第83話 え、進化?



「ゾンビさん?仲良くしま「があああ」…………せんよね!失礼しました!!!」


クソがっ!!また撤退かよ!!


俺は今、ゾンビと仲良くなろうとしている。


いや〜、ゾンビの集落って住みやすくてさ。

敵があまり寄ってこない。

もし、寄ってきたとしても大量のゾンビ達でボコボコにされて終わり。

しかも食料だって困らない!


……ん?その食料が草だって?


別に良いじゃないか!草だって!

アンタ達だってキャベツとか、白菜とか、レタスとか食ってるだろ?

それと同意義だ!


そうだ〜!差別反対〜!


……よし!ゾンビの所にもう一回凸ってくるか。


「…………ゾンビさ〜ん!!」


「うううぐぐぐぐgggg」


クソッ!なんでこんなに魔物と仲良く成れないんだ!!!


クソがっ!!


《条件を満たしました。称号『死者との友情』を獲得しました》


ん?なんだコレ?


「…………っておお!!ゾンビが襲ってこなくなってる!」


心なしか、ゾンビ達が友人を見るような目で見てくる!!



『死者との友情』


死者系の魔物との友情度が向上。

死者系の魔物との敵対度低下。



おお!一番求めていた奴じゃないか!!


「ありがとう!ゾンビ達!!」


「「「がう」」」


……え?今ゾンビたちが返事をした?


「もしかして通じてた?」


「「「がう」」」


「俺の幻聴?」


「「「がうう」」」


すごい!!俺の話が通じてる!!

ありがとう!ゾンビ〜!!


俺はゾンビに抱きついた。


…………うん。あれだね。

ゾンビと抱きつくのにはこれから勇気が必要だね。

なんか体がネチャネチャするんだもん。

うん。これからは慎重に行こう。


「……そうだ、ゾンビ達。ここら辺で良い魔物の狩り場知らない?」


「……がう」


ゾンビたちが左の方向を指さした。


オッケイゾンビたち!

左に狩り場があるんだね!!


…………そう、狩り場はあったのだ。

けれどもそれは、ゾンビ達からしたら狩り場なだけであって、俺見たいな生まれたてのドラゴンには相応しくなかったのだ…………





ーーーーー





「オイオイオイオイ!!ここ……やばすぎるだろ!」


『ポイズンスライム Lv10』


『ハイポイズンスライム Lv3』


『ストーンハレッグ Lv18』


『ロックハレッグ Lv4』


『レッグフィッシュ Lv24』


etc………………


どこを向いても敵敵敵………


しかも全員酸や、毒を使ってくる……すごい厄介な相手。

後ろにも敵が大量に居るため、元の場所に戻る事すら敵わない。


昨日、鑑定のレベルが上がったので、レベルが表示される様になったが……俺より断然レベルが高いじゃん!!

何なの?なんでこんなに高水準なの?

魔物ってこんなんなん?


……はぁ、突っ込みたくなるわ。


あ、ストーンハレッグはムカデの奴ね。

ロックハレッグはその上位互換。


ピュシャ…………


あっっっぶね!!

もうちょっとで酸の雨に直撃するところだった!!


…………待てよ?もしかしてこれはレベル上げのチャンス!!


ヒャッハー凸ってやるぜ!!


ピシャ…………


シュー……………………


……キャアアアアアアアアアああ!!

体が溶ける!!





ーーーーー





…………


《熟練度が一定に達しました。無属性魔法|1を入手しました》


よっしゃ!!

これで凸ってやるぜ!!


「待たせたなお前ら!全員……血祭りだ!!!」


俺は、全力で身体強化をかけ、敵を一人、また一人と爪で切り裂いていった。


………クッ、やはり数の暴力でどうしても攻撃が当たる。

どうすれば……


《ロックハレッグを撃破しました。100Exp獲得しました》


《経験値が一定に達しました。サンダーベビードラゴンのLvが2から3になりました》


《各種ステータスが向上しました》


《熟練度が一定に達しました。スキル竜爪|2⇨竜爪|3になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル酸耐性|2⇨酸耐性|3になりました》



よし!レベルアップナイス!!

レベルアップのおかげで、HP、MPが少し回復した。


よしよしよし、竜爪と酸耐性が上がったおかげで魔物狩りがしやすくなった!


…………でも、もっと神経を研ぎ澄まさないと……


深く……

もっと深く……


《熟練度が一定に達しました。スキル思考加速|1を獲得しました》


……やっぱりこのスキルはすごいな。

世界が少しだが、ゆっくりに見えてくる。


これで全員、ぶっ倒してやる!!


俺と魔物達の攻防は、熾烈を極めた。





ーーーーー





「はぁはぁはぁ…………最後の1体!!!」


俺は最後の力を振り絞って敵に噛み付いた。


「ぐげぇぇぇぇぇ!!…………」


《ミネラルハレッグを撃破しました。500Expを獲得しました》


《経験値が一定に達しました。サンダーベビードラゴンのLvが9から10になりました》


よし!!


《各種ステータスが向上しました》

《熟練度が一定に達しました。竜爪|3⇨竜爪|4になりました》

《熟練度が一定に達しました。竜鱗|2⇨竜鱗|3になりました》

《熟練度が一定に達しました。咆哮|2⇨咆哮|3になりました》

《熟練度が一定に達しました。竜牙|2⇨竜牙|3になりました》

《進化可能になりました》


…………ん?進化可能?


《進化先を選択してください》


《ウィザードラゴン 竜族

サンダードラゴン 竜族

サンダースモールドラゴン 竜族

スモールドラゴン 竜族

ファイヤードラゴン 竜族

スモールドラゴンゾンビ 死者族 竜族》


…………待て待て待て、頭パンクするぞ、コノヤロー。

進化先か…………絶対この先を決める大切なものになりそうだ。


まず、ウィザードラゴン。

魔法特化のドラゴンっぽいな。

自分は物理攻撃もしたいので却下。


サンダードラゴン。

サンダースモールドラゴンの正当な進化先みたいだな。


サンダースモールドラゴン

これがイマイチわからない。

サンダードラゴンと何が違う?

スモールが無い分、サンダードラゴンの方が強そうだけどな。


スモールドラゴン。

雷魔法使いたいので却下。


ファイヤードラゴンも以下同文。


スモールドラゴンゾンビ〜!?

そんなもん選ぶわけ無いだろば〜か!!

なんで俺が死者族にならなくちゃいけないの?

もしかして『死者との友情』を持ってるから?

……まぁ、とりあえず却下で。


そうしたら……

サンダードラゴンか、

サンダースモールドラゴンの二択だな。


…………う〜ん、悩ましい。

サンダードラゴンを選ぶのが正規ルートなんだろうな…………


よし、決めた。


「俺は……






















サンダースモールドラゴンにする」


何故かって?

そっちの方が予測出来ないからさ。


皆とおんなじにするのも……つまらないだろう?


《進化先、サンダースモールドラゴンで大丈夫ですか? Yes or No 》


勿論Yesだ。


《分かりました。進化を開始します》


……ああ、体の力が抜けてゆく……そして意識も。


進化ってこんな感じ何だな……体感できてよかったよ。


そして俺は意識を失った…………


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

いつも見てくださってありがとうございます!


今から☆や♡を促す宣伝を始めようと思いまして……

……ごほんっ!


面白かったら♡や☆!

もし面白くなかったら期待を込めて☆や♡!

宜しくおねがいします!


…………此の宣伝が明日も続いたらいいね。(三日坊主)

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