第82話 レベルアップ!



zzzzz…………zzzzz…………zzzzzzz


「ふあああ…………」


……めっちゃ寝た。

もう、これでもかと言うほど寝た。

うん、三年寝太郎の下位互換ぐらい寝た。


やっぱり寝れるって素晴らしいよね。

前世は数時間眠ったら腹を蹴られ、

今世はやっと眠れるかと思ったら、誘拐されて、全然眠れない。

修行で眠れない……という事が起こっていた。


でもここは素晴らしい!!

ここは誰も襲ってこない!ゾンビ最高!!


…………でも、なんで襲ってこないんだろう?

もしかして死人と思われている?


……一緒に草食ってるから仲間だと思われてる?

嫌よ?

ゾンビと仲間と思われるなんて。


「……まぁ、そんな事気にせず、ゆっくり、ニート生活楽しむか!」


チリンチリンチリン…………


そんな事を考えていたら、があった。


「おお、どれどれ〜?」


…………俺は、今までの教訓を活かし、罠を設置する事にした。

そうしたらたった今罠に引っかかった馬鹿が居るってことだ。


ハッハッハッハッハッハッハ!!

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


ぐはっ!


…………笑いすぎて前を見ておらず、壁にぶつかってしまっていたみたい。


あ、そうだな。なんで罠に引っかかったか分かるのか話して無かったな。


これはちょっとしたピタ◯ラスイッチを作っていてな……

相手が罠を踏んだら俺の近くにある鈴がなるって仕組みだ。


……鈴はなんか落ちてた。

うん。落ちていたんだ。

決して魔物を倒して奪ったわけじゃない。

うん。


……ゴホンっ!そんな事より、誰が引っかかってるかな〜?


『レッグフィッシュ』


……あのキショい魚じゃねぇか!!


え、何なのアイツ池以外に生息しているの?

もしかして水陸両用なんですか?

そうなんですか?


……あ〜あ、だから足が有るのね。納得納得。


納得できるか〜!!

え、そんな生き物いていいわけないやろ?

馬鹿なん?

馬鹿やったんか!?


ブチ殺すぞ我〜!!


ペッ…………ぺちゃ……………………


シュー…………


ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


体溶ける溶ける溶ける!!


いや、死ぬて。流石に死ぬて。


……まぁ、耐性のおかげであまり痛く無いんだけどね。

マジ、耐性に感謝。

耐性さん、さすがっす。敬愛します。

I love you♡


ペッ…………ぺちゃ……………………


シュー…………


ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


痛い痛い痛い!!


おい耐性!仕事しろよ!痛いじゃないか!

もう、酸の耐性は3にまでなってるだろ!?


イテゴマスぞ我〜!!


……というかこの魚、酸の塊を吐けるんだね。ほんとやばい。

というかなんで相手は罠にかかったままなのに、一方的に俺がやられているの?

おかしくない?


よし、反撃するか。


まず、魚が逃げれないように板で埋める。

そして上半身だけ埋めないでおいて……


よし、そこで爪でザクっとな!


「……ウフッ!?」


うわ!コイツ抵抗してきやがった!

やばいやばい!早く倒さないと!!


……あ、そうだ。コイツに放ってやろう。


「…………小雷竜の咆哮!!」


「……ッッ!!!」


この咆哮は、雷を口から大砲みたいに出すという技だ。当然、体力もいっぱい持ってかれる。


《レッグフィッシュを撃破しました。100Expを獲得しました》


《経験値が一定に達しました。サンダーベビードラゴンのLvが1から2になりました》


《各種ステータスが向上しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル竜爪|1⇨竜爪|2になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル竜鱗|1⇨竜鱗|2になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル咆哮|1⇨咆哮|2になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル竜牙|1を入手しました》

《条件に達しました。称号、『ベビードラゴン』を入手しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル鑑定|2⇨鑑定|3になりました》


お、レベルアップ!?


うわ〜、変な脱力感に侵される〜!

これがレベルアップなのか!?

うお!なんか皮がズルズル剥ける!

え、死んじゃう?もしかして死んじゃう?


…………あ、脱皮でした。スミマセン。


……へ〜、自分の皮ってこんな感じだったんだ〜。うわ、お腹と背中が裂けてんじゃん!

うわ〜、あの魚、結構危険だったのかも。


……ちょっとステータスを見てみるか。


ステータスオープン!


…………あ、この世界、鑑定しないと見れないんだった。



名前 レオン・ドラグノフ

種族 サンダーベビードラゴン

レベル 2


HP  126 26up

MP  123 23up

筋力  115 15up

耐久  121 21up

魔力  114 14up

速さ  113 13up

知力  110 10up

精神力 1042 42up



スキル


鑑定|3 2up

雷魔法|1

四属性魔法|3 new

四属性耐性|2 new

竜爪|2 1up

竜鱗|2 1up

咆哮|2 1up

竜牙|1 new

毒耐性|3 new

酸耐性|2 new

暗視|4 new

■■■■■■■


称号


『■■■■■■■■■■■』 『ベビードラゴン』



お〜!やっぱり精神力の伸び率が全然違うね。

普通の奴の2倍近くあるもん。


でも意外とステータス伸びたな〜!


うん。レベルアップ大好き。

ああ、人間に戻ったらまた、レベルアップが出来なるなるんだろうな……


ああ、レベルアップのない人生なんて考えられない!

I love reberuappu!!


それと疑問に思ったんだが、何なんだ?このベビードラゴンって称号は?



ベビードラゴン


竜爪、竜鱗、咆哮、竜牙。この基礎となる4つが揃った者。

やっとドラゴンのスタートラインに立てた。



いや、今までドラゴンのスタートラインにすら立ってなかったんかい。


え、今まで逆にどこにおった?死人かな?ハハッ面白い冗談だ。


……ん?下に何か書いてあるぞ?


……今まで、魔物にはドラゴンとは認識されず、死人寄りの生き物として認識されていた。けれども今、やっとドラゴンに成れたのだ。


…………あ、ホントに死人判定だったんですね。

分かりました。

ありがとうございます。


……え、今までゾンビに襲われなかったの、これが原因とかじゃないよね?


これからゾンビとあえなくなるわけじゃないよね?


…………ハハッ、そ、そんな事、あ、あるわけないよな……





ーーーーー





「はぁはぁはぁ、やっと着いた……」


……なぁ、ゾンビ!


「俺たちの絆は永遠だよな!!!」


……ゾンビたちが優しい目で見てくれていた。


……ありがとうゾンビ。


ガブッ…………


「やっぱり敵なんかよおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

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