第36話 昇級試験



「「「こんにちはレオン様!カバンお持ちしますよ!」」」」





ーーーーー





「「「「レオン様!昼ごはんを買ってきました!」」」」





ーーーーー





「「「「レオン様お金を奪ってまいりました!」」」」





ーーーーー





「「「「レオンさ―――――――グデファァァ!?」」」」


「お前らうるさんじゃあ!!!」


ぶち殺すぞ我!


「……流石レオン」


……やっべ、キレ過ぎちゃった。アイツら殴った衝撃でスーパーボールみたいに跳ねてる。


「お前らな、うざすぎんだよ。なんで頼んでもないのに人から金揺すってきてんの?殴るよ?もう殴ったけど」


「「「「スミマセンでしたああぁぁぁぁ!!」」」」


うるさ!!


「…………お前らさもうちょっとどうにかなんないの?」


「「「「どうにかとは?」」」」


「……お前ら悪いことをやめられないのかって聞いてんの」


「わ、分かりました」


コイツら悪いこと辞める気ないな。目が泳いでるし。

でもな〜殴って言い聞かせるってのもダメなんだよな〜。


「お前ら。もうこれ以上悪いことすんな。ちゃんと授業に出ろ。髪もちゃんと整えろ。先生に口答えするな」


「「「「…………………………」」」」


「ん?返事は?」


どうした?急に黙って?


「黙って聞いてればよ、グチグチグチグチ言いやがって!」


「何で俺達がお前みたいなチビに従わなくちゃならない?」


「「「「そうだそうだ!」」」」


「いい気になりやがって!俺達の事思い知らしてやる!」


何で俺に従わなくちゃならないってお前らが勝手に俺のことを大将にしたんだろ!?


……まあいい。


「ボコボコにしたら少しは言うことを聞くだろう。……来いよ雑魚」


さて、挑発に乗るかどうか。


「――――ッ!!ぶっ殺してやる!!」


「あいにく俺は殺される方より殺す方が好きなので。じゃ、死んどけ雑魚」


最近俺が開発した魔法で…………


爆炎豪槍ばくえんごうそう!」


「「「「グハアアアァァァァァ!!」」」」


うん。本当に雑魚だね。今ので約半分消えたかな。


「お前!何よそ見してんだ!スキ有りいいぃぃぃ!!」


「あ、ごめんごめん。言うの忘れてたけど俺…………使なんだ」


「「「「グフッ!!」」」」


また一人、また一人と血しぶきを上げる人が増えてった。





ーーーーー





「「「「スミマセンでした…………」」」」


俺の目の前にはパンツ一丁のボウズ達が並んでった。


「よし。君たち!力関係は今での分かっただろう?それじゃあ、ちゃんと言うことを聞くように」


「「「「わ、分かりました!!」」」」


メッチャ素直に言うこと聞くね。…………まぁ、気を失うまでボコボコにして、頭を刈り上げ、パンイチにしたら誰でも言うこと聞くか……………………


明日、教室の約半数がボウズになり、先生の目が飛び出るのはまた、別のお話……





ーーーーー





「さて、今日は皆に話していたとおり、昇級試験を行う!」


俺が教室でウトウトしていた頃、先生の一言が鳴り響いた。


「ん?昇級試験?」


「はぁ、君聞いていなかったのか。このクラスの不良共でも話を聞いてたんだぞ?」


先生。不良共ってダメですよ。ほら、その不良達が先生を今すぐ殺しそうな目で見てますよ。…………まぁ、そんな事をしようとしたら俺が先にお前らを殺すがな。


「スンマセン。最近眠くて」


魔法の開発が楽しくてですね。


魔法の開発は楽しいぞ。先日不良共に放った爆炎豪槍もその一つだ。

爆炎豪槍は大量のファイヤーランスとファイヤーボムを凝縮して作ったものだ。中々エグい物だぞこれ。家に放ったら一瞬で消えるぐらい…………


「…………昇級試験とは、階級が上の者と戦い、勝ったら昇級できる試験だ。月に一回は必ずあるぞ」


「へー。戦う相手のランクは好きに決めれるんですか?」


「自分より下の階級の人以外だったら好きに選べるぞ」


ほうほう。


「ちなみに、レオンさんが倒した、元大将は3級です」


俺の手下1が話しかけてきた。

アイツ階級が3級だったのか。…………まあ実際、俺の攻撃なんて不意打ちみたいなもんだしな。


「ありがと先生。これからはできるだけ授業は聞くよ…………あれ、昇級したら教室は?」


「勿論教室は代わりますよ。その階級のところに」


じゃあ勝ったらもうこの先生とお別れか…………


「バイバイ先生……」


「いや勝つって決まってないですからね?」


うるさいぞ手下1。


でも、階級が上がったら毎月入ってくるお金が上がるんだよなぁ。


「よし、頑張るか!」





ーーーーー





「さて始まりました!昇級試験!司会は私!アナが努めさせていただきます!今日昇級するのはコイツラだ!」


このアナウンスと共に今日昇級試験に挑む奴等が訓練場の中に入っていった。





ーーーーー





「今日最後の試合はコイツだ!ここに来た日に、不良グループ『パピオン』を半壊、今のりの乗っているこの男、『豪炎の死神』レオン・ドラグノフ!」


「「「「「フォオオオォォォォォ!!」」」」」


え、あの不良達のグループ、パピオンって言うの?ダサいよ?後なんで潰したのバレちゃってるかな?情報漏洩ダメ、絶対。しかも二つ名まで着いちゃってるじゃん。なになに、『豪炎の死神』?恥ずかしいわ!もうお嫁に行けない!


「レオンさ〜ん?対戦相手の階級を指名してくださ〜い」


「じゃあ2級で」


「……………………………」


なんか俺ヤバいこと言っちゃった?


「何とレオンさんは五階級上の2級に挑むそうです!!」


「粋るなガキ!」


「「「「「そうだそうだ!!」」」」」


「皆さん!物を投げるのはやめてください!」


なんでそんなにブーイングの嵐が起こるの?


「フッお前、そんなに粋るとは……あんなクソ雑魚の3級を倒して有頂天になってるな?俺がボコボコにしてやるよ」


うわ〜、何か噛ませ役みたいのが出てきた〜。


「よろしくお願いしま〜す」


「……君、ふざけいているね?その顔グチャグチャにしてあげるよ」


プライドたかすぎん?


「それじゃあ、スタート!」


「君、にこの魔法が捌けるかな?ウィンドランス!」


「ファイヤーランス」


お、コイツのほうが魔力が上か。


「ファイヤーランス」


「フッ、おんなじレベルの魔法を二個出さないと消さないなんて、君、魔力が低いね」


九割低下がなかったら今ので勝ってたんだけどな。


「これ以上は哀れだから殺して上げるよ。ウィンドランス!」


お〜、一気に5個か。じゃあ俺は…………


「爆炎豪槍!!」


「グワアアアァァァァァァァ!!!」


「……………………」


どうした?シーンとなって?


「しょ、勝者、レオン!」


「「「「「オオオオオオオオオォォォォォォ!!」」」」」


凄い大歓声じゃん。……嬉しいな。


「レオンさんには2級のバッチが与えられます!」


「いぇ〜い」


やった〜。


「それじゃあこれにてお開きと「ちょっと待て」……その声は!?」


「お前ら楽しそうじゃないか」


入り口付近から人影が見えた。それは………………


「何でお前が?…………


頭領だった。


「お前、思いの外強いんだな。どうだ俺と手合わせしてみないか?」


「嫌です」


「……………………」


俺が強いのを知ったからか観客達が何を言わなくなった。


「そんな事言わずになっ!」


「―――――ッ!!」


頭領が放ってきた拳が試合死合の合図になった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


最近題名付けるの忘れたまま更新してしまうんですよね……気を引き締めないと。

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