第32話 施設紹介


今日はここの紹介のお話です

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「うぃ〜す…………」


ヤバい!多分、頭領切れてる!なんか笑顔の圧感じるもん!


え、何でそんな笑顔なん?メッチャ怖いよ?


「……お前、こっちにこい」


「は、はいぃぃ!!」


いや、怖い怖い怖い!

何?今から殺されるの?そんな暗い所進まないで?ショック死するよ?


ギイイイィィィィィ…………


扉が開く音も怖いな…………ん?中は意外と生活できそうなスペースが整ってるぞ?


「お前、俺が帰ってからすぐ、電話したそうだな?」


「はい」


「そして、何故か牢屋の中に大量の家具を作って置いたそうだな?」


「はい」


「そして極め付けは電話先のやつに永遠とクソつまらない物語を聞かせたようだな?」


「……はい」


いや〜、改めて聞くと本当にヤバいことしかして無いな……


これやってんの全部牢屋の中だぜ?ホントに、こんな事をするやつもいたもんだ。


「それでな、君の処分が決まった」


…………ん?処分?


「いや、処分ってなに?」


「今から処分を言い渡す……」


え、何?いや怖い怖い。近づかないで!


ヤバい殺られ―――「合格だ」…………?


「へ?」


「ん?どうしたんだ?廃棄処分じゃなくて良かっただろう?」


え、逆に廃棄処分って選択肢あったん?流石に勝手じゃね?


「ということは?」


俺はどうすればいいんだ?


「取り合えず、暗殺術を学んでもらう。もしかしたらお前は俺に匹敵する力を持つ日が来るかも知れない」


ふ〜ん。お前に匹敵する日か……今の状態でも多分、呪いがなくなったらギリギリ勝てるぞ?

素のステータスならイオさんぐらいだろう。


……まぁいい、今は大人しく従っておくとするか。人を殺すのには抵抗があるがな。


「取り合えず今日は建物の説明で大丈夫だな。……ついてこい」


「は〜い」


そして俺の暗殺者生活が始まった。





ーーーーー






「まずこっちが訓練場だ」


「おー!」


凄い!とても広い!


「この訓練場は地下にあるから別に大きさを気にしなくてもいいんだ。訓練場に欲しい物があれば訓練場の受付の人に言ってくれ」


「は〜い」


凄いな〜。色々な武器がある。でも、暗殺に使えなさそうな斧とか、鎚の武器は無いな。


「おい、早くこっちへ来い。今日中に終わらなくなるぞ」


「分かった分かった」


「………………」


頭領が珍しそうな目でこっちを見ている。


「何だ?」


「……いや、何にもない」






ーーーーー






「それでここが食堂。豪華なメニューはあまりないが、が上がると豪華なメニューが食える様になる。」


「ほうほう」


ここが食堂か。なんか学校の食堂と似ているな。


………………ん?階級?


「階級ってなんだ?」


「それはまた後で説明する」


う〜ん、今知りたいんだけどな。……まぁいい。


「は〜い」


「それと、この食堂は王国の学園の食堂に似せて作っている」


ふ〜ん。そうなんだ〜。(興味ないものにはとことん興味がない男)





ーーーーー





「ここらへん一帯は教室だな」


「え、ここ勉強しなくちゃいけないの?」


まさかの暗殺◯室ですか?


「ああ。暗殺者は誰かに偽装して任務を執行したりしているからな。ここでは、拷問の方法、武器の使い方、この世界の知識を教える」


「へー」


うん。拷問の知識以外は意外とまともだな。





ーーーーー





「ここが図書室だ。授業で分からない事があったら自由に調べとけ。でも、階級によって見れる物が限られて来るからな」


「分かった」


また階級か。こうやって階級を用意することで皆の意欲を上げようとしているのか?





ーーーーー





「それでここらへん一帯はお前らの住処だ。一応、色々区域が別れていてな」


ん?別れている?


「まず『両棟』。これは男女がおんなじ区域にいる所だ。おんなじ区域って言っても部屋は別だけどな。次は、『男棟』と『女棟』。これは男と女が別の区域で暮らしているって事だな。次は、『上棟』。これは、部屋が豪華になっていたり、部屋が複数になっている所だな。まぁ、おんなじ区域でも一人部屋か二人部屋かが違うがな」


「へー」


あんまり聞いてなかったが、そのうち覚えていくだろう。


「ざっと施設説明はこのぐらいか」


お、説明終わり?


「これからはここのルールなどを教えていく」


「え〜まだ説明あんの〜」


もう寝たいわ〜


「それじゃあここの仕組みについてだ。まず階級」


「お〜」


一番聞きたかったやつ。


「ここの階級は

準5級

5級

準4級

4級

準3級

3級

準2級

2級

準1級

1級

とある。授業での成績、もしくはここの教師やある程度の階級がある奴が進言すると階級が上がる。たまにあるイベントで好成績を残しても上がるぞ」


「へ〜」


こりゃあちゃんとしないとな。


「次はお金の事だ」


ん?お金?


「なんで金のことなんだ?」


「ここで生活するのにはお金がかかる」


「え!マジで!?」


よかった〜、誘拐される前、魔物の素材売ってたから金あるわ。


「まず、家賃。これはいい部屋になるほどお金がかかる。次は食事。これもちゃんと金を払わないと食えない。他にもここには色々な店があるが、どれもお金がかかる」


「……どうやって金は手に入れるんだ?」


「お金の手に入れ方は大きく3つある。

1つ目、階級。お金は毎月自動で入ってくるが、階級によって入ってくる金が違う。

2つ目、依頼料。これは暗殺の仕事をしたら金が手に入る。まぁ、何割かはこの施設に引かれるがな。

3つ目、奪い合い。ここでは決闘でお金を奪い合える。けれども、相手の手持ち金が相手の月給より下だったらこれはできない。

後はイベントとか、賭け事などだな」


「まあまあ殺伐としているな」


意外とシビアだった。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

この話が完成してのは…………21:07分!いつも9時に投稿しているのに……

ヤバい……ストックがなくなった……でも毎日投稿は続けます!!

明日の午後9時までに33話書かなくちゃ…………

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