第23話 ゴブリンの集落
「ハァハァ……これで百匹目」
ホント最悪だよ。ゴブリンを百体倒してもレベルが上がらないなんて……
あのスキルマジウザいわ。
見つけるのホント面倒くさいんだぞ!?こんな広大な森の中でゴブリンを百体も見つけるなんて…………なんてすごいんだろう!
……もう自画自賛に浸ってしまうわ。
でもな〜俺、明日になるまで帰ったらダメなんだよな〜。イオさんの命令で、使用人たちに明日に帰るって言っちゃったし。
なんか都合がいいレベルアップ場所無いかな……
…………あ!ごぶりんだ!
ーーーーー
「まさか本当にあるとは……」
さっき見つけたゴブリンを殺さずに後を付けてみたら、ゴブリンの集落があったとは…………
よし凸るか!!どうせ大丈夫だろう!
そんな事を思っていた時期もありましたよ全く……
「グルゥゥゥゥ」
「ギャルギャロ!」
「ペダペダーソス!」
見事に囲まれました。
…………はぁ、ほんとしんどい。ちょくちょくボブゴブリンいるし……アイツステータス平均1000ぐらいあるんだよな……たまに俺よりステータス高いヤツいるし……
よし、やるか。
「ファイヤーランス」
「「「ウギィ!」」」
これは俺が最近覚えた魔法だ。
火を槍の形にして放つ。そんな技だ。
取り敢えず三十発。これで大体のゴブリン、ボブゴブリンが死ぬだろう。
「ハァハァハァ……後20体か……」
意外と数が減ったな。60体ぐらいはもっていけたようだ。
後は刀だけで行けるか……
「はあぁ!!」
俺は続々とゴブリン達を倒していく……
「……やっと終わったか…………」
そこには、一面、血の海があった。
あー、くさいったらありゃしない。
この村になんかいい物あるかな……?
ーーーーー
「おお!」
そこには金、硬貨、宝石、武器などがいっぱいあった。
「これだけあれは当分あそんで暮らせるぜ……」
まぁ、使用人からお小遣いもらったら毎日遊んで暮らせるんだがな。
勿論そんなことはしない。使用人たちはいい人ばっかりだからな。
最近は使用人たちと夕食を作って食べるのにハマっている。やっぱり皆で食べると楽しいな。
今度セラでも呼んでみようかな……
「よし、この宝石を持って帰って皆にプレゼントするか!」
多分皆喜んでくれるだろう。
………………俺はこんなしょうもない事を考えていたせいで気づかなかった。
背後から迫っていた脅威に……
「これはイオさんので〜、……これはスコットの。……やっぱおじさんにもあげたほうがいいか―――――――グハッ!!」
気づくと俺は家の外に吹き飛ばされていた。
急な事だったから身体強化しかかけれていない……
「ゲホッゲホッ!」
クソッ、さっき吹き飛ばされてたせいで傷を負ってしまった。
………………さっき俺が居た家から人影がした。
「……お前は……誰だ?」
鑑定……
種族 ゴブリンキング
レベル 24
HP 4420
MP 1700
筋力 4965
耐久 4640
魔力 1350
速さ 3950
知力 1640
精神力 2850
1
スキル
棒術|5
土魔法|4
王の覇気|6
HP自動回復|9
MP自動回復|1
ゴブリン|7
土耐性|6
火耐性|2
気配隠蔽|2
打撃強化|4
王|4
称号
『ゴブリンを統べる者』
……こいつ……強い。
俺より断然ステータスが高いゴブリンキングと、MPを大量に消費し、既に手負いの俺。どちらが勝つか明白だろう……
こいつに勝たなくちゃいけない……。こりゃぁ無いぜイオさん。なんで森なんかに行かせんたんだ…………
本格的にヤバいな……
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