第21話 おっ買い物♪
Q今俺は何をしていると思う?
正解は……
「なぁ、この服良さそうじゃないか?」
「そうだね!でもこの服も気になる……」
「じゃあそれも試着してみなよ」
「うん!」
女子とお買い物をしているでした〜!
いやもうホント運命の出会い。やっぱりね、いいことをしていると自分に帰ってくるんだよ。みんなも人を助けよう!
「ど、どうかな?」
「うん。似合ってると思うよ。」
「ホント!?……でも、買うお金が無いんだよな……」
だろうね……店員さんもそう思ったのか、メッチャ後ろで仁王立ちしてるしね。やっぱ、15着も試着したらまずかったか。
……こういう時は度肝を抜かして帰るのか一番だな。
「店員さん。今試着した15着、全部ください」
「は?……失礼ですが、15着となると、金貨一枚、準金貨七枚になりますが、払えませんよね?」
店員が無知なガキをあざ笑うような顔をしながら言う。17万か……
「金貨一枚と準金貨七枚は高すぎるよ……」
「そういうことですので「ちゃんと持ってるぞ」……はぁ?」
「見栄を張るのはいい加減にしなさ―――ッ!!」
「はい。金貨二枚。……なんで固まってるの?早くお釣りを出してよ」
「…………………?」
こいつまだ現実が見れてなくてポカンとしてる。……仕方がない。ちょっと強く言うか。
「早く出せ」
「――――ッ!!!わ、分かりました!」
「……リオンくん?今、何したの?」
おっと、この店員だけに殺意を出したのに、
他の人にも気付かれるなんて、俺もまだ精進しないとな。
「ごめんごめん、早くお釣りを出してくれなくと苛ついちゃってさ」
「……そっか」
「お、お釣りの準金貨三枚です」
よし、セラの服は買い終わったな。……ん?セラって誰かって?そりゃあ勿論、この子から教えてもらったらかに決まってる。
名前 セラ・アルテミス
種族 人間
職業
レベル 1
HP 36
MP 95
筋力 18
耐久 103
魔力 53
速さ 21
知力 85
精神力 63
1
スキル
防御魔法|0
風魔法|1
物理耐性小|3
称号
普通の人にしては高いな。おかしいよね。耐久が大人以上にあるんだけど。MPも大人に迫る勢いじゃん。強いね。
「ねぇ、リオン?」
「ん?どうした?」
「なんでリオンってそんな強いの?」
う〜ん……どこまで言っていいのか困るな……
「それはね…………」
俺はイオさんに訓練をつけてもらっている事を話した。
「そ、そうなんだ。大変なんだね……リオン?」
「ん?」
なんだ?
「私も一緒に訓練させてくれないかな?」
う〜ん……まぁいいか。俺の成長の妨げになるわけではないし。
「イオさんがいいって言うならいいよ」
「やった!」
うおおぉぉ!抱きつかれた!なんでだろな。俺の精神年齢は二十歳超えてるのに、五歳に抱きつかれて嬉しいんだぜ?……なんか犯罪の臭いがする…………
ーーーーー
「……ということなんだイオさん。セラを指導してくれないか?」
「別にいいぞ。……だがな、もし一緒に訓練をしていたら多分、リオンの事を優先するがいいか?リオンのほうが兄弟子だしな」
「はい!別にいいです!よろしくお願いします!」
「よし!じゃあセラ!ブレーキかけずにMPを消費しろ」
「え、」
流石に五歳にそれはきついんじゃ……それは大人がやる訓練だぞ。
……ブレーキを忘れた人には言っておくが、ブレーキとは、魔法を限界まで消費してもあまり痛くならないようにする事だ。ブレーキをかけなかったら、魔法の最大値は上がるが、メッチャしんどいって事だ。
「で・き・る・よ・な・?」
オイ。圧をかけるな、圧を。
「は、はい。分かりました……」
セラが今にも泣きそうになってるじゃないか。
「オイ、リオン。何部外者って言う目で見てやがる。お前も訓練するんだぞ?」
…………ん?
「お前はブレーキかけずにMPを消費し、どれだけ意識を保ってられるかだな。大丈夫、精神力が高いお前ならいけるさ」
ひ、ひいいぃィィ!
「さあ、訓練を始めようじゃないか」
た、助けてくれええぇぇぇぇ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます