第10話 謎の神


「やぁ、君」


…………ここはどこだ?


「ここは神の世界だ」


神の世界?


「神の家だとも覚えてくれていいよ」


ほ〜、わかりやすい。

…………で、なんで俺に会いに来たんだ?


「いや〜前から会いたかったんだけど、ちょっと僕の力が弱くてさ〜一年に一回しか会えないの」


へ〜そうなのか。

…………で、なんで俺に会いに来たんだ?それは答えになっていないぞ。


「…………そうだね。君に会いに来た理由はただ面白そうだっただけだよ。」


わかった。それで、俺に会って何をしたいんだ?


「なんでそうやってせっせと急ぐのかな〜。もっと会話を楽しもうよ〜。………まぁいいや。僕はね、君に君自身のことを教えに来たんだ」


俺自身のこと?


「そうだよ。今の君のステータスはこれだよね。」



名前 レオン・ドラグノフ 1

種族 聖獣 人間

職業 召喚士1 侍1

レベル 1 あと100Exp


HP  193 (9割低下)

MP  511 (9割低下)

筋力  87 (9割低下)

耐久  157 (9割低下)

魔力  122 (9割低下)

速さ  66 (9割低下)

知力  69 (9割低下)

精神力 1254 (9割低下)



状態異常:■■からの呪い


スキル

召喚|3 

投擲|2 

剣術|3 

刀術|3 

火魔法|2 

水魔法|2 

聖魔法|3 

雷魔法|0

鑑定|5

残り経験値表示  

努力|2 1up 

HP自動回復|1

MP自動回復|1 

暗視|5 

物理耐性|2 


称号

『聖の名を冠するもの』 『叡智ノ王ノ器』『刀神の加護』『自傷するもの』




「…………………………そうだな」


「今日は君に、■■からの呪いと、雷魔法、努力のことについて説明するよ」


わかった。始めてくれ。


「説明その一。■■からの呪いについて。これは聖女の力でも解けない呪いだ。99%の確率で解けることはないだろう」


なんだよのそ最悪な呪い!誰がかけたんだ?


「それは邪神かな」


邪神?


「簡単に言ったら邪悪なる神だよ」


そのまんまだな。


「そうだね。じゃあ次いくよ。

説明その二。雷魔法について。雷魔法が使えなくて困っていくだろう?」


そうだな。


「その理由は感覚をつかめていないからさ。火、水、風、土だなんて身近にあっただろ?でも雷は身近になかったから雷の事をあまり理解していない。」


へーそうなんだー。



ん?


「でも君は雷じゃなくでも、電気は身近にあっただろう?」


…………………そうだな。親からの暴力でそういうのは身近にあった。


「だから君は、なにか1ピース足りないんだ。…………まぁ、ひょんなことから使えるようになるよ」


そうか。


「説明その三。努力についてだ。これはレベルが吸収されているが、努力のレベルがマックスになった時、とてつもない大きな恩恵が手に入る。何かは分からないけどね」


そうなのか。じゃあ早くレベル上げねぇとな。


……………ん?なんか視界が薄れて来たぞ?


「あぁ、もう時間なんだね。じゃあまた来年」


……………俺は現実世界に引き込まれるときに思ったことが二つある。


1つ目、なぜアイツには■に隠されてスキルが見えていなかった?アイツが出したステータスには■■■■■■■と、『■■■■■■■■■■■』がなかった。あれは神でも見られないのか?


二つ目、アイツとはさっき会ったばっかりだが、何故かアイツのことがすごく嫌いだ。それと既視感がある。どこかで会っただろうか?俺はこう思ったから『■■■■■■■■■■■』の称号のことを秘密にしてたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る