君は小波、僕は気まぐれ

 麺類をコンビニエンスストアで買った帰り道のことだった。小さな子どもの、親の手を繋いでいる、その愛らしさのまま、ぽつりと、

「実際は、美魔女とかいう妖しい母親の手に繋がれた子犬の気分だよ」

 私は笑いを禁じ得なかった。

「帰ってから、オンラインゲームの仲間に、やっと小さな女の子が遊びに来た。けれども、その小さな女の子は、低い声で、紅茶花伝買って来いよ。と、連呼する。買ってから、空き缶を見た女の子は、少し笑って、まあまあ面白いね。と言うんだ」

 オンラインゲームにログインした円らな瞳は、仲間に伝えると、仲間は、一笑に伏した。その笑い声が、癪に障るんだよ。と辛辣な発言をすると、仲間は、モンスターを狩りに行こう、と言った。

「此世の果てを、見に行こうか」と、私は言った。

 いいだろう、数多ある災難を、私は受けて立つ。

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君は小波、僕は気まぐれ 小松加籟 @tanpopo79

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