2022年5月6日

子どもの頃は砂場遊びをしますよね。何を作りましたか?私は山を作りました。一人で作るんです。山は一人で作るものですよね。完成した山にトンネルを空けるんです。だって、トンネルのない山はなんと呼べばいいのですか?呼び名がないのは困る、だから穴を空けて完成させます。その穴ですが、あまり大きすぎてはいけない。あまり大きすぎてはいけない。前からと後ろから、少しずつ穴が空いていきました。ですが、ここで私の右手が奇妙な感覚に襲われました。山に奥深く突き刺していた腕を引いてみると、何かぬめりのあるものが私の肌を伝ってしたたり落ちていました。これは水銀だと思いました。私は幼かったですが、多分似たようなものを科学図鑑か何かで見ていたのでしょう。そして恐ろしいことに、私の手が少しずつ山と溶け合っていくのを感じました。これではせっかくのトンネルが塞がれてしまうと思い、必死に右手を引き抜こうとしましたが、手はよく練られた水飴のようにただただ伸びていくばかりで、私はもうどうしてよいかわからず、空に向かって大声で吠えようとしました。しかし声は出ませんでした。なぜならこれは子供の頃に見た夢だったからです。そしてその夢から目覚めると、本当に私の右手が溶け出していることがわかりました。これが今朝の話です。これではいけないと思い、急いで先生のところまでやってきたというわけです。私はどうすればよかったですか?トンネルの作り方が間違っていましたか?

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