第3話 雪子と真三
それは、放課後、音楽室で六年生が輪唱をしているときだった。
音楽の先生がオルガンで伴奏して、担任の先生がタクトで指揮を執っていた。
生徒は黒板を背に並び輪唱していた。
真三は背が高い方だから,教壇に乗り後列で、黒板との間は、人ひとり通れるぐらいしか空いてなかった。丁度カッコウを歌っているときだった.廊下の窓は開けっぱなしだったので,雪子先生が歩いてくるのが見えた。何となく真三と目があった.雪子先生は、五年生の担任で、裁縫と理科を教えていた。
真三は歌に夢中だった。すると雪子先生が真三の後ろに来て。小声で「あなたがいいのよ」、と声がかかった。真三より一寸背がしくいので,真三は少し右により先生を左に入れてやった。なんで来たのかわからなかった。
雪子先生と自然と体がふれあい先生の右手と真三の左手が触れ合った。すると先生が真三の左手を軽く握ってきた。真三は吃驚して先生の顔を見た。先生は何でもないという風に前を向いて一緒に歌っていた。先生は縁の無いメガネをしていて、唇は少し厚めで、顔はどちらかと言えば脂ぎっていて顔にはわずかに汗が出ているようでした。体は太っている方で、感じはいいのだが美人とは言わないと思った。真三はなんで俺にと思っていたら、だんだん強く握ってきて、体を寄せてきた。真三は手から汗がいっぱい出てきてどうすればいいのか困っていたらどんどん強くなってきた。真三も何となく握り返した.ほんの二三分の出来事だった。歌が終わり、列が、だらけたら先生はあとで、と言って職員室に戻った。真三は先生の手の感触だけ強烈に残った。夏休みになる前のことだった。
雪子先生は、ボタンの付け方やズボンのほころびの直し方など熱心に教えてくれていた。
土曜日の放課後はみんなで野球の練習するのだが,雪子先生が真三に、ズボンのほころびが大きくなったので、あんたには無理だから先生が直してあげるから家庭科室によってと言われ、寄ってみた。
先生はあんた、これ、食べてみてと言って大きめのノリで巻いてあるおにぎりを二つ渡してくれた。あんたいつもお昼、家に帰っていなくなるから、先生気にしていたの、ズボン抜いてよこしなさいと言って、手早く縫ってくれた。先生の仕事は早く、おにぎり大事に噛みしめて食べ終わったら,はい、できたからはいてと言って渡された。そして雪子先生が、
真三に、あんたを私が預かって面倒みたいと思っているの。私先日あなたをお預かりしている家へ行ってきたのです。戦後、まなしで、口減らしと言ってはかわいそうですが、先生が引き取ってくだされば助かりますと、いわれてきたのです。私の親も,あたしが二十四歳だし、養子にしてもよいじゃないかと言われたの、真三さん、私の家に来ませんか。あなたが決めてくれれば、いいだけです。と言われた。
真三は、先生に言われて、考えた。疎開で、遠い親戚に預けられ、帰る家もなくなり、少し間をおいて、先生お願いします。と頼み込んだ。
雪子先生は、学校には私の親が面倒みてくれるので、夏休みに入る日に移住いたします。と申し出た。校長先生も,真三君もあなたになら安心だ。先生にはご苦労なことですが人助けと思ってお願いします。と言われ。雪子は安心して,真三と暮らせるようになった。
雪子の実家は半農で、両親は健在だった。同じ屋敷内に離れがあり雪子は住んでいた。
真三は、夏休みに入ったので,雪子の家に移ってきた。荷物は何にもなく、勉強用具だけだった。着替えもすくなく,雪子に縫ってもらった継だらけのズボンだった。
真三は義父になる春吉と義母になるフユに挨拶をした。春吉は厳しい人だと感じた。フユが、間に入り、よく来たね。と快く迎えてくれた。
春吉が陰でフユに、なんで面倒みるようになったの。うちも大変なのだから。と言ったので,フユは春吉に,雪子が、あの子をどうしても、貰いたいと言ってきたの、あの子を三年生からずーと見てきて、成績もいいし、気立てもいいし、どうしても、あの子がほしくなったのと、私に相談があったのです。
春吉に、あんた雪子は器量もいい方ではないし、私とあんたと、おしゅうとがいたら、あの子の婿になる人はなかなか、見つからないと雪子は考えて、真三君を婿にもらいたいと言ってきたのよ。同級生の女の子にも人気があるし、来年中学に行ってしまうと、もう手の届かないところに行ってしまうので、必死になって連れてきたのです。雪子体も弱いし、お父さんお願い、と言った。
春吉は、言われてみれば,お前の言うとおりだな、挨拶もしっかりしているのでいい子だなとは思ったが、わしも力になろう。まだ先だが婿になってくれればいいのだが、と言いた。
春吉とフユとの子に、雪子より二つ下の跡取り息子がいたが、戦争で亡くなっていた。婿が必要だった。
フユは、真三がまだ十二歳なので、先生をしている雪子と何かあると大変になるので、とりあえず、母屋でフユが面倒見ることになった。
フユは、春吉にあの子の性のことは男同士、お父さんに任せますよ、と言った。
春吉は、男は友達か先輩から自然と教わるものだ、大丈夫だよ、と言った。
母屋で家族と食事をして、春吉が、わしの着る物を使えるものは使えと、雪子に選ばせた。浴衣、寝間着、新しいさらしの腹巻、サルマタなど当座必要の物を分けてくれた。春吉は明日から、風呂焚きは真三お前がやりなさい。勉強の合間、手のすきのときは、わしたちと畑を手伝いなさい。離れの片付けが出来て、落ち着いたら、でいい。と言われた。真三は最後に久しぶりにお風呂に入って、離れに戻った。渡り廊下で母屋とつながっていた。
離れで、雪子との生活の始まりだった。夜は母屋で寝起してと言われていた。六畳一間に押入れと脇床、其れに雪子先生の勉強部屋の四畳半、便所はあるが風呂はなかった。
雪子は、真三君、好きな人いるのかと聞いてきた。
真三は、まだ好きも嫌いもなんにもありません。と答えた。
雪子は、あたしのうち、に来て後悔してないか。と重ねて聞いてきた。
真三は、先生と手が触れて、そして強くにぎりあった時、初めて先生を意識、 したのです。それまでもよくして貰っていたのですが。あの時、急に先生が綺麗に見えて、初めて、ドキドキして俺、変な気持ちになったのです。俺の心が先生の手をもっと強く握れと、命令があったのです。緊張して、俺の、チンの先から何か液が出てパンツが沁みたのです。その時、先生の顔を見たとき、包容力のある母の様であり、姉の様でもあり、恋人の様でもあり、抱き締めて結ばれてみたいと、初めて女の人を意識した、自分がいたのです。と言った。
雪子は、あんたに、そう言われると、うれしいわ。あたしもあの時、心臓がバクバクしてあんたが握り返してくれてほっとしたの、あたし体身があんまり丈夫でわないの、あんたの元気なところが、あたし大好きなの。あんたが高校卒業したら、結婚してね、と安心したような、笑顔になった。
今日もう遅くなったから。と真三を母屋の母にあずけに行こうと促したとき、
初めて正面に向き合って顔を合わせた。先生も湯上り浴衣、眼鏡を外した先生は学校で見る顔と違い別人で、真三が思わず「先生きれいだ」と言った。雪子も「嬉しいありがとう」と立ち停まった。
雪子は母からまだ口付けも体も許してはいけないと、厳しく言われていたが、お互いに結ばれたいという気がわいてきて雪子と真三は、自然と寄り添い、唇を合わせてしまった。二人とも初めてだったけど、舌を絡ませ合ってしまった。真三は右手を雪子の背に回し左手で肩を寄せ自然と強く抱きしめてじっとしていた。そしてどちらともなく、顔を離した。じっと見つめ合って、母には内緒といって、今度はむさぶるように唇を奪い合った。
真三の右手は雪子の腰と尻を強く撫でながら引き寄せた、その掌が雪子の身体を教えてくれた。雪子も右手を真三の背を強く抱き寄せ、お互いの唾液を呑みこみ、ひと時、先生と生徒を忘れさせてしまった。その時の力強く抱き合った手の腕の感触は背中に残り、二人にとって一生忘れることはない、心地よさだった。
夏休みに入ってから春吉が、真三も来たことだし、みんなで温泉に行こうと言って連れてってくれた。
お風呂は混浴の大風呂だった。家族四人で入った。早い時間だったので、春吉の家族だけだったのでのんびりせいせいと入った。のんびりつかりそして春吉の背中を真三はながしてやった。春吉は先に出て行った。
フユが真三にあたしの背中も流しておくれ、と出ようとしていた真三に言った。真三は、フユと雪子がならんで洗っている所へいき,フユと雪子の背中を洗った。女の人の身体にふれるのは初めてで、緊張に緊張し切った。流しを終わると、振り向いて、フユがお前の背中を流してやると言って、腰かけて背を向けた。流し終ると、フユがこっち向いてたちな、と言ったので、前を手拭いで隠してたった。
フユは、家族でなに隠すのと言って見せなさいと言って手拭いを取り上げた。
真三の前の陰毛はまだ五分ぐらいで、これから大人になる前だった。ものは緊張して萎縮していた。雪子は先日、あんなに激しく抱き合って口付けしたのに
雪子は父と比べ子供みたいで、まだまだ子供と見ていた、この子と結ばれるのはまだまだ先のことだと思った。
フユは笑って慣れている手つきで半分むくれている先を石鹸で泡立てた手で優しく触れた、真三に男は先をきれいにしていなければ不潔だからと言って、亀頭を今日から大人になる準備しなさいとむき出しにあらわした。
フユは、優しく撫でてくれた。真三のものはだんだん太く長くなり四寸一寸とそして固くなった。雪子は触って確かめた。これが、あたしに入るのだと、男の変化に吃驚した。
フユはさすが若いね、こんなに伸びる男根に、まだ女の愛液に染まってないきれいな色に、ほほ笑んだ。真三に、今の若い雪子の身体をよく見ておきなさい、これが父春吉の考えたお前の性教育なのだよ、雪子と真三を並べて立たせ,お似合いの婚約者だ、裸同士腕を組んで今日のこと忘れないように、と言った。
家族四人初めてすべて見せ合う、隠し事の無い裸同士のふれあいで和やかな家族になった。 真三の身体はもう大人に成りかけで、フユは平静を装っていたがひそかに、自分が男にしてやりたいと体が求めていたが、今夜結ばれるとは夢にも思って無かった。
家族の夕食の時、みんなの呼び方を決めた。真三のことは,真、ということになった。真は春吉を御父さん、フユをお母さん、雪子は先生ということになった。
楽しい食事が終わり、春吉は、飲みすぎてぐっすり寝てしまった。
家族四人一部屋だった。奥から春吉そして真三、隣がフユで端が雪子だった。
真三は旅館なんか初めてだし、折角だからもう一度温泉に入ってくる。と言って一人で大風呂に出かけた、風呂で泳いでいたら、フユが入ってきた。
真三が,お義母さん、なに、と聞いたら、雪子が一人じゃ危ないから、見てやって、と言われてきた。雪子あまり体が良い方じゃないので、さきに休むと言ったから。もう夜の十一時近かった。風呂から上がり、木で出来た二人座れる休み台に腰掛け、北の窓から下を流れる川を見て、外に灯りがちらほらあり、素敵だと眺めていた。
そんな時、誰かが入ってきた。湯気の向こうに、三十歳ぐらいの男の人と、五十歳ぐらいの女の人が、手を取り合って入ってきた。目が不自由の人らしい。洗い場で体を流し、手を取り合って浴槽に向かって来た。フユと息を殺して視ていると、男の人が、かがみ浴槽の湯を右手でしゃくって、振り撒いた。誰かいないか確認しているようだった。
二三回お湯を振りまいた。誰もいないと確認してか、二人で浸かり、何か話しているようだった。そして立ち上がり、激しく抱き合って接吻した。そして女の人が、湯のあふれ縁に手を置き、尻を突き出した、男の人が、犬が交尾するように、差し込み激しく腰を振った。
二人、何とも言えない声をだし、男が離れ風呂から上がり仰向けに寝た、立っている男のものを今度は女が上になり腰を上下した。強く抱き合って終わったのか、洗い場で体を流し出て行った。アッという間の出来事だった。
大人の真夜中の情事を、ジーット息を殺してフユと真三は体を寄り添い、目の当たり視てしまった。
真三のものが朝立ちの時のように勃起して、射精準備の液が亀頭に出てきた。互に、腰に手を回し腰と腰との肌が触れ蜜着し、フユの肌に興奮してきた。
フユも真三の肌に男を感じ、他人の情事で、フユも濡れていた。
誰もいなくなった真夜中の風呂で、理性をなくし,義母と婿になる、フユと真三が、歳の差忘れ、裸どうしで、男と女の関係になるのは成り行きだった。
真三に入れてもいいのよ、と言ったら、真三はフユに抱きついた。そして、どうしていいのかわからなかった。真三を休み台端に腰掛けさせ、フユは跨り、真三のものを咥えこんだ。自然と唇を合わせて、お互いに強く抱き合った、真三は自慰の経験はあったが亀頭から男根を全部呑みこんだ義母フユの、身体の神秘さを知った。フユが腰をやさしく出し入れしてくれた。我慢できなくなりどくどくどく、とフユのお腹に射精した。フユは真三の初めての女になった。
フユは、春吉とは,戦後より性生活は殆どなかった。久しぶりの交わりだった。
終わりかけていた、月のものが、戻ってきそうで、フユは嬉しかった。
フユは、真三に、雪子より早くお前と結ばれたことで、「これで誰にも言えない関係になったのよ。これで赤ちゃんが出来ればお前は、産まれてくる子の父になるのだよ、そうしたらあんたどうする。」と真三に問いかけた。
真三は、子供が産まれたら「俺お義母さんと結婚する、中学校出たらすぐに働くから、雪子先生が、性教育の時間、に遊郭以外で、ただで、男が女の人と結ばれるのは、遊びでしてはいけない、本当に好きで結婚すると決めた人とでなければだめですよ、みんなは、まだ先のことですがね.」と教えてくれたのです。と言ってフユに抱きついた。
フユは、真三に「あたし嬉しい本気にしちゃうよ」と言って、唇を合わせ強く抱き合った。不倫の始まりであり生涯にわたり、関係のはじめであった。
フユは立ち上がり洗い場に向かった、その後姿の、お尻のふくよかさに、真三はフユの女体に初めての性欲が湧き、後ろから抱きつき、痛いくらい硬直した竿を押し当てた。
フユも、あたしを求めてくる真三に対し責任を感じ湯あみタオルを敷き四つん這いになり後ろからの挿入を手助けしてしまった。真三はさっき見たのと同じように、激しく腰をふった。ふるたびフユの臀部が恥骨の肌に触れて密着して何とも言えない不思議な快感で気持ちよさに、フユの腰を強く引き寄せた。 射精しそうになった. フユも春吉としたことのない、体位で、何とも言えない快感を覚え、不倫の怖さを知った。
フユは、我に返り、腰を引き射精寸前のものを外し向きあって、動物みたいは
嫌と言って、あたしの顔を見て出して、と言って真三の張りつめた亀頭を口に含み、舌で撫で射精させた。
フユは全部呑みこんで、真三にみんなが心配するといけないから、もう出ましょうと、促した。
フユは、真三に、あたしと秘密の関係になったのだから、雪子とは、お前が結婚するまで、絶対しては駄目、我慢して、とまた強く抱きしめ部屋に静かに入って寝た。
昭和二十三年、女盛りのフユ、四十二歳、真三、十二歳の夏だった。
旅館の朝、フユは何もなかったように振る舞った。朝食に。あじの干物と海苔と半熟の卵のおかずが出た。
フユが春吉と雪子に、真三はね、誰もいないお風呂で泳いでいて元気がいいのよ。嬉しそうでよかったね。と言った。そして真三に育ち盛り、なのだから、あたしの卵を食べな、と分けてやった。フユは、一重まぶたで器量は雪子よりきれいで体は五尺二寸、体は締まっていて,働きもので、一生和服でとうした。
母屋では夜寝るときは、春吉は、奥の八畳で、フユはあがり段の六畳で、真三は,台所につながる四帖半に一人寝た。
お風呂は、真三の後フユが終湯だった。
フユは,あと片付けをして、最後に寝て、朝は一番早く起きて、食事の支度をした。
二人の関係は温泉以来なかった。フユは夏休みの終わりの日に、朝の食事の
支度で、真三の部屋を通った時、寝相が悪く、陰茎が、テント張っていた。それを見って、元気をもらいたくなり、抱きたくなってしまった。
フユは、真三にまたがり、せがれを、咥えこんでしまった。温泉以来で、清三も、気が付き、春吉に気つかれないように声を潜め交わり、唇をかさね、短い時間で終わった。
フユは真三のいたるところにキスマークを付けた。首筋は、雪子に疑われたが、蚊に食われて引っ掻いたのでと,絆創膏で隠した。両内またのマークは、何度も何度も、強く同じところを決めて吸われた唇の形がくっきりと牧場の牛に付ける焼印のように消えず、真三はあたしの所有と宣言したようで、パンツ履いていても見えてしまい隠すのに苦労した。裸になれば唇の後はフユがあたしを忘れないで、ほかの女に目を向けてはいけないと言っているようだった。
真三がとぼけて、フユに、雪子先生と口付けしたことないので、接吻してもいいか。と聞いた。フユは、先生と生徒の関係が崩れてしまう。あたしがいいというまで駄目です。と言った。
雪子も先生という立場をわきまえて、あれ以来真三には、あんたの成績が落ちればあたしの責任だからと、接吻はなしで、厳しく勉強を面倒みた。
九月に二学期が始まり、フユとの交わりはなかった。
十月になり、土曜日の夕食は、フユの寝る座敷で、家族全員で、一週間の話をしながら楽しく食事をした。
特にフユは楽しそうだった。春吉にはお酒が一合増えて二合になった。食事がすむと、春吉は少し酔って早く床に就いた。
真三は雪子と宿題を済ませて、しまい湯に入った。
フユは食事の片付けが終わり、寝る布団を敷いた。土曜日だけお風呂は最後だった。十月に入り、そうして、湯上りで真三の床に入ってきた。
真三の精液は若返りのもとと、月のものも復活し若くなったようで、土曜の夜だけ、求めた。小学生の真三を抱くフユは、自分は異常性欲者なのかと思うようになったが。止められなかった。
十月の中旬の日曜日が、真三の運動会だった。
真三の小学校最後の運動会を、春吉とフユは、今年採れた、枝豆、さつま芋、家の柿、イチジク,ザクロ、そして、弁当におにぎりを作って見に行くことになった。おにぎりに、鰹節、梅干し、奮発して鮭を芯に入れた。
雪子が、お母さん今日は馬鹿に楽しそうだね.と言った。フユは、だってあの子の小学校での運動会、今日で終わりでしょう。どんな姿か見ておきたいのよ、
お父さんも一緒だし。楽しいじゃない。お昼前にはいくからね。と言った。
雪子が、もしかしたら校長先生が。お父さんお母さんに、挨拶したいと言っていたから、恥ずかしくない着物できて、と言って出かけた。
運動場では真三はリーダーみたいで、周りに女の子がいっぱいいた。雪子も五年生の担任で、絶えず真三を気にして見ていた。
春吉は、フユに、真三を預かってよかったな。今日真三を見ていて、中学枝へ行ったら、雪子には手の届かない所へ行ってしまう。そう感じた、と言った。
フユは、真三と、朝早く起きて床を一緒にした。フユは家族応援席をみて、おじいさん、おばあさんたちが、孫たちを一生懸命、声を大にして応援しているのを見て。あたしは内緒の恋人の応援なのだと、力が入った。
フユは、真三の精子が、あたしのお腹中で、元気よく動いているようで嬉しく。あの子の周りにいる、小水の臭いの残る小娘なんかに負けないと、真三はあたしだけのものと、誰にも,わたさないと、夢中だった。
スエ―デンリレーで真三がアンカーで春吉、フユの前を走ってきたとき、真三の両股にフユの唇の痕がはっきり見え、フユは自分も一緒に走っているようで、頑張れと熱が入り、汗が噴き出てきて、こんな力の入ったことは初めてだった。
午前中の競技は、リレーで終わり、昼食になった。
フユはこんな夢中になったことは初めてだった。体の弱い雪子の代わりに真三の子を産みたいと真剣に思う自分が怖かった。
真三が,お義父さんお義母さん、俺どうだったと言って春吉とフユの席に昼食に来た。真三はグリーンの鉢巻をしていた。胡坐で座ったパンツの間から消えていない、フユの唇形の、マークがはっきり見えた。フユはあわてて風呂敷を真三の腿の上にかけて、見えないようにかくした。おにぎりを美味しそうに食べる真三が頼もしく、大勢見守る中で、真三と朝がた一緒に結ばれてきたあたしを、誰にもわからないだろうと、辺りを見渡し、嬉しく優越感にしたった。
本部席から、雪子が校長先生と何か話しながら、春吉とフユのまえに寄ってくれ、真三君を面倒みていただいて、お世話様ですとお礼を言われた。これからもよろしくと言っていかれた。
雪子は、真君あんたリレー頑張ったね、あたしも嬉しかった、と言って、あたしは先生方と打ち合わせしながら食事をするからと、おにぎりを持って行ってしまった。
雪子は、その日寝る前、母屋に返すとき、真三を抱き、今日の運動会での、あんたの活躍のご褒美だと言って、あれ以来の熱い口付けをしてくれた。
春吉は、雪子と真三の頑張っているところが、みて安心したと喜んでくれた。
フユは、朝方、頑張って射精した真三の、疲れを見せず活躍する、若い力が嬉しかった。
そして、この日、真三の子宝を授精するとは、思わなかった。
フユは真三と生涯床を一緒にするようになるとは此の時はわからなかった。
フユは、受精に気が付いて、十月の終わり、三年ぶりに酔った春吉の床に入り乗り気でない春吉の亀頭を口で愛撫して、交わり精子をもらった。
十二月、フユは春吉に、あの時の、あんたの子ができたみたいだが、どうしようか、と持ちかけた。
春吉は、俺も五十歳を過ぎたし、雪子も二十四歳だし、フユ、折角授かったが、おろそうと言った。
フユは、雪子も体はいい方ではないし、春吉が産めと言ってくれれば、真三の子を産みたかった。真三との交わりは十二月末を最後に封印した。真三と水子にごめんと泣く泣くおろした。このことは生涯真三に知らせなかった。真三も勉強に打ち込んだ。
真三の小学校卒業の日、フユは正装して、出席して校門の前で記念写真を写してもらった。フユは二人での写真がどうしてもほしかった隠れた夫婦として。
雪子は、卒業の日,フユからお許しが出て、口付けだけを許された。
雪子は、真三が中学に入ってからも勉強は厳しかった。自分の部屋から真三を母屋に返すまで厳しかった分、接吻の時間が長くなり、あたしの若いうちに早くお前と結ばれ子供がほしいと、涙ぐむ日が多くなった。
真三もフユとの交わりはなかった。
フユも、真三の子を下してから、心苦しく、交わる気にはならなかった。
真三が、早いもので、中学卒業して、高校も三年になった時、家族仲良く、順風満帆だった、生活がいっぺんした。春吉が突然亡くなった。
春吉の四十九日の法要をお寺で済ませ、忌中払いの席を自宅で,親戚を招いて行った。
フユの兄の誠一に、献杯とこれからの生活についてお願いしてあった。
誠一が、親戚を代表して四十九日の法要のお礼と、献杯をしてくれた。
誠一は、この席で御願するのは、心苦しいが、残された、フユと雪子のことなのだがこの家の跡取りの雪子も三十歳になる、春吉が小学校から世話している真三は十八歳になる、フユが言うには、春吉は、真三が婿になってくれればいいと、いつも言っていたとのこと。
雪子に聞いたら、こんな年上だが、婿なってくれれば嬉しいと、いうので
真三に確かめたら、雪子先生が私で好いと言ってくだされば、お願いしますということだった。親戚の皆さんに報告させてもらいます。と挨拶してくれました。
親戚一同快く承知してくれた。
誠一は、雪子に真三を連れてきなさいと言った。
呼ばれた真三は学生服でみんな喪服だった。フユと雪子と真三は下座に座り挨拶をした。
誠一は、こんな時だから、結婚式はできないだろうから、いい日に籍をいれなさい、今日は親戚立会い結婚式としよう。そして一周忌には孫を連れてこい、春吉も喜ぶだろう。これで春吉の血もつながる。良かったと。
親戚一同今日は本当にいい法事でしたと、喜んでくれた。
雪子と真三の新婚生活が始まった。
雪子は、優しく真三を引き寄せて、唇を重ねた。そして二人は全裸になった。
真三の両股のあざを見て,いつできたのと聞いてきた、鉄棒ですりむいて、放っておいたら、消えなくなったと、フユの印を胡麻化した。
雪子の肌はきれいで,乳も大きかった、真三は乳を軽く吸った。温泉以来、雪子の裸を見てないので、圧倒されていた。
雪子も、三十歳をすぎ、この年まで、男知らずで、真三が初めてだった。
雪子は、真三に私の身体よく見てね、あんたが初めてだからと、すべてさらけ出した。わき毛も陰毛も力強かった。
真三はもう小学生の時と違い、すべて大きくなっていた。雪子に手で撫でられていたら、大きくなるのがわかった。雪子を触ると、愛液がいっぱいだった。
真三のいきり立ち剥け出している亀頭に、雪子が覆いかぶさった。
初めて雪子のなかに、もとまで入って、雪子の体の神秘を知った。結ばれて二人は抱き合った。
雪子は、真三と結ばれて、自分のものになったと思うと同時に。教師としての責任を守り、そして晴れて夫婦として、大手を振って歩けると、六年間よく我慢出たと、自分をほめてやりたいと思った。
真三は、結ばれた今、子供のころ、銭湯で知ったことが思い出された。銭湯はいろいろのことを知るところだった。
夕方学校から帰った時,たまには銭湯に行ってきなさいと言われ、友達と行ったとき、まだ学校入学前の五歳ぐらいの可愛い男の子が一人で入ってきた。驚いたことにその子のものが、まだ太くはないが長さが四寸、一寸とあり、亀頭がむき出しで、勃起したままで、反り返り、手拭いが掛けられるくらいだった。
俺たちが、お前それどうしたのだ。と聞いたら。その子が僕毎日お店のお姉ちゃんと一緒に寝ているのだと、どうも一階が料理屋かなんかで、両親は夜自宅に帰るらしい。そのお姉ちゃんは、地方からか住込みで来ていて夜二階で男の子と泊まっているとのこと、終戦直後だから二三年一緒にいるらしい。男の子は,おねえちゃんが、夜ズーと毎日、僕のこれ、しゃぶって吸うの、そしたらだんだん長くなってきたの、と言った。そうして僕のこれ、お姉ちゃんの中に入れて抱いてくれるの。お姉ちゃん、腰をふって,ウーと唸るの。みんな夜のことを平気でしゃべった。五歳の男の子と娘さんが性交できるなんて、
密室での男と女の性の意外性を知らされた。
また二年先輩だったマーさんは太く長く勃起したままで、萎まらず、困らないかと聞いたことがあった。マーさんは萎縮しないので上にあげてバンドを締めておさえているのだと聞いたことがあった。
銭湯ではいろいろのことを知った、男の持ち物の大きな人は正々堂々と風呂場を歩く、でかいひとは、大きいバナナのようで、小さめの人はタオルで隠す。毛深い人、自分は今どの位置にいるのか、確かめられた.毛が出だしたころはみんなで笑いあった。
真三は急に気持ちよくなってきた。何か出そうになってきた。ブルンと震え、寒さと同時に雪子の中に脈打ってどくんどくんと射精した。
真三は、可愛いあの子のことを思いだし、あの子もこんな気持ちになっているのかな、精子も出るのかな、出てお姉さんに子供が出来たらどうなるのかな、いろんなことが、頭をかすめた。あの子より俺のが、太いので雪子よかったのかな、心配だった。すぐに小さくなり先生と離れた。真三の物を濡れたガーゼで拭いてくれた。女のしるしがあった。
夏でもないのに、二人汗びっしょりだった。蚊取り線香を部屋の入り口と窓際につけてあった。真三は雪子に、いま俺我慢できなくて先生のお腹に何かだしてしまった。と言ったら、あんたが今、男になったのよ。と言った、フユとのことは、秘密にして、雪子が初めてといった。
真三は,理科の時間に性教育で,花の雄蕊,雌蕊のことを参考に男と女の仕組みを、雪子先生に教わった。男は本当に好きになって結婚するつもりで、結ばれなければ、女を遊びでしてはいけない。と言われたことを思い出して、俺は先生と結婚して本当の夫婦になったと確認し責任を感じた。
一つの布団で肌触れ合っていると、真三のものが元気になってきた。雪子の乳を此の乳は子供ができるまでは、俺のものでいいか.と言ったら、雪子は、あたしの体はあんたのものよ、その代りあんたの体は,あたしのもの、だから、あんたを、ほかの女の人には触らせないから、あんたもほかの女に手を出さないで、あたしを捨てたら、あんたの命をいただくから、いいねと、急所をつかんだ。
真三は雪子にかぶさり乳を口に含み舌で乳首を撫で吸っていたら、雪子も感じるのか軽い唸り声になった。そして、真三をむかい容れるように股を、広げ足をあげた。真三のものが今度はスムースに入った。雪子は上げた足を真三の腿の裏に回し力強く引き寄せた。
雪子は、真三に初めて会った、小学三年生の時からを思い出していた、あたしが真三君と声を掛けたとき,はいと元気よく答え、あたしを見てニコットと笑顔になった。あたしはあの時、真三と目がぴったりあった。まだ子供なのに、あたしの大事な秘部がキューっと締まって此の子と結婚したいと疼いた。
それからは、真三君だけで、ほかの男の人は関心が無くなってしまった。
あたしに結婚のお話が持ち込まれても、真三君とまだ何も決まっていないのに全部お断りした。
だんだん真三君との結婚を夢見るようになってしまった。
真三君が六年になった時、意を決め体当たりの時を探していた。この時の真三に、もうなんとなく男を感じた。丁度音楽の輪唱している真三君と目があって、今しきゃないと、真三君に近寄り体を触れたら。真三君が先生僕の前にと入れてくれたので、「あんたがいいのよ」と言って、手を握ってしまった。これは児童虐待になってしまう。その時真三が、握り返してくれた。嬉しかった。
真三の生い立ちを調べ、方々に手を打って、あたしは人助けするのだと、みんなに思わせ我が家に引き取ってしまった。
今度は、逞しくなった教え子に抱かれ、今真三を受け入れ,これでよかったのかと今までのことが走馬灯のように頭を駆け巡った。
この時真三は雪子の上になり、雪子を征服したような、雪子は俺のものだと,うれしくなり,生きよい良く射精し二人は繋がったまま離れなかった。
よくこんなに精子があるのかなというように結ばれた。
あんた、起きて、朝食の時間だと、雪子が起こした。褌を渡され、冷えたタオルで顔と体を拭いて、浴衣に着替え母屋に向かった。
フユは、真三に昨日はよく寝られた、とクスクス笑った。
真三は、はい先生に、いろいろ良くしてもらいましたから、と言ったら。
フユは、もう他人じゃないから、雪と呼んでいいですよと笑顔だった。
真三は、俺のこと全部フユに話してあるみたいだった。雪子に何か手伝いをしなければいけないのかと言ったら、
フユは休みの日には畑を手伝ってと言った。
44
新しい洋服に着替え、雪子は、写真屋に入り、二人結婚写真を写してもらった。
二人の部屋に飾った。雪子、三十歳、真三、十八歳、だった
現金収入は雪子の教師の給料で、真三は高校やめなくていいことになった。
フユも兄の会社の、役員として、毎月手当が出ていたので、何とかなっていた。
雪子は身ごもった.フユも喜んでくれた。雪子は三十歳を過ぎていたので、大事にしたいということで、真三に、あんたも協力して我慢してねと言われた。
雪子は生まれたとき、この子は育つかどうか、おそらくお嫁には行けないかもしれない。言われたらしく、妊娠したことをフユは喜んだ。
雪子にはお産は大事業だった。
フユは、雪子が結婚しても子供は無理と思っていた。だから真三との子が出来たとき、産みたかった自分がいたが、本当に喜んだ。もう真三との関係はこの時終わったのだと思っていた。
七月も終りに近ついて,夏休みなので、いつものように,義母と畑に出かけた。山を背にしたところに、春吉が作った作業小屋がある。
昼食と三時の時休むことができるようになっていて、昼寝ができるようになっていた。真三はいつもリヤカーを引いて行き、帰り収穫の無い時は、義母を乗せて帰ってきた。
真三は、昼を食べて、小屋から離れたところで少し伸びた草むしりをしていた。
突然雷が鳴って、強い雨が同時にふってきた。義母は昼を片付け終わったところで、外に出ようとしたときだったので、義母はぬれずに済んだが、真三はびしょ濡れで、戻ってきた。
真三は、お義母さん、今日はもう駄目ですね、と言ったら,真さん,濡れた上着早くぬいてと言って、手伝ってくれた。
真さん、下着まで濡れている、全部ぬいた方がいい、風邪ひかないように,手ぬぐいを渡され、義母はモンペを脱ぎ自分の着ている着物をぬいて、
後ろからかけてくれた。 義母は襦袢だけになった。
そしてパンツまで濡れているね、誰も見ていないのでぬいちゃいなさい、
と言って、パンツをとり乾してくれた。
後ろを向いてパンツの代わり手拭いを巻いた。ありがとうと言った。義母が、お茶でも飲みなと言って、ここに腰掛けなさいと、義母が座っている、畳一畳敷きになっている、横に座るように言われた。義母の襦袢だけを見て、真三の下のものがテント張り出していた。
隠そうとしたが、義母は見て承知していた。
義母が,真さん雪子とどうなのですか.上手くいっているの、と聞いてきた。
真三は、雪子が、赤ちゃんがうまれるまでは,お預けなのですと言った。
義母は、それは大変だよね、あたしも何かあるなと、感じていたの、あんたがしていること、知っていたの。あなたお風呂入るとき、母屋の便所で自慰していること、臭いで知っていたの、あたしが何とかしてやりたいと思っていたの、
あたしの襦袢で立つなんて、こんなばあさんでよければ、使いなさい。と言ってくれた。その代り雪子には内緒で、ほかの女のひとには絶対しないで、と言った。義母はこんな日が来ると覚悟をしていた。
フユは、真三との子を中絶以後真三と関係はなくなっていた。六年ぶりになる。
真三は、畳に横になった義母の襦袢の紐を解き、懐かしいい乳首を口にした、
襦袢の下には何もなく、四十八歳の義母は変わらず白い肌できれいだった。
義母は、もうおばあちゃんだから、唾で湿してお願い優しく入れてと言った。
この軽い気持ちで湿してと言った一言が、生涯離れなれない仲になるとはおもってなかった。
真三は、雪子には、したことのない愛の谷間に舌を這わせた、全体が沁みるように唾液を入れて深く舐めこんだ。
義母は舐めるのは、もういいから早く入れなさいと言ったが、
義母が真三の頭の毛を強く引くので、真三は義母もいいのかなと思い、舌を動かした。引く力がだんだん強くなるので、真三は夢中で唾液をだして、舌を這わせた.フユも、こんなこと初めてだから、恥ずかしいのと、気持ちのよさで、
義母として複雑な気持ちのなかで受け入れていた。真三が何ども、強く舌を這わせ吸い込んだとき、フユは強く髪の毛を引いていた力を急にゆるめた、フユは、体が壊れそうと思い、もういいからいれてと両足を広げた、真三は、自然といきり立った息子を少しずつ少しずつ入れていった。お義母さん、痛かったら言ってください、と聞いたら、大丈夫全部入れておくれと言った。フユは心でお父さんごめん、雪子の代わりをしているの、と思っていた時、真三のものが、女として久しぶり感じる気持ちよさを、さらに強くされて、力尽きた。
同時に真三も雪子にない感触で、溜まっていた精子が、いきよい良く、どく、どく、どくんと、気持ちよく飛び出してしまった。
真三は、もう義母を離せないと思い,不思議と射精しても萎縮しない男根が繋がったまま、フユを抱きあげた。
真三は、もうお義母さん誰にも渡せない俺のもの、抱き寄せ熱い口付けをした
フユも、真三を絶対ほかに渡せないと、お互いに力いっぱい抱きついて離れなかった。
二人は、ここまで来ちゃったと口付け、舌を絡み合わせ狂ったように愛を幣ぼった。
またがっているフユが腰を軽く出し入れしていたらその時真三の張りつめた亀頭が,フユの女の極秘に触れたらしく、フユは声を出してのけ反った。そして、淫乱になってしまった自分を、フユは、もうお父さんに合わす顔が無くなった。でもあたし雪子の変わりなのだ、しかたがないと心の中で叫んだ。
そして、真三を、あたしを置いてどこにも行かないで。と抱いたまま離なさなかった。途絶えていた、淫乱な異常性欲が、目を覚ましてしまった。
真三は,お義母さん、ありがとう、これからもお義母さんを大事に守るから、俺お義母さんを誰にも渡さないからと言った。
激しかった雨も上がり、晴れ間が出てきた。二人が愛し合い生涯一緒暮らす。確認し合う日となった。
義母は、温泉で、初めて、お前と結ばれた日のことを思い出していたのだよと言った。
あの時お前は六年生で,陰毛も出始めで、可愛かったね、そしてお風呂で大人の情事を二人で息を殺して視て、誰もいなくなった、お風呂で、ただ好きだの愛だの、でなく結ばれて、あたしあの時のこと、お前が結婚してください、と言ってくれたこと、時々思い出して、お前の成長を見守っていたの。
今度は大人に成ったお前の虜になりそう。
義母は、あの時は成り行きだったね、でも、あたしたちはこうなる運命だったのよ。そして義母は真三のものをきれいに拭いてやった。そうしたらまた勃起してきた。
義母は,天を向いていきり立つ先の亀頭を口に含んで、あの時の可愛かった亀頭が、こんなに凄くなりあたしを狂わしたのだと、立派に生えそろった陰毛を分け両手で元をつかんだ、両股にはフユが附けた唇の焼印は消えてなく、嬉しくなり尚、一生消えなくなるまでまたキスをした、そして、しごいて口で子種を吸い取った。 焼印をされた真三は、はずかしく、温泉の風呂も大風呂には入らなかった。
義父が亡くなって半年もたっていなかった。
義母は、あんた、もうお前にすべてをあげた、お前なしは考えられない、死ぬまで一緒についていくよ、あんたの精をあたしの体に全部吸収したのだから、一心同体だよ。と言った。初めての真昼の狂ったように求めあった情事だった。
真三は、何時ものように,義母をリヤカーに乗せて家に戻った。
昭和二十八年は、まだ卵は貴重だった、屋敷には鶏を五羽飼っていた。義母が朝、食卓に、真三のおかずに卵を付けると、二人が愛し合うサインになった。
義母は、雪子に体の調子はどうだと、と平然と振る舞い,笑顔だった。
昭和二十九年、可愛い女の赤ちゃんが誕生した。父の一字、をもらい春子と名付けた。
フユと雪子は真三を預かった時、大学までと誓ったが、できず高卒までだった。
雪子は三十一歳での出産で,産後体調は思わしくなかった。雪子は真三に、誰に何と言われようが、あなたとの子を、もっと早く産みたかった。と言った。
雪子は学校を半年休ませてもらった。
春子が三歳の時に雪子は学校を、三月卒業生を送り出すまで頑張って入院してしまった。
胸を患って、もう普通の生活はできなくなっていた。
真三は、おじの誠一の会社に勤めだしていた。日曜日にはフユと春子を連れて見舞いに行くことになっていた。病室はフユが附いて、春子は雪子の顔を見るだけで、真三と中庭で遊ぶことが多かった。春子はフユをママと言って真三をパパと言っていた。
雪子の病状は回復せず、亡くなる前の日曜日に誠一おじさん夫婦が見舞に来た。
雪子は、自分の寿命がわかるのか,誠一おじさんに、真三がほかの人と結婚してしまうと春子が可愛そうだから、母に真三の面倒も見てと言っているのですが、真三があたしでいいと言わないでしょう、というのです。真三に言うと、俺はいいが、お義母さんがまわりから何言われるかかわいそうだというのです。
誠一おじさん、二人の間を取り持っていただけませんか。お願いします。と頼み込んだ。
誠一は、フユお前はどうなのだ。と聞いたら。誠一の奥さんが、フユさんあんたもう女を卒業しているのだし、子供が出来るわけないのだから、真三を面倒みてやりなさいよ、そして、春子を大事に育てやってと言われた。
フユは、あたしは春子があたしをママと言うし真三をパパと言っているので、真三が、あたしでよければ、春子の為に頑張れますと言った。
誠一は、真三は俺の会社でも必要な人材なので、親せきのことは私に任せなさい。この際、世間体なんか問題ない、要は春子の為なのだから。
真三も今が男の精力の一番あるときだから、ほかに行かないよう、わしも何とかするから、フユお前もと言った。
雪子が帰らぬ人となった。
真三は、雪子が亡くなり、義母に俺この家にいていいのか、周りの人はなんというのかな、義母と何かあるじゃないかと、変な噂が出ると,お義母さんに迷惑がかかるし、俺、居つらく、なっちゃうよと言った。
義母は、あたし、お前なしの生活なんか考えられないよ、あたし雪子の四十九日の法事までに何とかする.誠一兄に相談して、お前と暮らせるようにするからと言った。
雪子の四十九日の法事の後、
おじの誠一が、出席は親戚身内だけで、話しかけた。
先日、フユが、私のところに相談に来て、真三と春子のことだが、これから、どうしたらいいかと、相談があって、真三が、雪子が亡くなったので、春子をフユにお願いし、家を出ると言ったらしい。それはフユに迷惑だから,親戚や周りに人に、何か、あるのじゃないかと、疑われると、フユが困るだろうということなのだ。真三に後添え、もらえばと言ったのだが、春子のために良くない、と絶対貰わないと、頑固らしい。
そうしたら、わしの家内が,フユに、あんたがもう女を卒業しているのだから、面倒みてやったらと言ったら。
フユが、こんなおばさんで真三がいいと言ってくれたら、春子の為にもお役にたてたいいのだがと言うもので、
真三を呼んで聞いたら,お義母さんが、こんな俺でもいいと、言ってくださるなら、春子もお母さんを慕っているし、お願いしたいというので、みなさんに考えてもらいたい。いい案があったら言ってくださいと話しかけた。
親戚の方は、フユさんも不幸続きで、大変でしょうが、みんな承知しますから、真三を、あんたの連れ合いとして面倒みてやってくださいよ、と二人で春子を立派に育ててやっておくれ、そうすれば、春吉さんも雪子も喜ぶと思いますよ.とわかってくれた。
誠一は、フユにこの話の時、席を外していた真三をここに連れてきなさいと言った。
真三は春子を抱いて下座に、三人で座った。
誠一は、真三に対して、いま親戚の方々がフユと二人で春子を我が子のように育ててやりなさいと.言ってくださった。フユと真三は今日から夫婦だ、けじめに、二人の新しい生活の誓いの旅行にでも行って来いと言ってくれた。
真三は、おじと親戚皆さんに挨拶して、みんなの前で,フユによろしくお願いします。と頭を下げた。親戚もよかった、よかったと認めてくれた。
フユは、真三と相談して、二人が初めて結ばれた温泉にしようと決まった。
宿帳に、真三はフユを妻と書き春子を二人の子として記入した。 それを見てフユは喜び誰にも気兼ねしない夫婦旅行になった。
フユは、真三に、女は炊事洗濯が付いて回る。今日は上げ膳据え膳で、女にとって、こんなうれしいことは無い。ありがとうと言った。
家族三人で混浴の家族風呂に入った。あの時のままで、変わったのは、春吉と雪子の代わりに春子になっただけ、みんな、素ぽんぽんで、体を流し合った。
真三は、春子と母屋に移り義母と三人で暮らし始めた。義母は真三と水入らずの誰にも気兼ねしないで済む夫婦になった。フユは毎日が充実した生活だった。
春子が十歳になった時、フユが浮かぬかをで、真三に、あんたに嫁をもらうように、兄から言われたの、どうする。と言った。真三は俺お義母さんが今のままでいいと言えば,フユと夫婦でズーとやっていきたい。もう嫁はいらないと言った。フユに誰が何と言おうが俺の生涯の妻だからと言った。
フユは、あんたも若いから、若い女が、好いじゃないと言ったので、
真三は,お義母さん、俺いま言っただろう、俺の生涯の妻は、フユだけだ。おじの兄さんから,誰を言われたか知らないけど、俺に聞かせないで、知れば俺が、生活しつらくなるし、おじに、この話はなかったことにと、丁寧にお断りして、俺は春子が結婚して、二人だけになっても,フユと一緒だからと言った。
義母は,うれしくなり、その夜は、あんたはあたしだけのものと、真三の上になり、結び自分で気持ちいいところがあるのか、腰を振動させた。今日はそのまま出して、とあんたのものを全部いただきたいのと激しかった。
真三は、フユに俺たち二人で春子を立派に育てたら、義父も雪子もあの世で、ご褒美に許してくれるといいなと思うと言った。
真三は、俺とフユは、こうなるように前世で、決まっていたかもしれない。フユと一緒だと俺一番落ち着くし。春子の為にもお願い俺、頑張るから、と
春子にはフユが母で、俺が父でいたいのです、ほんとは娘婿で春子は孫だけと
フユに、俺が旦那で、春子は、二人の子としてと頭を下げた。
おじの兄も,フユに三人仲がいいので、誰も入るすきがない、
何かあったら何時でも相談に乗るからと言われた。
フユは、兄に真三は、何も言わないでと、三人で暮らしたいと言っているの、
兄さんが、紹介してくれた兄さんのしまいの子、朝子さんのことは、真三に言ってないの、この話はなかったことにと言った。
兄誠一は、俺だけの考えでいったのだから、朝子も知らないことだから、心配するな、フユ、お前も体に気を付けな。お前も来年還暦だからなと言った。
フユは、兄さんありがとう。その時になったらお願いと言った。
真三は雪子が亡くなってから、誠一の会社に勤めていた。二十九歳だった。
朝子はこの時十九歳になっていた。朝子は、春子が産まれたときから、遊びに来て、春子を可愛がった。春子も朝子をお姉ちゃんと慕っていた。
フユが古希を迎えたとき 春子が嫁に行った、朝子は二十九歳になっていた。
朝子は父の会社の経理担当していた。
フユが体調崩し入院する時、あたしに、もしものことがあるといけないので、真三の身の回り炊事洗濯をお願いと、フユが誠一にお願いして頼んでくれたのだった。誠一の四十三歳の時の子で娘の朝子に、できたら真三の嫁にと、お願いしてあった。朝子は誠一の可愛い一人娘だった。
フユは、見舞いに来た朝子に、真三の食事洗濯のお礼と、真三との結婚こと、誠一兄にお願いして、承知してくれたとのこと、ありがとうとお礼を言った。
朝子は、真三さんが、おばさんの家に来た時、あたしは二歳だったのです。
真三さんにおんぶしてもらい、可愛がってもらって、うれしくて大きくなったら真三さんのお嫁になると、父に言っていたらしい。それ以来ズーと思っていました。春子さんがお嫁に行ってしまって、真三さんに新しいお嫁さんが来ればあきらめようと思っていました。
フユおばさんに言われて父も母も喜んでくれて、目出度いことだと、嫁入り道具をどんどん揃えてくれているのです。もう大体そろいました。
フユは、朝子さんとの結婚のことはまだ話してないの。と言いて、
フユは、あたしと真三のことは、朝子さんも知っていると思うが、夫婦の関係があるのです、真三には、かわいそうだけど。あたしが三十も上なの、でも良くしてくれるの、それだけに何とかしてやりたいのです、
朝子さん、真三との結婚承知してくれて本当にありがとう。
そして、真三にはまだ何も言ってないのです。今日言おうと思っているのと言った。
朝子は、あたしは嬉しんですが、真三さんは、何と言われるのですかね。春子さんには、あたしお嫁にいってしまうけれど、お父さんお願いします。頼まれたのです。あたし、はいと、約束したのです。
フユは、今日五時には、この病院に来ると、言っていたから、あたしが、真三に話しますから、待って、おくれと言った。
朝子は、おばさん、それまでに、あたし真三さんの夕食の買い物に行って、あと、もどりますと、前日の真三との熱い誓いを隠して、買い物にいった。
フユは、来てくれた真三に、朝子さんのことを話した。
真三は,フユに、俺、朝子さんを子供のころから妹みたいなに思っていたので、朝子さんは初婚だし、フユに、それでいいのかと聞いた。
フユは、朝子さんは、あたしとお前との関係を知っている、あたしが元気なうちは、たまには愛してもらいたいのだがと言って。
おまえをズーと縛っていることはできない、本当はお前に言ってなかったが、十年前お前の嫁のこと誠一兄から言われたのは、言わなかったが、朝子さんだったのよ、あの時はお前を誰にも渡したくなかったのだよ、許しておくれ、と知らされた。
真三は、とぼけて、今わかった、朝子さんの嫁入り支度は俺とのことだったのだ。毎日食事から身の回りのことを、どんどんしてくれるので、朝子さんが俺の妻ならいいのにと、感謝していたの、知らないのは俺だけだったのか。
其処に朝子が戻ってきた。
フユは、朝子に、あんたのことを今話したところなんよ、真三は、承知してくれたので、二人がよければ、あたしの前で、手を結んでおくれ、よければ、誠一兄にあたしが頼むから、握手してと言った。
真三は、朝子に今まで力になってくれてありがとう。俺再婚なのだけれど、
あんたの親切に気が付かない鈍感な男だが、嫁に来てくれと申し込んだ。
朝子も真三が十日以上一緒に食事して掃除片付け、終わるといつも喜んでくれ、家まで手も握らず送ってくれた誠実さに。あたしの結婚する人は真三さんしかいないと決めていた。
朝子も、喜んでお受けします,あたしをもらってください。とフユの前で手を握り合った。前日、真三と誓いの熱い口付けしていたので、笑顔だった。
二人はその足で社長である誠一に結婚の挨拶に行った。
誠一は、妻と子供らに、目出度いことだと喜んでけれ、フユが元気に成ったら結婚式をあげよう。と言ってくれた。このニュースは親戚一同喜んでくれた。
誠一は,フユから、入院する前に、真三と朝子の結婚の話はついていた。朝子にも相談があって,妻も大賛成で、事前に嫁入りの支度が始まっていた。
知らないのは真三だけで、会社に来ていた。朝子が経理事務なので、真三のお弁当、夕食の支度洗濯など、なんにも気つかれないように、手伝っていた。
朝子は、子供の時からフユの家のことは全部知り尽くしていた。
水洗化もできていたし、台所設備も近代的になっていた。いつでも主婦になっても大丈夫と自信があった。真三からの申し込みを待つだけだった。
誠一社長の家に、新しい整理箪笥や真新しい寝具などが運ばれていた。真三は社長に、朝子さんのおめでたですかと聞いた。
社長が近いうちに朝子を嫁にやるので支度なのだと言われた。
真三は、社長の奥さんに、近く朝子さんのおめでたらしいのに、私の食事の面倒から,洗濯、掃除までお願いして、本当に申し訳ありません。とお礼を言った。
奥さんは、あんたの家のことは、朝子は、何でも知っているので,苦じゃないみたい、喜んでしているので、気にしないでと言われた。
真三が、朝子に結婚申し込む、一週間前のことだった。真三はただただ恐縮するだけだった。
真三が、朝子に結婚申し込む前の日のこと、朝子と夕食をし、片付け終わり、お茶を入れてくれた時。
朝子が、あたしのお嫁入り家具、大安の明後日の午前中送り出すの。と言った。そして、本当はあたし真三さんと結婚したかったのと言った。
真三は、俺も朝子さんと、結婚したいが、フユはあんたのお父さんの妹だろう、妻の雪子が亡くなった時、あんたのお父さんとお母さんが、フユに真三の面倒をみてやれと言って下さり、一緒に生活するようになり、その代りほかに女を作っては、いけないと、厳しく言われたのだよ、約束破ってあんたに手を出したら俺、会社にいられなくなっちゃうし、ましてあんたは課長さんだし、俺はまだ係長だしと言って下を向いてしまった。
朝子は、あたしのお父さん真三さんを高くかっていて、あたしの兄達より頼りにしているみたい。と言った。
朝子を送り返すとき、玄関出る前で、朝子と向き合い、真三が、朝子に、俺、明日、義理ある社長とフユに地べたに頭付けて朝子さんを、お嫁にくださいとお願いするから、俺の嫁になってくれ,この家に来てくれと、真剣になった。
朝子は、真三からの言葉を今か今かと待っていた。涙ぐんで、はい、と、うなずいた。
真三は、朝子を優しく引き寄せ、唇を合わせた。どちらともなく、舌を絡め合わせた。真三は右手で強く抱きしめて行った。朝子も真三の背を力強く引き寄せて離さなかった。一度離れて、顔を見合わせ今度は唇をむさぶりあった。
送る車の中で、朝子が花嫁家具は、あんたに嫁ぐ為のもので、あんたにだけ知らせてなかったのです.このことはフユおばさんの頼みで、あたしの父も母も、
大賛成で、明日夕方、病院でフユおばさんが、真三さんに知らせることになっているの、だから真三さん、おばさんに言われるまで、知らないことにしてください、明日、正式にあたしに、結婚申し込んでください、みんな吃驚したように喜んでくれると思います。と、でも今日、あたし人生で一番嬉しかった。
朝子も誠一夫婦も、真三の申し込みを喜んでくれた。
朝子の嫁入り家具次の日運び込まれた。
そして、誠一は、真三君がいま一人で大変だろうから、今日から泊まってやりな。結婚式は、フユが元気になってからすればいい。そして家の整理もあるだろうから明日から二人に五日の休暇を与える。と言ってくれた。
真三には重要な仕事を任せているから、あとしっかり頼む。と言われ、真三に朝子をよろしく頼みますと、誠一夫婦が頭を下げた。
朝子の母は、初夜のこと教えて、純白の長襦袢を持たせたのである。
朝子は、フユおばさんからあんたが好きな料理は利いてあるの、味は少し変わるけど、あたしの味に慣れてと言った。
食事の後、風呂に入り床入れとなった。
朝子は純白の長襦袢に着替え真三によろしくお願いいたしますと膝を、ついて挨拶をした。
真三も、俺もよろしく頼むと頭を下げた。
寝間は奥の八畳に、朝子が持ってきた花嫁布団が敷かれていた。
真三は、綺麗になった朝子を寝間に迎え、抱いて、優しく口付け舌を絡ませた。朝子は嬉しさに腰から崩れた。床入りして、
真三は優しく乳を、含み舌を徐々にしたへとはわしていき、両内またを、舌で愛撫し徐々に股を広げ防備している陰毛を分け女の芯を舌で愛撫した。みるみる愛液がわき出でて大丈夫だからと、ひろげた谷間に亀頭から優しく挿入していった。
朝子は目をつむっていた、何かこらえているようだったが。完全に結ばれていった。朝子の目に涙の糸がみえた。真三は優しく唇を重ねた。朝子は破瓜の痛みを忘れ、女の喜びに慕った。
初夜の契りの後は、
真三のうまさに、とろけるように躰をうねり、愛の液で真三の男根を、開いた秘部に導きいれた,朝子はやっと願っていた、真三と結ばれ、 妻になった喜びを実感じた。
朝子の陰毛も脇毛も魅力だった。母から朝子が結ばれるまで、産まれたままで行きなさいと、言われたことを守ってきた。旦那が剃っていいといたら、剃りなさい。と言われてきたと、真三に言った。真三は、ありがとうと言い、もう今はほとんどの方は剃っているので、いいよと承知した。
フユは元気になって退院できた。二か月ぶりに真三と結ばれた。現実の話になるが、真三の亀頭のカリにチーズのようなゼリー状になった精子がついてきた。フユは、真三の亀頭を拭いて、前にもらったミルクがチーズになったと。これからは、チーズならないうちによくきれいにしてねと笑った。
結婚式は、朝子は白無垢打掛でほれぼれするほどきれいだった。
朝子は元気な跡取りになる男の子産んだ。その時フユは朝子の代わり、真三を面倒みてやった、朝子はだんだん強くなり、元気になったフユと力を合わせ、真三をうまく操り、どこにも行かないよう見えない紐でつないで、朝子もフユに教わった男を酔わす四十八手通り演技し逆に真三を虜にした。朝子も、フユに言われて真三の内股に愛の印の大きなキスマークをフユのより下に付けた。パンツをはいていても見えてしまい、真三はもう人前で裸になれなくなり、プールも温泉もいけなくなった。
春子が嫁ぐとき、朝子に自分の離れの部屋を案内してくれた。整理箪笥の上に、真三が小学校卒業に時、フユと二人で写した写真と、雪子と結婚した時の写真と、春子の成人式の写真と並んで、朝子の振袖を着ての成人式の時写真が飾ってあった。それを見たとき嬉しくて、あたしは必ず真三さんのお嫁さんになると、春子に真三さんのことはあたしに任せてと約束してあった。朝子の女の一念が成就した。
春子の嫁ぎ先が一人っ子なので、嫁ぎ先のひととなり。
朝子の産んだ子がこの家を継ぐことになり、フユの血筋が続くことになった。
そして朝子も、フユと真三の為、そして次に男の子が産まれたので、専用主婦になった。
真三も家族の為、誠一の会社で懸命に働いた。
フユは傘寿になって、真三と結ばれた時からを振り返った。小学校の時の授業参観、雪子の授業で、真三の親として出席して、雪子と真三が、先生と生徒が結婚すると知っているのはあたしだけで、誰にも気つかれなかった。運動会も、卒業式も、親として出席し、嬉しかった。それから今までの真三との暮らしが走馬灯のように思い浮かび、四十年も、アッと、言う間だった。
何と言っても真三を小学生の時預かり偶然結ばれ、親として、してはならない仲になり、責任を感じ、ぐれなければいいと、いつも心配してきたが、横道にそれることなく、そして変わることなく私を愛し続けてくれたことを、そして入院した時私の身体を知り尽くしていて、嫌な顔をせず下の世話をしてくれた。
58
真三が愛してくれたように、フユも真三を愛し続けた。
真三は、フユに、食べるものが無い時から、世話になって、今日まで来ることが出来たことに、感謝してもしきれないくらい、お世話になって来た。
真三は、戦後は誰もが、食べることに苦労したが、みんな同じようだったから、貧乏と思わなかった。今日では、お金を出せば、なんでも買える時代になって、
皆が頑張って、皆が中流の暮らしになって来たようだが、いろんな事情で、ものがあっても買えない人もいるようで、貧富の差が、大きくなって、戦後みんなが我慢して助け合っていた時の方が、人情があり、隣近所仲が良かった。少しでもいい暮らしをするために、共稼ぎしなければいけない、時代になってきた。だんだんみんなが利己主義になってきて、美味しいものを食べても、いい着物を着ても、どこか心に隙間風が入ってくるようで、自分も人を助ける力のないのが,さみしい。そして
真三は、雪子、朝子、フユ、を守るために、働きとうした。
明治生まれのフユは、この家を守るため、真三を引きとめ、跡取りにと、なりふり構わず生きてきた。先に逝った、春吉や雪子も、快く迎えてくれるだろうと、自分なりに解釈していた、
和服が似合うフユは、最後まで、女を生きた。
完
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