034話 貧乏とサバイバルは違うよな?
激ムズコースって他のコースと違いすぎない?
だって普通コースは舗装されてないけど普通に普通車は通れる道だし、最短コースは真っすぐ階段でしんどうそうなだけだ。
それに対して俺の前にある道は、スタートから崖をロープがつづら折りに張られてるだけだ。
厳密には落ちても大丈夫なように、落下防止ネットがつづら折り状にあるから滑落しても死にはしないと思う。大怪我はするかもしれないけど。
「一泊二日ですからな。そして夕方までに登りきらないと野宿だから早く登り始めなければ」
熊尾龍太がげんなりしながらも登り始める。
「熊尾あんたは置いていくけど、私達はなんとかするわ。自分の心配だけしなさい」
「その前にお昼ご飯はどうするのかな?」
俺の素直な疑問だ。たぶん階段とか普通の道は歩けるからお昼には着くと思う。こっちはつづら折りだけど、崖登りだから間に合わなくない?
「同志安倍真治よ!!昼には絶対に間に合わないが気にしてはならない。ちょっと厳しいが安全な遠回りだから登山家で半日かかるだけだ」
「はぁ昼抜きで崖登りとか最悪じゃない!!」
希更さんが割とマジギレしてる。でも日本の山ならなんとかなるよ。砂漠なら食べ物ないけど、山は自然豊かだからどうにかなる。
「とりあえず山菜とかキノコは自生してるだろうし、お水あれば何とかなるって、ペットボトルとビニールシートあれば水も手に入るし、火も起こせるからさ」
木もあるから燃料も困らない、究極の節約って山籠りだしなんとかなるさ。海は入ると泳ぐだけで凄く体力奪われるし、雨風も強くなりやすい。やっぱり森つまりは山が一番なんだ。
「あんた、簡単に言うけどやった事あるの?」
「だってお金無くなったら山に行くよね?親父と良く山籠りして節約したかな。安全な水さえあれば後はどうにかなるよ。最低限の道具は持ってきたし」
「それはたぶん違う、キャンプだったんじゃないかなぁ」
「そう?水道とガスは元栓締めて、電気はブレーカー落としてさ。そしたら固定費なくなるから安心でしょ。借金返済したら食べ物も買えなくて、山まで歩いて食べ物と水を手に入れながら連休は少し暮らしてたけど?」
「マジ?それは貧乏とは違うレベルじゃない」
希更さんがドン引きしてる。そこまでじゃないと思うけど?
「安倍同志候補よ、それは節約じゃなくてサバイバルですぞ、それならとにかく日が暮れる前に登りきるべく行きますぞ」
なんだろう熊尾龍太はイケメンなんだけど、普通だと違和感しかない。いつもそのモードなら希更さんと仲良くなれそうじゃない?
俺も行きたくはないけど、やるしかないし崖へチャレンジする。横方向への移動が多くて崖登りはなくて楽なだろうけど高さが移動距離に対して進まない。これは精神的にキツイ。だって一回折り返しても5メートルくらい上がるために動距離は数百メートルある。
「これ進まないわね」
「岩の隙間を歩くから速く歩けないし、本当に野宿なりそう」
最悪野宿も出来るけども、崖で寝るもんじゃない。
「くっこうなれば、気分だけでも変えるしかない!!そうだ楽しい話をしよう」
「そうね」
熊尾龍太に希更さんが同意する。
「おぉ同志候補立ちよ!!今回も素晴らしい作品を紹介しよう!!我は最高に楽しいぞ【しほ】様
https://kakuyomu.jp/users/sihoho
【彼を笑わせたい】
https://kakuyomu.jp/works/16816927863295233915
この作品は素晴らしいぞ!!はーははは、思い出しただけでイケそうなのだ」
あっ始まった。これは終わるまで
「カクヨムWeb小説短編賞2022参加作品でもあるので、ショートショートなのだ。しかしながら、主人公青柳ちさの感情の動きそう淡い初恋を感じられるのだ。その直後に訪れる失恋。
その経験は彫刻への情熱となる。そして努力の末にたどりくご褒美はまさに最高になのだ。「」
こんな素晴らしい作品を読まずして、何を読むと言うのか?他に無いだろ?
【彼を笑わせたい】
https://kakuyomu.jp/works/16816927863295233915
ここだからな?いいか?
そして♡は少しでも読んで楽しかったら押せ。できたらコメントも差し上げるんだ。
面白ったら☆も忘れるな。誰かにおすすめするほど面白ければ、☆の後にオススメレビューを書くんだ。無料で楽しめるんだからこれくらいは当然だ」
「エイルなどチキンすぎて公募にしないのにしほ様のチャレンジ精神は素晴らしい。これが結果の差であるぞ」
永い永い熊尾龍太の話が終わる。
「
希更さんはかなりイライラしてるようだ。
「水岡!!ここは崖だからな。やめろよいいか、よく聞け本当に危ないからな!!絶対にやめろよ!!」
「安心しなさい置いて行ったり落としたりはしないわ」
なぜか片足を後ろへ振り上げる希更さん。
「言ってる事とやってることがち「ぶっ飛べ!!」がうからぁぁぁ〜〜〜」
熊尾龍太は希更さんの蹴り上げを股間に受けて崖上へ飛んでいった。
「熊尾は先に行ったし追いかけましょ」
「あはは、そうだね」
確かに希更さんが居たらどうにか到着は出来そうだけど、その前に死んでると思う。
「よし、これで真治と二人っきり・・・このあとどうしようあわわわ」
なにか希更さんがぼそぼそ言ってるけど、希更さん男が嫌いだし俺も、ぶっ飛ばす計画してるのかな?
「希更さんって何部なの?」
黙ってると、ふっ飛ばされそうだから雑談をしてみようかな?本当に何か話してないと辛いし。とりあえず部活くらいなら無難かな?
「私?籍は全部かな?いやなしだったけ?とにかく大会とか練習試合とかで助っ人してるだけよ。学校じゃ有名でしょ?」
「俺は進学系のクラス替えありの方だったし、式典は寝てたからさ」
「それ分かる〜」
「だよね。長期休み前は山籠りに備えないとだし、終わったらやっぱ疲れてるもんね」
「なんでよ!!校長の無駄に長い話とか、無駄に多い表彰状授与とかで眠くなるでしょ?」
希更さんが何言ってる?意味が分からないって顔をする。
「ん?授業じゃないし何より起きてると後で困るじゃん」
「そうだけど、そうじゃないでしょ?自分の表彰状授与で寝てたから私も酷いけどさ」
「希更さんってそんなに表彰状あったの?」
「本当に寝てたのね。私は市大会レベルなら負けたことないのよ。スポーツのルール覚える方が勝つより難しいわ」
「えっ!?出場した市大会は全部優勝したってこと??」
希更さんマジで凄い。そりゃ人外な感じで熊尾龍太を吹っ飛ばすわけだ。
「日程が可能なら全部出場して楽勝だったわ。表彰状とかメダルとか腐る程あるわよ。あんたいる?」
「俺が持ってても意味なくない?」
「そう?県大会ならそこそこ優勝してるわよ?流石にそれより上は、偶に練習試合くらいに出るくらいじゃ勝てないけどね」
「希更さんが本気出したら全国制覇出来るとおもうよ」
「1つのスポーツばっかりだとすぐ飽きるのよね。無理してやっても楽しくないし、スポーツ選手になるつもりもないし、何より助っ人で頼られるのは嬉しいじゃない?」
そっか希更さんは、困ってる部活を助けてるのか。人助けを積極的にするなんて凄いなぁ。
「そんな大切なメダルとか表彰状とか貰えないって」
「マジで置くとこも無いくて邪魔なのよ。断捨離ってどう思う?」
「捨てるとかもったいないよね?何か使い道見つけないと無駄にお金かかるよ」
「どんだけ貧乏症なのよ」
希更さんと雑談をしてるといつの間にか崖を登りきり、熊尾龍太が落ちている崖上にたどり着いたのだった。
「あら?これ楽しそうね」
「これは怖すぎない?」
崖の上には予想外のものがあったのだった。
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