006話 昼休みの真実
授業は希更さんの解説付きの宿題ノートのおかげで分かりやすい。でも希更さん成績って俺より下だったような?
とりあえずグループレインでお礼して褒めたら、希更さんの株が上がるかな?
真治『このノート凄く分かり易くて助かる』
きさら『真治ために作ったんだから当然よ』
マー『漢文の答えと解説作ったの(^O^)/』
ゆなちー『数学と物理はおねーさんだよ(⌒▽⌒)』
ゆきゆき『歴史は苦労した(T_T)』
真治『みんなありがとう』
きさら『まとめたの私だから!!あと英語は全部私なんだからね』
真治『ごめん、英語だけ間違いだらけ』
『『『ドンマイ』』』
きさら『(#^ω^)』
やっば、希更さんにレインでもリアルでも睨まれた。これは喧嘩したら負けそうだし、大人しく授業受けよう。
希更さんの株上げるはずが失敗したなぁ。うーんでもみんながやってくれてたみたいだし、このままで大丈夫かな?
やっぱりお礼に名前でずっと呼ぼう。それで大丈夫なはずだ。
そして真面目に授業を受けて、お昼休みになる。
昼休みは購買や外で食べる人が多くて教室には人が少ない。俺は26才で母親な女の人の手作り弁当(ハート型に切られた海苔が、ご飯に4重に挟まれてるけど、クラスメートには分からないように、今日も隠されてる)を食べて、バイトと午後の授業に備えて昼寝しようと思う。
学校の先生で部活動の顧問もして、テストとか授業の資料とか作ったり、採点とか宿題のチェックしてるのにどこに、ここまで手のこんだお弁当を作る時間があるのか謎だ。
聞いたらなんか、俺のためなら、雑に採点してるとか言いそうだから母親には聞かないけどね。
「ふわわ〜、さて悩んでないで寝よう」
こうして真治が夢の世界に旅立った頃、昼食を終えたクラスメートがちらほら帰って来はじめる。
そんな中で早速行動開始した派閥がある。
「お友達になって百合百合し隊がまずクラスの覇権を握り邪魔者を排除します。これが第1段階です!!その後にてんしちゃんにお近づきになる第2段階に移行する計画です。では第1段階のクラスの覇権を握るために行動開始!!まずは安全確保です!!目標安倍真治!!強制睡眠の呪い発動!!」
兎田友梨の号令で全力で安倍真治を友達になって百合百合し隊のメンバーが呪いをかけて深い眠りにで落ちる。これでぐっすり眠ったから、安倍真治は少々クラスメートが魔法で暴れて煩くしても起きない。
「呪いは遠距離で戦う物だ!!我ら同士よ!王道たる四属性の得意距離で負けられない!!反撃の狼煙を上げよ。残る同士を集結させるのだ!スコール!!」
いち早く異変を察知したお兄ちゃんになり隊の熊尾龍太が反撃と教室にいないメンバーの招集をかける。性癖を除けば、カリスマがあるのだ。そう、魔法の才能がありカリスマもあるが性癖が残念なだけが致命的な欠点なのだ。
お兄ちゃんになり隊の攻撃であるスコールは叩きつける様な雨でダメージを与える水系統の魔法だ。兎田友梨達お友達になって百合百合し隊は雨に打てれながらも、反撃を始める。
「チッ対応が早い奴め、7番発動!」
「「「幻惑で狙いよ外れろ」」」
スコールの魔法が狙いを外されて、見当違いなところに水を叩き着けてしまう。
「ここで強さを魅せてモテるぞ!!漁夫の利だ!そう今こそチャンスだ!!式神起動」
部活に向けて寝ていたサッカー部にして彼氏になり隊の虎井遥輝は騒ぎに起き出し、彼氏になり隊を率いて参戦する。
式神は物を操る系統の魔法でゴーレムになるのだが、素材が紙の即席仕様だ。
「追加!!大型式神いくぞ」
続いて人数不足により数より質という事で強度を上げるため複数人で式神を操作と強化をする。
そこに水岡希更が学食で昼食を終えて帰ってくる。
「あれ?安倍真治がもう寝てる・・・って呪われてるじゃない!!私の真治になんてことを・・・許さないから!!呪うなら兎田友梨しかいない!!みんな兎田友梨を殺るよ!!」
「キャー私の真治だって」「希更ちゃんカッコいい」「ヤー抱いて」「そんなこと言われたいー」
取り巻きの言ってる言葉は軽いが、恐ろしいスピードでお姉ちゃんになり隊が、安倍真治を睡眠させた犯人の、友達になって百合百合し隊へ襲いかかる。
そこにタイミング悪く彼氏になり隊が準備完了し攻撃開始した大型式神が疾走しているお姉ちゃんになり隊へ襲いかかる。
「くっ強いだと!しかしながら希望を更新するのが希更!!舐めるなよ!!突撃あるのみ!!」
大型式神は力が強くさらに紙とは思えない硬さに、身体能力だけでは攻略出来ず手間取るお姉ちゃんになり隊のメンバー達である。
「ここはまず朝の恨みを晴らそうではないか!お姉ちゃんになり隊が壊滅するまで共闘しようぞ!!」
ここで熊尾龍太がお義姉ちゃんになり隊を包囲殲滅するべく友達になって百合百合し隊と彼氏になり隊へ共闘を呼びかける。
身体強化はバレにくく、安倍真治の前でこっそりお義姉ちゃんになり隊だけ魔法を使い、朝は無双したので恨みをかっている。希更本人は使ってない可能性もある。
「どいつもこいつも敵だが、後から出てきて優位に立ってるのは気に食わんねぇ。共闘してやる!!」
脳筋思考だが単純に一番進んでいる敵のお義姉ちゃんになり隊に標的を絞る、彼氏になり隊の虎井遥輝。
「そうね前衛は必要よ。精々戦ってすり減りなさい。援護くらいはしてあげる」
戦略的に有利だから包囲網に参加する、お友達になって百合百合し隊の兎田友梨。
「ここで負けられない!!昼休みは安倍真治と一緒に駄弁るんだよ!!」
意外な根性論で突破を狙うお姉ちゃんになり隊。運動部女子なので当然だろうか?しかしながら無情にも、兎田友梨率いる友達になって百合百合し隊の呪いが襲いかかる。
「4番発動!これで運動量が低下させるよ」
「「「汗を、かきまくれ!!」」」
またしてもテロを発動する。高校二年生の乙女の制服を汗まみれにするという極悪非道な呪いだ。脱水状態にもなるので強力で命も危険な攻撃だ。呪いを地味だと舐めること危険である。
「く、流石に戦力差3倍はきつい!!とろくさいお兄ちゃんになり隊の後方に回り込んで盾にするよ!!」
水岡希更の根性も呪いと大型式神に敗北し、後退を余儀なくされる。
「ここで押し切れば勝ちは揺るがない!同士諸君挟み撃ちにしたまえ!!」
熊尾龍太の招集に応じた応援戦力が教室の入口を確保しており、いつの間にか四方を完全に囲まれるお義姉ちゃんになり隊へ、四属性魔法の猛攻が襲いかかる。
「む、無念なり」チ~ン
お姉ちゃんになり隊は水岡希更の奮闘虚しく、四方からの猛攻により沈黙する。
「諸君、我らの結束を見せるときだ。残りの敵を制圧するぞ!!」
完全に招集が完了し人数がもっとも多くなり、数の利による勝利を疑わない熊尾龍太は、短期決戦で勝ちをもぎ取りに行く。
「最初からいたお兄ちゃんになり隊の奴らのMPは枯渇寸前のはずだぞ。温存していたMP量の差を見せつけろ!!10連式神!!」
ここで共闘により温存していた彼氏になり隊も本気で面制圧作戦に打って出る。今度は質よりも量、大量の式神がお兄ちゃんになり隊へ襲いかかる。
「最後の最後!!ここで負けるわけには行きませんよ!!5番発動!!」
「「「トイレに行きたくなれ」」」
「しまったぁ!!回復するMPが足りない!!くっトイレを先に占領する」
トイレにダッシュするお兄ちゃんになり隊のメンバー達。いくらなんでもお漏らしをしながら戦う勇気はない。
「フハハ、呪いは式神相手には分が悪かろう我らの勝利なり!!」
「楽しそうなとこ悪いけどパラライズっと」
「「「あがががが」」」
魔法の使い過ぎで担任の先生である芦谷陽子に感知されてしまい一撃のもとに制圧された。
「目の前で戦って安倍真治がケガしたらどうなるか分かってる??あっ、安倍真治に呪いの後遺症とか残したら許さないからね♪」
「ヒィィィ」
兎田友梨はマヒしていながらも恐怖に慄いたのだった。
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