第25話
「おい。お前みたいなクズは、こんなとこにいてもいいのか?女を見る権利はあるのか?」
客に絡まれるのは、日常茶飯事だ。
「いやぁ、ほんとそっすね」
「やーねぇ。隼人はまじめに働いてんのよ」
キャバ嬢は俺をバカにしている。
「あぁ?お前こいつに気でもあんのか?」
「ないない、こんなガキ」
もし騙されていたとしたら、あの楽しかった時間は?
「隼人、コップ落とした」
あ…雪見だ。
「割れてなくてよかった」
「おい、そこのクソガキ」
「はいなんでしょう」
雪見みたいな、強い心が欲しい。
「てめー借金まみれなんだろ?かわいそうなガキで有名らしいな?」
「はぁ」
散々言われてる。でも気に留めてない。
「は?なめた顔して!」
「あの…注文は?」
「あー?」
雪見はなんでこう、人を煽るんだろうか?
「お前、楽しみがないのか?そうか、最近巷で流行りの女子高生の写真やろうか」
なんだこのクソ親父。ただ、自慢がしたいんだ。
「えーなにそれー?」
「ほら見てみろ」
雪見に写真をかざしてる。
あ…嘘だろ?
「あの、これどこで」
思わず飛びついた。
「はー?お前もほしいのか?クソ高いぞ?」
「どこで買ったか教えて下さい!」
「隼人、そんな欲しいのー?」
違う…これは俺の彼女なんだ。
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