第14話
「親父は君を寺の後継ぎにするつもりだよ」
「え、そうなんですか?」
「雪見くんだっけ。なにか見える?」
「…え、なに?か?」
「親父とどんな話した?」
「女の子誰がいいですか?」
「他に」
「飲み物お持ちしました」
「そうじゃなくて。えっーと、親父は君になんて話しかけた?」
「ありがとう?」
「他に」
「女は好きか?」
「他に」
「彼女はいないのか?」
「他に」
終わらない。彼はなんにもわかってないまま連れてこられたようだ。親父に直で聞くしかない。うろうろしている親父を見つけ出し、再び部屋に連れて戻す。
「彼は何ができる?教えろ。ちゃんとこの子の前で」
「見えてるぞ」
「え、なにがですか?この服の着方間違えてます?」
「いやそうじゃない。雪見くんは、人でないものが見えてる?ってことだろ?」
「え、うそ、なんで!?それ、知ってるんです?」
隠しているらしい。
「君には素質がある。訓練して払えるようになろう」
「…俺が?」
「悠星はな、アメリカの仕事に戻りたいわけだ」
「え?アメリカの軍人?」
「違うけど、まーそうなのか?」
説明するのめんどくさいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。