第2話 3分後の話、ステータスと職業。
森の中を進むが、今のところは何も見つかっていない。……まだ3分程しか経っていないだろうが。
「……そういや、異世界ってことはステータスあるのか?」
呟いた瞬間、突然目の前に半透明の板が現れた。……なんですかい、このフラグ回収の速さ。死亡フラグ立てたら一瞬で回収されそうだな……。
「んで、オレのステータスは……」
職業:罠師(トラッパー)
「オイ待て罠師ってなんだ」
いやまぁ、職業ものならそう言うの引くかも知れないけどさ……。これ、あの魔王な錬成師様みたいに有効活用できるか? 戦闘できそうなだけまだ強そうだが、錬成師様のように伸びしろを一切感じない。
「……ん? ユニークスキル……? 例のスライム様の世界みたいなのもあるのか……どれどれ?」
ユニークスキル【空解】異空間転移(CT2ヶ月)空間移動(CT20秒)
「他の職業なら使えなくは無さそうだが、罠師じゃ生かすのほぼ無理だろ……んで、使える罠は……【職業スキル】? あぁ、ここに載ってるのか……どれどれ?」
職業スキル:罠師
【矢吹】矢を召喚し飛ばす。
……典型的なアレか。
【火矢吹】火のついた矢を飛ばす。
……さっきの強化版か。
【落穴】命中すると地面に埋める。空中で当てると下に叩き落される。
「……なぁ、落とし穴だけ例の大乱闘ゲームの落とし穴の設定パクってないか?」
……なんんかここからおかしくなってきてるぞ?
【引縄】縄を召喚し束縛する。縛り方は自由に設定できる。
「オイ待てどんな趣味で縛り方を設定できるようにした!?」
……静かな森に、俺のツッコミだけが響いていた。
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