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こんにちは。
フェスタローゼにとっては、メディク伯爵は、人当たりが良く、穏やかな人柄で、詩に関しての造詣が深く、好人物であったと言えよう。
しかし、治める領地はデタラメな状態で、盗賊に財産を巻き上げられる旅人が、あとを立たない……。
それが真実。
王宮にいた自分は、何が見えていたというのか……。
そして、やっと見えたのに、もう今の自分には、それを正す力がない。
なんとやるせない身の上か。
作者からの返信
こんばんわ!
自覚をした時にはその力がない。これは中々に切ない心境だと思います。
ここから少しづつ、フェスタローゼの心に火が灯っていきます。
覚醒前夜、という感じのフェスタローゼさんです。
王族の箱入り姫だったフェスタローゼが何も知らないのは当然なわけですが、こうして今まで見て来なかった事や見ようとしなかった自分に気付く…内面の成長に焦点を当てた、本当に素敵な旅の描写です。
個人的には、年の近いキカと、二人を温かく見守るピッケとの三人旅が、少しでも長く続いてくれるのを願っています。ほっこりしながらも、フェスタローゼを通してこの世界を知る事が出来るのは、なんだか得をしている気にもなれています。
作者からの返信
決して国民を思っていなかったわけでもなく、「民のために」という言葉に嘘があったわけでもない。
でもただ思うのと、目の当りにして直接感じる、ということは大きな隔たりがあります。
何事もなかったら有り得なかったこの旅がフェスタローゼに与える影響は果てしないと思います。国土とそこに暮らす民とを間近に見て成長していく彼女を描くのは私もとても楽しいです!
貴族の、統治についての無能さというか無関心さよ。
国民の直接の声を聞けてよかった。
また、皇帝の苦労など伝わらないのだなということが分かってよかった。
国民は、自分が良い目にあったか、悪い目にあったか、それに直接関わる人物は誰なのか、そういうことしか考えませんから。
作者からの返信
帝国は自治領の集まりみたいなもんなんで、領主の考えによってかなりの落差が出るという残念仕様…。
皇帝の強大な権力が全領地くまなく行き渡っていると思っていたフェスタローゼさんにはいい勉強になったと思います。