第2話 怪奇探偵団②
「え〜と、
「ここにいる人はみんなオカルト
「そ、そうですね。あ、あはは……ハア」
私が小さくため息をつくと今度は黒髪ロングの
「待ち合わせは9時だったはずだけど、あなたは5分前に来るということを知らないの?」
「いやそれは、
「私は昨日の昼頃に連絡がきたのだけれど」
その言葉に他のメンバーたちも
「……」
団長、やってくれましたね!
なんかさっきから1人だけいる男の人はずっと寝てるし、初めからやらかしちゃった感がすごい。
…さて、私の紹介はこれで終わって、次はさっき私に話しかけてきた黒髪ロングの少女の番だ。
彼女は一歩前に出たあとゆっくりと言葉を続ける。
「私の名前は
彼女の
しかし、唯一それを無視して彼女にツッコんだ無表情(むひょうじょう)の少女がいた。
「一花、趣味は?」
「いきなり呼び捨ては失礼だと思うのだけれど……そうね、読書かしら」
「……普通」
その言葉に一花ちゃんの
一花ちゃんに唯一突っかかった少女はそんな一花ちゃんを無視して話し始める。
「私は
少女は無表情のままそう言い終わる。
さて、ここで早くも私たちメンバーの思いは一つになっただろう。
"お前も読書かよ!"
しかし、それを言うものは誰もいなかった。
一花ちゃんがすごい
その空気をなんとかしようと前髪で目が半分隠れている黒髪少女が話し出す。
「えーと……
そう
というか高校生が3人もいるんだな〜
私がそんなことを考えていると次は私ね、とお茶を淹れてくれた女性が話し始めようとした。
しかしその時事務所のドアが開かれ、ある男が入ってきた。
「団長!」
「やあやあみんな
入ってきた男、それはこの
「いや〜遅れてごめんね。えっと、今どこまで進んでる?
「団長が遅いので先にお互いに
そう言いながら団長をキッと
「そ、そんなに怒らないでよ。ほら、みんな待ってるだろ?」
そう言われると彼女は少し
「私は
「あずにゃん、私と一緒……嬉しい」
なんだろう。霞ちゃんは一花ちゃんに恨みでもあるのだろうか……
それに今さりげなくすごいあだ名付けてなかった!?
「……え、ええ。」
梓さんも反応に困ってるし。
「……それより次は
そう言いながらずっと寝ている男性の方を指差す。
「起きなさい、孝太郎」
「ンーン……ムニャムニャ」
梓さんがその男性を起こそうとするが、なかなか起きない。
「……しょうがないわね」
梓さんがそう小さく
……よし、今後梓さんには
「グフッ」
やがて
「何するんですか、梓さん!」
「あなたがなかなか起きないから……ほら、早く自己紹介」
「急すぎません!?」
「だから寝ていたのが悪いのよ」
「ひどい……」
そのやり取りの後、その男性は一呼吸置いて話し始めた。
「俺の名前は
「団長、全員終わりました」
「梓さん!?」
孝太郎さんは梓さんの方を見るが、睨み返されすぐに大人しくなった。
「ま、まあ自己紹介が
今回はどんな
「今回の
怪奇探偵団へようこそ! シン @GaGe3132
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