第5話 上陸作戦
数日後、帝国に上陸する作戦が開始された。
この作戦はまず、航空自衛隊及びアメリカ海軍の航空機が沿岸部の敵基地を破壊。
その後、海兵隊が上陸し、敵皇帝を捕縛する。そのような作戦だ。
***
~「にいたか」士官室~
海上自衛隊空母機動群の旗艦、「にいたか」の士官室に艦隊の艦長たちが集まっていた。
作戦の説明のために。
「では、作戦を説明しよう。まず、自衛隊機および米軍機による空爆の後、アメリカ海兵隊が上陸。そして、敵の基地を制圧する。以上だ。質問は?」
誰も何も言わない。
「よし、作戦開始時刻は1300!解散!」
***
~「あまぎ」艦橋~
「艦長、時間です」
「よし。カグヤ隊発艦!」
カグヤ隊。自衛隊強化計画の第一段階でアメリカからもらったA-10攻撃機で構成された隊だ。
滑走距離的にとても「あまぎ」に乗せられないが、日本の職人たちの魔改造で乗せれるようになった。
かぐや姫とは似ても似つかないが、コールサインはカグヤ。
そんなカグヤ隊が空高く飛び上がり、帝国へと向かった。
***
~空~
「はるかなる蒼空遠く~画く真白き飛行雲~♪」
A-10パイロットは航空自衛隊歌、『蒼空遠く』を歌う。
もちろんマイクは切られていた。
「ああ~紺青の空のごと~ひろく明るき……ん?」
下から米軍のA-10が飛んでくるのをパイロットは見つける。
「米軍機か……」
一方、米軍A-10では……
「知ってるか?今から向かうのは中世の国だってよ!」
『まじかよ!映画のファイナルカウントダウンでもジャパンの空母艦隊だったぞ?』
「そんな国がジャパンや合衆国に宣戦布告するなんて、帝国の大統領は大バカ者だろ?」
『帝国だから大統領はいないぞ?でも、確かにな!』
笑い声が響く。
「お、空自のA-10だ!」
『軽空母からA-10を発艦できるようにするなんて、やっぱり日本の技術はヘンタイだぜ!』
「しかもカタパルトがついてない空母だからな」
『そろそろ帝国だ。気を引き締めろ』
「了解」
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