第3話 移民団がやって来た
余暇を使い、不便に思っていた所の改善が進み、塩の増産
各部族への販売収益も大幅に増えて、村の食料事情は魚だけで無く肉が食べられるようになった。
村の暮らしが安定したころ、沖合いに見たことの無い大型船が現れた。
船には布を貼った柱が二本立っていて、風をはらんでる。
「あの方法なら、風の力で船を動かせる、僕達より進んだ技術を持った人達のようだな」
沖合いに停船し、小舟が降ろされ五人乗って上陸した。
「責任者と話がしたい」
髭もじゃの小男が話掛けてきた。
五人共に随分背が低い、僕にホップも背が低いが男達は全員が私達の肩位の背だった。
「私が村長のシャイアン、貴方方は何者か?侵略するつもりで来たのか?」
「話の分かる原始人、我々がこの地を占領する」
「私は名乗ったぞ!お前は何者だ!!」
「我は占領地の総督フックである!」
私は大酋長を継ぐ者として厳しく教育された、この程度のこけ脅しに怯む訳が無い。
「敵と認定殲滅する!」
久し振りの自爆電撃、ホップと訓練し強弱の調整は出来る様になった。
相手は5人最弱電撃で充分通用した。
5人を捕縛し尋問しようとすると、沖合の船から轟音が響いた。
砂浜に何か降って来て、砂が吹き上がった。
「原始人!降伏せよ!!抵抗するなら大砲で殲滅させる!」
「捕虜が随分横柄な態度、まず貴様フックと言ったか?貴様から見せ占めで殺す!」
「ま、待て!私を殺せば原始人!お前達は皆殺しになるぞ!!」
偉そうなチビデブの髪の毛を、わし掴みして引き起こし命令した。
「殺されたく無ければ、船に降伏したと合図を送れ!!」
「降伏するのはお前達の方だ!」
「では死ね!」
地面に顔を叩き付けてやった。
「次は貴様だ!降伏したと合図を送れ!!」
「……」
「自分の立場理解して居らんようだな!」
こいつは本気で首を捻って殺した。
「次はお前だ!降伏したと合図を送れ!」
頭髪を掴んで引き起こした。
「や、やめろ!よせ!!」
「命令通り合図を送れば…面倒だ死ね!」
捻り殺した。
「縄をほどいてくれないと、合図が送れん」
「ほどいてやるが、降伏したと合図を送れ!」
縄をほどいた所で、武器に手をかけたので殴り殺した。
「ジャロ!死体と捕虜の持ち物没収、拷問して情報を聞きだせ!」
「村長はどうする?」
「ホップと一緒に、あの船を捕獲する」
「シャイアン、無茶よ!」
「サミットさん、無茶かどうか見てたら分かる!ホップ行くよ!」
緊張して動きがぎごちないホップが着いてくる、私は顔が潰れたフックを引きずって小船に乗った。
小船で近付くと、大型船の上は何かドタバタしてた。
静かになるのを待って声を掛けた。
「私は東海岸村の村長シャイアン!話の通じん無法者で無く、話の出来る者は居るか?」
「私は移民団の団長コロボスです、軍人が無法行為をして申し訳無かった!」
コロボスは話が出来そうな男だ。
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