第20話 木剣
剣術スキルがレベル2になったがグレイス団長には人たちも当てることができない。息も切れ切れな俺たちにグレイス団長が俺に話しかけてきた。
「ルークはちと木剣が軽いんじゃねーのか?もっと重くしても大丈夫だと思うぜ」
ちなみに俺が使っている木剣は。
木剣+4
頑丈+4
加重
切れ味
実はまだ+5の物を作成するのには挑戦していない。この機械に挑戦してみるかとやる気を出した途端。
「おお。元気になったな。それじゃ稽古の続きだ」
と言うわけでへとへとになるまで稽古させられた。
木剣は孤児院に来たばかりの子供たちが訓練と称して作成している。俺はそれを貰い木剣+4を作成した。ここからが初挑戦だ。二つの木剣を合成して+5の作成に取り掛かる。
今回は何とか気絶せずに済んだ。そして性能の加重を+1して木剣を振ってみる。グレイス団長の言った通り今まで使っていた木剣は少し軽かったようで新しい木剣は手になじむように振ることができた。
その日の夜は、アインの剣術スキルのレベル上げをして気絶して眠りについた。
次の日の訓練の時間、相変わらずグレイス団長には一撃も当てることができないでいたがグレイス団長は首をひねっていた。
「お前ら。なんか急に強くなってねーか?」
「「「内緒です」」」
「いや。深くは聞かねーけどよ。お前らの実力はもうそこらの同年代よりもかなり上だぞ。それにルーク。お前木剣を新調したのか?明らかに昨日よりも一撃が重くなっているぞ」
俺は木剣を強化したことだけを話した。すると。
「じゃあ、俺たちの木剣も同じように強化しといてくれ。軽すぎて訓練には向いていなかったんだわ」
と言われて木剣を渡された。話に聞き耳を立てていた他の傭兵団のメンバーも一様に頼み込んでくる。
そうして俺は、アインとカインを巻き込んで木剣の強化に勤しむのであった。ちなみにアインとカインは一本目で気絶していたのでほとんど俺が強化した。
二人の目が覚めると今日はいよいよカインの剣術スキルのレベルを上げる番だ。ちゃんと相手には剣術スキルが無くなることを教えたうえで了承してもらっている。
結果は成功し、俺は何とか気絶せずに済んだ。まあ結果はじいちゃんに聞いたのだが。
剣術スキルが無くなった子が三人いるがこの子達は継続して訓練を受けている。理由は体力だ。今のところ体力をつける方法でついでに戦闘の勘が身につくのは実践訓練しかない。
それで戦闘に興味がない子供も強制で訓練に参加しているのだ。これはじいちゃんとの話し合いをして決まったことのようで本人たちも一応了承していることだとじいちゃんは言っていた。
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