第21話 打倒、グレイス団長
ルーク、アイン、カインの三人の剣術スキルレベルが2になり、三人がかりでグレイス団長をようやく隙を見出すことができるようになってきた。
その間に、剣術スキルを合成させてくれた子供たちに再度剣術スキルが芽生えてきた。その子たちの間で剣術スキルのレベルを上げながら最後は僕たちのスキルと合成するという話が既に出来上がっていた。
まずは俺が剣術スキルのレベルを3にして、その後アイン、カインと言う流れになった。俺たち全員の剣術スキルがレベル3になった時にようやくグレイス団長に一太刀当てることができた。
その時は感激のあまり三人で抱き合ってしまったほどだ。その後グレイス団長が一言話す。
「よし。第一目標達成だな。次はギアを一段階上げるぞ」
俺たちは驚きのあまり口を開けすぎてあごが外れそうになった。
「ギアを上げると言っても使うスキルを一つ追加するだけだ。これはお前たちにも覚えてもらうんだが【身体強化】と言うスキルだ。お前たち魔法は使えるんだろ?」
「はい。水魔法を一応全員覚えています」
「それで魔力を感じることはできるか?」
「なんとなく程度には」
「まずは実践の中で魔力を感じることができるようになるところからだな。今から魔法も使っていいからとにかく魔力を感じて見せろ」
と言うとグレイス団長は切りかかってきた。動きの速さなどは変わっていないように感じたので【身体強化】のスキルは使っていないようだ。
だが、一太刀当てるのが今まで以上に難しく感じる。また、魔法を使いながら戦うというのは集中が乱れる。
結局その日は体力より先に魔力が尽きた。しかし、訓練は終わらず相変わらず三人がかりで相手にしてもらうがその時には明らかに速度が上がっている。
結局三人全員がグレイス団長に滅多打ちにされて、完敗した。
「お前ら。残念がっているが五、六歳程度のガキ三人に【身体強化】まで使わされているんだぞ。今はからくりが分かっているからいいが、知らなかったら心がおれているところだぞ」
そう言って俺たちの頭をぐちゃぐちゃにして笑って去っていった。
その後、俺たちは傭兵団の魔法使いの人の元へ行き、魔力を向上させる方法を聞きに行った。
「へえ。君たちもう団長に【身体強化】の訓練を付けてもらっているんだ。それで魔力を上げる方法を知りたいと」
「「「はい」」」
「それはね。とにかく魔力を体内で循環させることだね。筋肉を使えば使う程強くしなやかになるでしょ。魔力も同じなのさ。じゃあ後は頑張って」
そう言われたが実際にどうすればいいのか分からない三人だった。
★☆
ルーク
神技【合成】
スキル
【剣術+3】
【水魔法】
★☆
アイン
神技【合成】
スキル
【剣術+2】
【水魔法】
★☆
カイン
神技【合成】
スキル
【剣術+2】
【水魔法】
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