(07)発電夢想
(07)発電夢想 [エッセイ]
第100代内閣総理大臣岸田文雄氏は『核兵器のない世界』を謳っている。しかし日本政府は
「唯一、核攻撃された被爆国」と言われる日本は核兵器所有も放棄しているが、「潜在的核兵器保有国」とも呼ばれる。理由は当然ながら、原子力発電所が現役稼働しており、つまり核兵器の素材に困らず、ヒロシマ型原子力爆弾くらいなら高校の科学知識で作れるから。
被爆国で、潜在的核保有国で、対外は反核を謳い、核兵器禁止条約には加盟しない。さて、第三者的に日本はどう見られているのか。
なんて二枚舌だ、と批判するのは容易い。
だから厨二病全開で妄想する。
核兵器禁止条約では、原子力の平和利用は容認している。原子力発電や、放射能の医療や農業・工業への利用だ。簡単な処でいえばレントゲンや薬剤開発、測定や検査、新素材の加工など。
しかし原発は結局「潜在的核保有」と見なされ、事故った時の被害が馬鹿デカい。それにテロや戦争で攻撃目標にされたら悲惨でしかない。
ならば、核保有と原子力発電までを禁止するべきだ。
しかし原子力発電は膨大な電力を産み、電力事業的に「二酸化炭素を発生しない」エコ発電である、と謳う。
原発を禁じるならば、同程度の電力と能力の発電機構を構築しなければならない。
横道に逸れるが、原発は高電力を発生させるが、諸々の理由で郊外の海近くに建築される。そして郊外から長く送電される途中で何割か放電してしまう。送電ロスを減らすなら居住地近くで発電し、アクシデント時は安全に(速やかに)停止できる発電機が求められる。
ならば各家庭の自家発電機はどうか。燃料は油藻の油。油藻研究は世界トップで、藻の生産には二酸化炭素を消費する。
また水素による燃料電池発電。二酸化炭素を出さないエコ発電で、水素を得る手段が問題ではあるが、某デロリアンのようにゴミから水素を得る方法があり、ゴミ燃焼による二酸化炭素や燃料を大幅に削減でき、また燃料電池自体の発熱を利用した水素発生方法もあったりする。水素で発電すれば水素が得られる、夢のエンドレス発電。
いかにも厨二病の妄想だが、実在する日本技術でもある。
詳しくは千早丸の「海上都市を目指しましょう」をご参考のほど(←PR)
冗談はともかく。
原子力発電を超える方法は幾つかあり、それを知らないのは、実行しないのは、自分達というコトだ。
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