第3話 ウィルスゲーム

「それでは、第三ゲームを始める。」

家家いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ。

ぽっ。急に頭がスッキリした。

「第三ゲームは、ウィルスゲーム。あなたは、五枚のカードを持っています。その中にウィルスカードを一枚誰かが持っています。そのカードを持ってる人が五分間のゲームの後死亡します。それではスタート。」

手持ちのカードをみた。ウィルスカードを持っていた。最初は引かれる番だ。

「ウィルスカードを引いてくれ。」

ウィルスカードは引かれなかった。ウィルスカードのほかは空白のカードだ。

順々回って引く番だ。引いたら「救命カード」というのを引いた。

真ん中にある液晶ディスプレイに仮面の人が写った。

「えー。説明し忘れてました。そこには、特別カードがあります。

救命カードは、ウィルスカードを強制的に引かせるカードです。タイミングは1ターン後です。

絶命カードは、持ってると次のターン死にます。」

引かれる番だ。救命カードが引かれてしまった。このとき、「死」を確信した。

その後も続いた。引かれることはなかった。

最終ターン。引かれたのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ウィルスカードだった。

引いたのはさんざんお世話になった絢香さんだった。

すべてのターンが終わって死ぬのが絢香さんになった。

彼女は笑顔で最期を迎えた。

また仮面が写った。

「何だその死に様は。そんなのは見たくないのだ。苦しむ姿を、悲しむ姿を見たいのだ。そんな嬉しそうなものは見たくない。ああああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ。」


              絢香さん視点

「もう死ぬんだ。人生が変わる。もう人が死ぬのを見なくて良いんだ。」

私は、母のせいで何回も転校している。転校する前母は人を殺す。そんなのを見る人生はもう嫌だ。だからこのゲームをやった。人生が変われた。良かったこれで良いんだ。


              良いんだ 


そしてまた移動した。今回はいつもとは違う暗い暗いところだった。

「ウィルスゲームで確信したよ。君たちをすぐ殺さないとって。さぁ始めよう地獄の始まりだ−−−−。」

仮面は打ち首の時の刀を持って襲ってきた。

シャキン。避けるのがギリギリだ。紙が降ってきた。視界が分かりづらい。よく見るとルームキーだ。見えない。音だけが頼りだそうしてると気がついたら手になにか持っていた。ウィルスカードだ。これをあいつに持たせれば。手を伸ばした。勘付かれてしまった。仮面はすぐさま刀を振った。指が少し切れた。痛い。

「ああああぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ。次のゲームで絶対殺す。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る