第2話 ルームキーと打ち首

全員死なない方法は…。ルームキー1つで1投票…。ルームキー1つで1投票…。ルームキー1つで1投票…。だめだ思いつかない。とりあえず探そう。

テレビの裏には…ない。金庫の下に…あった。

「田中 兼一郎(たなか けんいちろう)」

これを使えば出れるけど。そしたら、テレビがついた。

「えー。田中兼一郎が自首したことによりそのルームキーが使えなくなりました。現在まだ誰も出れてませんよ。急がないと部屋を爆破させます。残り5分です。さぁ急げ、そして苦しむ姿を見せろ。」

嘘だろ。ベットの下、カーペットの裏、絵画の裏、花瓶の中、電話の下、テーブルの裏、思い当たるところを探して見つけたのはたったの1枚。

みんなが出れる方法…。そうだ!。

「もしもし絢香さん。」

「はい…。急にどうしたの。」

「俺以外の人に絢香以外のルームキーを使えって言ってくれない?。」

「良いけど…。どうしたの。」

「全員がバラバラのルームキーを使えばみんな出れるし、誰も死なない。」

「なるほど!。分かった。バラバラのカードキーを使うんだね。」

「ウン」

ツーツーツー。電話が切れた。

「もしもし。」

「もしもし。」

色んな人に伝言が届いた。そして、

ピーガチャッ。開いた。全員…いる。成功したんだ。そしたらまた移動した。

そこには、仮面の人も。

「あらー。随分嫌な出方をしましたね。あの人以外全員生きてるなんて。びっくりしましたよ。まっ、良いでしょう。次のゲームはそう簡単にはいきませんから。ここは江戸の街を再現した場所です。第2ゲームは打ち首です。あなた達は縛られて棒につけられます。その後、あなた達の後ろに処刑人が現れます。自分の後ろにいると思ったら動いてください。もしも、後ろに処刑人がいる人が外れたらその人が死亡。

それ以外の人が外れても何もありません。」

そして俺らは、目隠しをされた。喋ることは禁止のようだ。ルール板にはこう書いてあったのを思い出した。

『壱 喋ってはならぬ

 弐 3回行ったらそこで終わり

 参 棒が取れたら死亡

 肆 抵抗してはならぬ

 伍 抵抗やズルをしたら死亡』

かなりルールが多くて縛られている。まるで、俺んちのよう。

そして、始まった。

さっ、さっ、さっ。足音がとても静かだ。聞こえるか聞こえないかぐらいだ。気配で探るしか無いようだ。

「さぁ、どーこだ。」

俺は動かなかった。

「正解!」

さっ、さっ、さっ、さっ、。足音がもう聞こえなくなった。

「さぁ、どーこだ。」

俺は動いた。

「はずれー。」

シャキン。隣で切れる音がした。

「はい、追加ルール。次は、動かないでね。」

理不尽すぎる。これが最後だ。

「さぁ、どーこだ。」

動かなかった。遠くで切れる音がした。

「はい、二人死亡ねー。いいねー、その死に様。もっと見せてねー。」

そして移動した。頭はそれどころではなかった。ルール。ルール。ルール。

家。家。家。家。家。頭が痛い。

まるで、家にいる気分だ。酷く、酷く。

い や だ

「それでは、第三ゲームを始める。」

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