仮面ゲーム

@amens

第1話 仮面

こんな人生に飽き飽きしていた。人の心は時が経てば立つほど汚れができて、宝石のような心がいつしか泥だんごのようになっていく。いつも学校に通っててなにか意味があるのか。母は俺を叱る。父は俺を殴る。兄と姉は無視。こんな家族が嫌だ。

無理やり学校に行かされて、いじめにあって、家に帰ったら訳わからず叱られる。

家の家事は全部俺がやる。親は俺をなんと思ってるのか。知りたかった。

家に帰ってポストの中身を見ると俺宛の手紙があった。そこにはこう書いてあった。

『あなたの人生を変えたくありませんか。そんなあなたに朗報です。あなたのような人を集めて楽しい楽しいゲームをします。これだけで人生を変えることができるのは今だけです。地図を書いておきました。近場でしょう。ぜひ来てみてください。

誰も連れてきては、い け ま せ ん からね。お待ちしています。』

怪しい。ただ、人生を変えたい。そこに向かった。

そこは、古いビルだった。そこに入った。そこには数名の人がいた。

みんな寝ている。そしたら、急に眠く…。

目を開くとそこは別の場所だった。目の前には仮面を被った男の人がいた。

「皆さんようこそおいでくださいました。このデスゲームに参加いただきありがとうございます。私は仮面と言います。どうかお見知りおきを。みなさんは人生を変えたいのですよね。あなた達が私の用意したゲームをクリアできれば、人生が変わります。ただ、ゲームでだれか死んでしまうかもしれませんが…しょうがないと思ってくださいね。それがあなたかもしれませんから。では、ゲームをしましょう。

第一ゲームはホテルゲームです。」

「えっ」

気づいたらまた移動した。ここはホテルの部屋みたいだ。ホテルゲーム…。そうすると部屋のテレビが勝手についた。

「では、ルールを説明します。あなたの部屋には名前の書いてある紙が何枚かあります。その紙はどれもルームキーとなっております。一番使われた紙に書いてある名前の人、一番投票された人が死亡します。さぁ、まずはルームキーを見つけるところからです。あぁ、部屋の電話は3回までなら使えます。番号はそこに書いてあります。

自首したいなら私へ…。では、スタートです。」

死亡だって。ありえない。死亡死亡死亡死亡…。

プルルルるる。電話だ。

「あっ、もしもし私、絢香(あやか)と言います。」

「俺は、賢人(けんと)だ。よろしく。」

「賢人さんですね。よろしくおねがいします。死亡ってさっきの仮面さん言ってましたよね。」

「ああ、言ってた。信じたくないがな」

「わたし、明k…」

「えっ、なに」

どうやら電話にも制限時間があるようだ。

ルームキーを一回使ったら1投票。全員死なない方法は…。

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