詩 -共に同じ時代を生きる君へ-

ミナガワ@the overs

「血」



今迷いを振り切れるのならば、

自分が血を流すことに何を躊躇う必要があるだろうか。


分かったふりをして目を逸らしても、

迷いは必ず君に追いつく。


それは明日か、死の直前か。


いずれくる後悔に怯える日々を過ごすことになるのならば。

今血を流すことに、何を躊躇う必要があるだろうか。


血を流すことを怯える人々に、君が脅かされたとして。


君が血を流すことで、君以外が怯えたとして。


君自身が怯えながら生きることは、誰のためにもならない



血を流せ。

ためらいなく血を流せ。


誰のためでもなく君のために。

君の歩いたその跡は、赤く紅く黒々と。

君の後を追う誰かの道標として、残り続けるだろう。

誰もが誰かの血の上に。

血を流した誰かのその先に、僕らは生きているのだから。



血を流せ。

ためらいなく流せ。


いつか君が出会う大切な人のために。

一瞬のためらいもなく、君自身が血を流せ。

大切な人を守る覚悟が君にあるのならば。

君の大切な人はきっと君をわかってくれる。

奪い合うのではなく与え合おう。

君と君の選ぶ大切な人なら。

きっと天空に誰にも脅かされない強固な城を築くことさえ出来るだろう。



血を流したのなら、飯を食おう。

暖かい飯を。


一人でも、誰とでも。


言葉を交わさずとも、語り合おうとも。


酒を飲もうと飲みまいと。


老人も子供も、皆平等に血は流れる。

腹は減り、いつか死ぬ。


それでいいのだ。

それがいいのだ。


僕らは皆同じように、今生きている。

僕らよりも未来の人間は未だ居ないのだ。


今日の日を。

明日の希望を。

昨日の絶望を。


全てを愛し、共に生きていこう。

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