第11話 謎の少女!
覚めたら5日目の朝だった、慌てて下に降りていく。
「おはよう御座います」
厨房から店主が顔を出した。
「おはようどうした昨夜は、夕飯来なくて心配したぞ」
「疲れてそのまま寝てしまいました、すいませんでした」
「イヤイヤ元気なら良い、気にするな」
「はいパンとスープ」
女将さんが、朝食を持って来てくれた。
「今日は販売どうするの?」
「外は並んでますか?」
「今日は少ないなわね」
「少しでも並んでいるなら、今日も売りますよ! ただ準備しないといけませんから、少し遅れると言ってもらえますか?」
すると女将さんが。
「分かったは、外に声をかけておくわよ」
「よろしくお願いします」
部屋に戻ってすぐ準備をして、下に降りて外に出る。
「お待たせしました!」
今日はボチボチくる程度で、のんびりしていると、下の方から声がする。
「お兄ちゃん塩て、少しでも売ってくれるの?」
「入れ物が有るなら売るよ」
「お塩これだけ」
手には銅貨1枚。
「うーむ1グラム測れん」
塩の壺にスプーン1杯入れた。
「サービスね」
俺は、女の子に渡した。
「ありがとう」
ぺこりと挨拶をして、何処かに駆けて行った。
俺は、いろんな人いるねと思った。
お昼なので宿に入って、女将さんに報告。
「可愛い子が、銅貨1枚で塩を買って行ったよ」
「売ってあげたの」
「ハハハ、サービス!」
「どこの子だろう?」
「すぐ帰ったから」
「又来たら私に声かけて」
「いじめちゃダメだよ」
「イヤどこの子かなと思ってって、私はしないわよ!」
女将さんが何故か怒ったよ、冗談なのにな。
そして真面目な顔で、俺に行ってくる。
「此処は余り貧乏な人や浮浪者などは、いないはずなのに」
「貧乏人て」
「言い方は悪かったけど仕事も有るし、孤児院も有る! 村全体で見てるから」
「あのそろそろ村で無く、町と認識しませんか?」
「しないわよ国に収める税金が上がるからね、見つかるまでこのままよ! もしかしてあなたは国のスパイ?」
「違いますよ、タダの旅人です」
「商売しても村なら無税で、町なら2割取られるわ」
「ここは絶対に村です」
ぺこり、俺は思わず90度で頭を下げる。
「そうよ大きい村なのよ、ふふふ」
笑顔が何故か黒く見える。
「とりあえず午後は「午後は相談が有る」
ガツッリ店主に肩掴まれた。
午後の厨房の中。
「実は周りの宿や食堂からは、料理レシピを売ってくれと言われた」
「はー」
「そこでだ、相談だがどうする」
「ふーむ、店主が良いなら教えて良いですよ 金額も店主判断で」
「分かった」
商談は成立する。
「後は、教えるなら昼時だけでも、2・3日手伝わせた方が良いです」
「そこも考えておこう」
いい加減な料理はお断りだ。
「では「まあ待て」
「又新作を教えてもらえるか」
ならと俺は全力投球する!
「そうですね、油を小鍋に半分入れて「オイ油も結構たかいぞ」じゃがいもを短冊切り」
「あまり熱いと焦げるのでたまに弱火、鍋から出して油を切ったら、塩胡椒かけると、フライドポテトの出来上がり」
「次は小麦を水で溶いて、卵無いからそのまま肉を絡ませる。
浮いて来たらすくって油を切ったら、カツもどきの出来上がり」
「そうだな、卵は高いからな」
「本当は肉を叩いたり、スジ切りしたり胡椒まぶすと、もっと美味しいよ! 後パン粉」
「スジ切りパン粉わからない、聞いたことない言葉だ」
店主首を振る。
「カツもどきは一口サイズに切って、油は高温になると燃えるので気をつけて」
「それでは部屋にいますから、夕飯時に降りて来ます」
俺は疲れて、部屋に戻った!
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