第5話 初めての夕飯!


「ヤカンとは、お湯を沸かす道具です」

残った2人に説明をする。


「そんなの鍋で温めればいいでしょう」

「お茶やコーヒーは飲まないのですか?」


「お茶て紅茶の事、あとコーヒーは知らないよ!」


「緑茶は無いのかな、それとも緑の物を知らない?」

「緑なのは薬草茶、病気の時には飲むわね」

「ウン凄く〜苦いやつ」


そうか無いのか! 少しするとメーヤが鍋を持って来た。

井戸水は、飲めるのかな?


「大丈夫よ、飲料水よ」

「では温めて下さい」


「ご飯ご飯ご飯」

「ミーヤうるさい待っていなさい」


パンはどの位食べます?

「2個で」

「「いっぱい」」


俺は白い本を取り出して、開いて見る。

「何と白い本の最後の方に、本日の特売品と書いてあるページを見つけた」


ロールパン5個1セットとご飯パック一個が、どちらも100円よし5個づつだ!


「お湯沸いたよ」

「ほーい」

カップメンカレー味4個に、お湯入れた。


「もう食べられるの」


「3分間待つのだぞミーヤ」

何処のCM古いぞと、1人つこみ!


もう一度お湯を沸かして、ご飯パックを温める。


「箸は持ってます」

「「「箸?」」」


「じゃフォークを!」

「「「有ります」」」


では時間ですので、上の蓋を開けて下さい。

「「「はい」」」

さっきから返事がよく揃う。


「スゴイニオイ」

「色が黄色」

「この長いのは」


「ニオイは格スパイスです、色はスパイスの色で、長いのはメンです」


「とりあえずいただきましょう」

「「はーい」」


「なるべくスープは残してね、後で締めがあるから!」


ズズ、ズズ、麺をすする音だけが聞こえる。

「何か言えよ」

ズズ、ズズ。

「おーいどうした3人共?」

ズズ、ズズ。


「スゴイスゴイ美味し」

「この位辛いのが美味し」

「もういっぱい」


「パンもたべてよ、スープにつけると美味しいよ」

「えっこのパン柔らかい」


「ほんと何この柔らかさ」

「「美味しー」」


「ネエネエ、スープはなるべく残してね」


「無理です、美味しすぎる!」

「パンでスープがなくなる」

「もう無い」


ご飯が有るがどうしよう醤油マヨでいいか? それにマヨだけでも行けるけど、マヨも醤油もチートか!


「ご飯て何」

「穀物、うーんと麦の親戚みたいな物で、とりあえずおれの分だけ作るね」


簡単カレーおじやを作って、皆んなの前に出す。

「では一口どうぞ」


3人ともホークで食べる、そして全て奪われたトホホ。

残りのご飯パックを、塩だけで食べました。


ゴミはこの袋の中に入れて、フォークは各自洗ってね!

不味い厨房の方から、誰かが見ている。


よし夕飯は終わりね、また明日。

「「「はーい」」」


「よし逃げろ」

部屋に行ってカギを閉めました。


「おやすみ」

異世界1日目が終わった!


ーーーーーーー☆ーーーーーーー

山脈の方で誰かが、匂いを嗅いている!

「何この臭い! クンクン」

「どうかしたの?」

「美味しそうな匂いなの?」

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