第3話おかしなものを見た
よう!俺は今日も元気だし、明日も元気だぜ。
でも最近あった俺の話を聞いて欲しいんだよ。つまらないなんで言わせねぇよ。
じゃあ始めるぞ。
その日は元気だった。最近できたしんぶん?というものを読み(これがなかなかに面白い)日課の運動をこなし帰ってくるところだった。
最近ここら一帯に地震が来て、色々あった。
今回のこともその一環だと思うが、男が泣きながら、座り込んでいるんだ。イカれちまったものだと思ったから俺は襲われる前に逃げようと思ってそのまま家に帰って震えながら寝たんだよ。
でもよぉ問題はそこからだったんだ。
どんなイカレ野郎でも気づけばいなくなるもんなんだ。俺もそいつが怖くてそいつを避けた道を歩くようにしていた。正直今までに比べて移動距離が増えていい運動になったが、めんどくさくなっちまってそいつのいる道を通ったんだ。いつもより歩く距離が短くてちょっと機嫌がよかった俺は口笛なんかしながら歩いてたんだ。そしたら、道の先にあいつがいるんだよ!!正直ちっとばかし漏れちまったがそれはここだけの秘密だ。男が漏らすなんて恥ずかしいと思うが、俺の話も聞いて欲しい。あいつ俺の事見てたんだぜ。しかも視線を外さずこっちをじーっと。もーこれがすげぇこえぇんだよ。慌てて逃げたら今度は追いかけてくるし、さすがにあの時は俺も死を覚悟したよ。まぁ今こうやっているから結果はわかってると思うけどな。でも天国から話をしているかもしれないぞ。何!お前は地獄行きだと。舐めたこと言ってくれやがって。
言ってない?顔がそんな顔してたんだよ。
与太話もここまでだ。
そいつが追いかけて来てると言ったが、結局家まできやがった。俺も男だ。腹を決めたぜ。ここが俺の最後の戦場だってな。あいにくここは俺のホームだ。イカレ野郎相手にすることもできると思った。
まぁ結論から言えば、そのイカレ野郎は今一緒に暮らしてんだけどな!!
おい、なんて顔してんだよ。まぁ俺も話聞いてたらそんな顔になると思うけどな。
まぁこんなことになったのはやつが口笛を知らずにクソ真面目な顔しながら。
「ピューってなんだ?お前何やったんだ?」
最初は驚いたさ。ぴゅ?ぴゅー?なんだそれってな。でも分かったら早かったぜ。こいつ頭が悪かったんだよ。あとはもう俺様先生がこいつに色々教えてやったぜ。こいつも最初はイカレ野郎だと思ってたが、案外生徒になったら愛着が湧いちまってな、家もないらしいし。住ませてやってるってことだ。
な!面白かったろ!え?そんなヤラセつまらないだと!ホントのことだって分からないのか?もしかしてお前も頭悪いのか?
「先生なんで俺の悪口言ってるんですか?あと誰と話してますか?」
「ん?あーこのティミーちゃんだぜ。ほら可愛らしいだろ。」
「なんかいいですね。」
「かー。お前ティミーちゃんの良さがまだ全然わかってねぇようだな。お前にティミーちゃんの良さを1から10まで教えてやんよ」
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