第9話 廃墟の幽霊

そこは畑と田んぼが多くある田舎の民家の中に立つ一軒家です。


昼は子供達の楽しげな様子等が見られるのどかな町だ。


しかし、夜は暴走族やヤンキーがたむろし、ポツンと立つ飲み屋には人が集まる。


そんな町に街灯が2つ程しかない寂し気な道沿いがあって、そこに一軒家があった。


その一軒家の近くに暴走族が集会で使う公園があり、その日も集会が行われていた。


各バイクの音が響き合う中、総長が話しをはじめた。


その時だ!


総長が一軒家を指さした!


全員が振り向き、背にしている一軒家を見上げた。


すると、公園をジーッと見つめる女性がいた。

この時、時間は深夜1時であった。


何だ?テメー!見せ物じゃねーぞ!ゴラァ!


と一人の男が木刀を肩に置き、半笑いで冗談っぽく叫んだ!


すると、総長は歩き出し、肩を触って、一軒家の玄関に回り込んだ。


その時だ!


玄関の周りにある何もなかった土だらけの庭に黄色く光る菊の花が一斉に咲き出した。


そこにパトカーのサイレン音が鳴った為、総長の一声で暴走族は散り散りに走り出して逃げ出した。


しかし、総長は一軒家が気になって一軒家に入っていった。


それからだ。総長とは音信不通になり、姿も見なくなったのは。


調べると、そこは、戦国時代に合戦場として使われ、その後は、墓場になったが、家を違法な手段で無理矢理に建てたとゆう曰く付きの土地である事が分かり、その後、住んだ人は借金を苦に自殺した場所だと分かった。


それから1年後、そんな家を解体する事になった日、解体作業員は、2階の天井をハンマーで叩いた!

その時、作業員が叫んだ!


他の作業員が、どうした?と駆け寄ってきた。


なんと、天井からは赤い特攻服を着たミイラが沢山の菊の花と一緒に落ちてきたのであった。


その後、解体作業員の何人かが高熱にうなされ、解体作業は一時、中止になった。


そして、別の日、総長死亡の知らせを聞いた仲間の一人が、恨みを晴らすのだと話し、その一軒家に入っていった。


その時の時間は夕方18時頃であった。


庭に仲間が数人、待機している中、一軒家から、わー!とゆう叫び声が聞こえてきた為、外に待機していた仲間が、全員で一軒家に入っていった。


すると、一軒家には青白く見える子供からお年寄りまで、数多くの人が縦横無尽に歩き回っていた。


そして、叫んだ男は階段から転がるように2階から落ちてきたのであった。ボロボロの蹴鞠と一緒に。

蹴鞠からは鈴の音がカランカラン♪と響いた


男はすぐに仲間が呼んだ救急車で運ばれたが、首の骨を折り即死だったとゆう。


その後は、霊媒師やお寺の住職が供養をし、何とか解体作業は終わり、その土地には二度と建物が立つ事は無くなりました。


そして、今でも集会をする暴走族は度々、その土地を歩き回る人々を目撃すると言います。


更に土地を管理する人は図面と地図を見せて不思議な話しをしました。


この場所、何百年も家なんか無かったはずですがね?

と。


何者かが霊を引き寄せているのか、土地そのものが、そのような場所なのか?は今となっては分かりません。






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新 七不思議 Mint @misty-1

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