三章

 母は父の遺品の蝙蝠傘を、決まって長男に使わせた。母自身はいつも古びた蛇の目傘だった。

ただしは、お父様のような立派な軍人さんになるのですから。風邪を引いて、身体に障りが残るようなことがあっては、私がお父様に叱られてしまいます」

 冷雨の降りしきる中、母は弟を背負って学校まで迎えに来た。子が肺を患うのを、母は何より恐れていた。

 自分より弟の身を案じる兄は、その気遣いを不快に思った。傘の交換を申し出ても、母は頑として聞かなかった。一つに満たない次男より七つまで育った長男を優先したがるのは、夫を失い傾いた家を支える妻の生物的な、一種の戦略なのかもしれなかった。共倒れするより、確実に血を残すため丈夫な方を生かす。年の暮れに死んだ母は、その時既に、自分の死期を見抜いていたのかもしれない。

 父の傘は七歳の子供には大きすぎた。重たい黒い飛膜の内側は、陰鬱に淀んでいた。母に負われた弟が気がかりで、今にも絶えてしまいそうな弱々しい気配を手を繋ぐように捉えながら歩いた。人が発する気に敏いお陰で、足元しか見えずとも誰かとぶつかるようなことはなかった。

 道の脇には柳が植わっていて、雨に打たれるその姿は、父を亡くした時の母に似ていた。

「征は強い子ね。お父様も頼もしく思っていらっしゃるわ」

 涙の一つも見せない長男を母は褒めたが、長男は内心で、生まれたばかりの弟を置いて無責任に死んだ父を憎んでいた。その憎しみは、初めて抱く、誰かのための正当な憎しみだった。

辿たどるのことは、ぼくが守るから……」

 家の中に立ち込める惨憺とした気から逃れた先の濡れ縁で、腕の中で眠る弟に誓った。漠然と感じていた弾かれ者の自覚が、その時限りは薄れた。二人きりの世界で弟を想う時だけは、あたかも自分が何の歪みもない、正常な人間であるかのように感じられた。

 それ以外の時は、弟を除く何もかもが焼けつくような憎悪の対象だった。母でさえも。

 ふと、領域内に異質なものを察知し、そちらに目を向けた。道脇の柳の根方に、薄汚れた人形のようなものが寄りかかっていた。

 何も映さない虚のような目は、誰一人として足を止めようとしない往来に向けられていた。泥まみれの子供に無関心なのは、彼自身も同じようだった。まるで自分のものでないかのように力なく投げ出された手足には、酷い折檻の痕跡があった。動かないから、死んでいるのかもしれない。首には縄の痕が蛇のように巻き付いていた。

 その指先の微かな動きに気づいた時には、目が合っていた。

「征、」

 母が呼ぶのにも応じず、真っ直ぐ歩いて、押し付けるように傘を差しかけた。傘の影の中、ぼんやりと同年代の子を見返す目は、人というにはあまりに空虚だった。

「やる」

「……くれるの?」

 要らないはずはないのに、要らないから、とはっきりと答えた。

「ありがとう……いつか、返すよ……」

「返さなくていいから」

 きっぱり断って、踵を返して母の隣に戻った。目を丸くした母は、長男が初めて見せた他人への優しさに驚いているようだった。

「……見ず知らずの子に自分の傘をあげてしまうなんて、征は何て優しい子なのでしょう。お父様も、お空の上で褒めていらっしゃるわ。さ、征。母さんの蛇の目にお入りなさい」

「辿が風邪を引くといけないから。ぼくは少しくらい濡れても平気」

 立派な兄だと、母は感心していた。

 

 ――そんな白昼夢を、黄泉坂征は見た。講堂の席に座って、講義に備えて教本に目を通していたはずが、遠い、しかし鮮明な雨の日に迷い込んでいた。

「やあ」

 不意に声をかけられ、意識が現実に帰還する。いつの間にやら隣には、見知らぬ学生が立っていた。

 ――第六感に感じるその気配は、人の道理から外れた化生のものだった。

 目が合うと、同類は幅広の二皮目を、形ばかりは柔和に細めた。根差す感情を持たないそれは、人間の真似をする化物の表情だった。

「これ、返すよ。ありがとう」

 青年はそう言って、古びた蝙蝠傘を差し出した。留め具に縫われたイニシャルは、間違いなく父のものだった。

「要らない……」

 驚きよりも気味の悪さが先行した。十年以上前に見知らぬ同類からもらった物を、わざわざ返しに来たのか。同じ制服を前に、再会が偶然である事を願った。相手との間に見えない戸を降ろし、予習を再開する。

 雨の日に死にかけていた同類は、そう、とまるで他人事のように応えた。

「僕は、比良景仁かげひと。これからよろしく」

 自己紹介をして、比良は先客の了承も得ずさも当然のように隣に座った。そのまま一緒に昼飯を食べ、同じ師を仰ぎ、試験中に鉛筆を転がし、何故か黄泉坂が教師から注意を受ける羽目になった。比良は静かな孤立を望む鬼の横に居座り続け、ありとあらゆる拒否拒絶を受けても一向に気にしなかった。それどころか人付き合いの悪い孤高の秀才のノートを何食わぬ顔で写し取り、同期を相手に商売を始めた。写本を見せる対価にせしめた饅頭やら飴やらを、原本の作者には一欠片もやらずにその目の前で食った。あまりに平然としているので、黄泉坂は一度「貴様の面の皮は千枚張りか」とその図々しさを指摘した。比良は自分の顔に手を遣り「一枚いる?」と返答した。ごく真面目な顔つきだった。黄泉坂は「要らない」と答え、傘を渡した自身の軽率を憎んだ。厚顔な同類を隣にのさばらせておくより追い払う方が労力を必要とするに違いなく、黄泉坂は比良に関する全てを諦め、比良は黄泉坂の友を自称した。

って、便利だね」

 黄泉坂とは違って、比良は化生たる自己に肯定的だった。図々しくも人間同然に振る舞い、ほとんどが商売の客だが、顔見知りも多かった。この世の裏側と通じていながら、自身も黄泉坂も、人間と同じ権限を持ち合わせていると信じてやまなかった。

「今日の実験で、〈あっち〉においての僕の力は約四百メートル先まで作用し、対象に僕が思い描いた通りの景色を見せられることがわかった。よって、僕の想像力如何では、学生皆で南の島へ旅行することも可能という訳だ。移動の手間もない。お土産を買えないのと、僕が少し疲れるけれど、きっと、いい思い出になるよ。

 黄泉坂君、今度どこか南の島へ現地調査に行かない?」

「行かない」

 在学中から、比良は同類を、時には人の子すら巻き込んで自身の異能を研究し、それをこまめにノートにまとめていた。

「……そんなもの、調べて何になる」

「それは考えたことがなかった。何になるんだろう……何になるんだろうか……」

 呆れ半分に問うと、比良は哲学的な顔になった。無題のノートの表紙には「比良景仁」と名前だけが記してあった。横画がことごとく平行な几帳面な字を前に、常から眠たげな顔の学生はしばし考え込んだ。

「僕という存在は、黄泉坂君から傘を貰ったときに始まったんだ。それで僕は……」

 長い沈黙があった。黄泉坂はその間に帰り支度を済ませた。外は雨が降っていた。

「……僕は、何だろうね。わからないや。

 黄泉坂君、知ってる?」

 知らん。黄泉坂は教授不在の研究室を後にした。その月の終わりに、元号は大正に変わった。年の暮れにもなると、比良は恩師と共にいかがわしい超常現象を調査して回った。千里眼やら念写を通し、比良は化生たる自身の存在に、何かしらの意味を見出そうとしているようだった。

 卒業後も二人は揃って大学に残った。周囲の人間は二人を仲の良い腐れ縁と認識していた。黄泉坂は不本意だったが、事実二人は腐れ縁で、厚顔な同類との付き合いは黄泉坂が大学を辞める大正十二年の冬まで、十年以上続いた。

 

     ◇


「初めまして、御匣梅子さん。僕は比良景仁。黄泉坂君の帝大の同期で、心鬼。どうぞお構いなく」

 そう言う割に、比良という男は茶請けに出された清司の羊羹を遠慮の欠片もなくもぐもぐ食い、茶もおかわりした。

「僕のことは、覚えていない?」

 二杯目の茶を出す時、比良はわたしに尋ねた。眠たげな黒硝子の目は清司と性質が似ているが、清司が物事をありのまま映すのに対し、比良は物事を映すのを諦めてしまっているような感じがした。

「いえ……残念ながら、記憶喪失の身でして。もしかして、前にお会いしましたか?」

「ううん。梅子さんが会っていないのなら、会っていないよ」

 明確な寝言のような口調で比良は答え、わたしは首を傾げた。

「そいつの言うことは気にするな」

 いつにも増して機嫌の悪そうな黄泉坂は、目線でわたしに退室を促した。

「――今晩は炒り卵だ」

 はい、とわたしは素直に返事をし、特大の溜息を背に聞きながら部屋を辞した。


     ◇


 不便そうだね、と隻腕の同窓を見て比良は言った。黄泉坂は応えず、膝に肘をついたまま茶を飲んだ。雨は小止みになっていた。

「――僕ら《﹅﹅》は今、英国の諜報員を探している」

 比良はかつてと同じように、任意の瞬間に唐突に話し始めた。形式上は対面する同類を見据えて話しているが、その輪郭を明確に捉えているかは別だった。比良はいつも遠い目をしていた。

「相手は、心鬼の可能性もある。黄泉坂君、何か知らない?」

「知らない」

 そう。まるで他人事のように、比良は相槌を打った。

「〈Phantom〉に、聞き覚えはない?」

「ない」

「そう。この家にはあと二人いるはずだけれど、二人は?」

「出かけた」

「そう。美味しいね、この羊羹。どこのだろうか」

 来訪者が三切れ目を食べる間があった。付属の黒文字で一口一口丁寧に切り分けて口に運ぶ、流れるような動作は最早神業の域に達していた。瞬く間に銘々皿の上の一切れが消える。出されたものは遠慮なく食うのが比良の流儀だった。皿を置いたかと思いきやもう一切れを接収し、再び保持して黒文字を入れる。

「〈Phantom〉――幽霊、幻、幻想……大学生の頃、僕らは流島ルとうの言い伝えから自分たちのことを〈心鬼〉と名付けたけれど、他の国では、僕らはどう呼ばれるんだろうね。

 黄泉坂君は、どう思う?」

「知らん」

 茶請けを片手に一人で好き勝手喋るくせして、出し抜けに相手に意見を求める。黄泉坂は無愛に返答した。

 そう。にべもなく返されても、比良は気にする素振りを見せない。

 清司が自分の小遣いで買って来た羊羹は、本人が口にする前に半分まで減った。比良は茶を啜り、喉を潤す。味を吟味しているのか、両手で湯呑みを持ったまま虚空に視線を据える――結局何も言わずに、来客用の茶器を置いた。

「僕、黄泉坂君の家に盗聴器仕掛けたんだけど、すぐに気づかれてしまったんだよね」

「他人の家に何をしている」

 黄泉坂は目線を上げ、同類を見遣る。行儀よく座った化生は、笑うともなく笑っていた。虚無が作り出す偽りの感情表現は、赤子の生理的な微笑と性質が似ている。

「あれ、借り物だから返してほしくて。気づかれる前に回収するつもりだったんだけど、見つかって外されてしまったんだよね。

 早乙女さんは、どんな人なの?」

 比良は袂から一枚の紙を抜いて、机の上に提示した。「よく描けているね」

 黄泉坂は額に手を遣り、忌々しげに息を吐き出した。

「僕は、彼とお話しがしたい」家主に破り捨てられる前に、比良は絵を回収した。

「……何故、貴様が英国の諜報員なぞ追う」

 机の木目に視線を落としたまま、黄泉坂は問う。不吉な予感がしていた。

 果たして比良の返事は、忠実にその懸念をなぞった。

「僕らを、認めてもらうためさ」

「誰に」

「大日本帝国陸軍に。僕は、心鬼ぼくらの居場所を作りたいんだ」

 眉間に深く皺を刻み、黄泉坂は瞑目した。その長い溜息に被せるように、比良は続ける。

心鬼僕らは、役に立つ。諜報はもちろん、力の使い方を工夫すれば敵を殺すことだってできる。諸外国も、その有用さに気づいて、先の大戦で心鬼を利用していた可能性がある。日本も、遅れを取らないようにすべきだ。僕らは、人の役に立てるんだよ、黄泉坂君。国にとって有益な情報をもたらす耳目にも、仇なす敵を攻め滅ぼす武器にも、僕らはなれるんだ。僕らは、便利で、有用なんだよ。

 だから、実績がいる。僕らが役に立つ事を証明するために、どこかにいる英国の諜報員を捕まえて、もし彼が心鬼なら、向こうがどんな具合か教えてもらう。上手いこと教えてもらったら、上に報告する。そうなれば、偉い人たちも、僕らを認めざるを得ないだろうから」

「国のために心鬼を――化物を利用するなど……莫迦な事を言うな」

 人の道理から外れた人でなしを、国のため、国民のために使役する。長年に渡り自身の存在を問い続けた同窓が導き出した結論は、正しく悪夢に違いなかった。

「僕は、真面目だよ」比良は気の抜けた顔で主張する。「黄泉坂君も、どう?」

「断る。うちの者も含め、貴様には協力しない。とっとと帰れ」

 断固として拒絶する。睨みつけた先、煤けた鏡のような双眸に口の端を歪める。「偽善者め」

「心鬼の居場所を作るだと? 所詮は貴様のエゴにしか過ぎないものを、さも慈善のように語るな」

 同類への優しさなど、毛程も持ち合わせていないくせに。人の形をした虚に低く言う。

 比良は僅かに口をへの字に曲げた。「僕に傘をくれたのは、黄泉坂君じゃないか」

「君がした事と、僕がしようとしている事は、同じことではないの。同類に情けをかけるなんて、人間みたいな真似を最初にしたのは君だよ。

 あの時、君を助けたのも、君自身の、僕に対する偽善だよ」

 気の抜けた表情はそのまま、割合確然とした口調で反論して、比良は再び羊羹に手を伸ばす。

「……昔の話は、もうするなと言ったはずだ」

 黄泉坂は庭に目を遣る。あの日も雨が降っていた。

 ――兄貴。暴走の果てに見た、弟の姿をした幻。

 ――兄貴、ありがとう。弟の口を借りてそんなことを宣う比良は、その頃から趣味が悪かったに違いない。

 それでも口先の言葉に憎悪の鬼は騙されて、比良は同類と人の世を救った代償に傷を負い、少しだけ感情に乏しくなった。土砂降りの中、気力が尽き屍同然の黄泉坂を背負って歩いて、自分の下宿に放り込んだ。

 黄泉坂が何を言おうとも、比良は全て「傘をくれたから」で済ませた。極めて不本意な借りの原因は幼き日の自分にあり、黄泉坂はまたしても、過去の軽率を憎んだ。

「僕はずっと、覚えているから」

 即ち、黄泉坂の弱みを。比良は五切れ目の羊羹を平らげた。

 黄泉坂は歯噛みし、ふと感じた気配に、化生の顔になって立ち上がった。比良も同じようで、茶を誤嚥し咳き込んだ。

「待って、黄泉坂君。うちの五色君だ」

 どうしたんだろう。口にした瞬間、

「――比良さんっ!!」

 黒い煙と共に異界からまろび出た能面の青年は、そのままつんのめって襖に激突した。


     ◇


「何事ですか!?」

 大きな音を聞いて駆けつけると、居間には黄泉坂と比良と、ひっくり返って背中から襖にめりこんでいる能面の男がいた。面越しに目が合うなり、男は「ひぃ」と悲鳴を上げた。

「誰ですかこの人」

「うちの五色君」

「弁償しろ」

「……うん」

 すっかり怯えて比良に縋り付く男は若い。肩からずり落ち、肘のところで弛んだサスペンダーがその恐慌を表すかのようだった。過呼吸を起こして、比良に宥められている。

「五色君が怖がるから、二人とも下がって」

 まるでわたしたちが悪者かのような物言いだった。黄泉坂と一緒に、不承不承廊下に出る。襖は見るも無残な有様だった。

「あーあー、こんなことになって。一体どうしたんです」

「知らん」

「神波さんが、神波さんがぁ、」無表情な小面から発せられる西の訛りの声は、哀れなまでに震えていた。

「うんうん、ゆっくりでいいよ」比良は急かさず、その背中をさすった。

「神波さんがぁ――がっ、外国人の、し、しし、心鬼に、つっ、つ、ついてってしもたんです……」

 比良は黙した。黄泉坂も同様だった。

「――どうされましたか」

 にゅっと横から清司が姿を表す。

「うわ、清司。お前どこ行ってたんだ」

「所用がありまして」清司は部屋の中、黄泉坂の同期を見、「先ほどお会いしましたか」首を傾げた。

「うん、会ったよ。二人とも、いい心鬼だね。うちに来ない?」

「勧誘はやめろ」

 黄泉坂は不機嫌極まりない。わたし以外皆面識があるようで、置いてけぼりにされた心地だった。

「外国人の心鬼。わかった、教えに来てくれてありがとう、五色君。

 ――確か黄泉坂君の家って、内風呂あったよね?」

 比良は家主の回答を待たずに続ける。

「五色君いつもたらいで行水だし、黄泉坂君の家でお湯もらうといいよ。黄泉坂君、一緒に神波君を探しに行こう」

 黄泉坂は、何を言っているんだこいつは、という顔をしていた。

「神波……流島ルとうの心鬼か」

「うん。放っておいたら、大変なことになるかもしれない」

 庭の植物を根こそぎ枯らしてしまいそうな負の溜息を吐いて、黄泉坂は黒い炎となって消えた。風呂は勝手にしろ。そう言い遺して。

「行ってくるよ。五色君をよろしくね」

 その姿が墨色に掠れたかと思うと、比良も現世から退出した。

 清司は机の上に残された羊羹に目を留めた。そのあまりの凝視に、わたしもまさかここまで食われるとは思っていなかった、と心の中で弁明する。

 清司の帰宅に気づいたのか、どこからか現れたミィちゃんが、縮こまる能面の男に向かって、みぃ、と鳴いた。

「猫……かわいい……」

 どうやら、悪い奴ではないらしかった。

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