突然ですが……?

 見直してみると前回不思議なタイトルを書いたまま終わっていましたね、その次に書くエピソードがこんなものになるとは思いもよらなかったです。おそらく関係者はこのエッセイは読まれないだろう、と思いつつ書いています。これを読んでくださる方はカクヨムで繋がりのある方だけだろうと思っています。


 ここまでのエッセイで書いてきたように、長き下積み時代の後、皆様のおかげと運によってまずカクヨムコンで賞をいただき、おそらくそれをきっかけに漫画「漂流病棟」の原作者の依頼をいただきました。

 このお金をもらって仕事をする「プロ」という響きは私のずっと夢見てきたものであり、それがたとえ100円であっても、自分の生み出した作品が価値を持って世の中を巡るということは死ぬまでに一度は経験したいと思ったことでした。それがこんなにも早く叶うとは、死ぬまでに叶えたい夢の一つがもう叶ってしまったのです、正直自分は今死んでもそこまで後悔はないです。医師にもなれましたし、大切な家族にも恵まれ、そして趣味の分野でも貴重な経験をすることができたのですから。


 具体的な内容に入らないといけませんね、はい。漫画漂流病棟もおかげさまで1周年を迎えました。最初にお話をいただいた時を加えると2年になるでしょうか。簡単にあらすじを申しますと、街ごと異世界に飛んでしまった世界で、主人公含む医療チームが、そこで起こる問題と立ち向かい、解決に向けて突き進む、というものです。今Seasonももうじきクライマックスを迎えようとしています。順調に進んではいるんですが、先日いよいよこの「漂流病棟」という物語全体としても解決へ向かって舵を切っていく方向になっていくことが決まりました。

 うまく表現できないので、細かいところは悟っていただきたいのですが、解決に向けてのクライマックスも乞うご期待いただければと思います。


 現時点で思うところは、本当にいい経験をさせてもらった(っている)ということです。通常であればお金を払って指導をいただくところを、プロの編集者の方にただで指導をいただける、どころがお金をいただけるわけです。担当してくださったIさんは本当に優秀な方で、聞けば聞くほど、物語のうまい見せ方、引き込み方の技術が溢れ出てくるような人でした。自分の作ったシナリオを指導していただくうちに、たくさんの貴重な技を教えてもらいました。まさに生みの親と育ての親と言えるでしょう。


 しかし、やはりどうも連載というのがなかなか肌にあっておらず、苦しいところもあったのも事実です。自分自身が、気分が乗っている時に、ばーっと書いて、終わったらそこまで、という性格なので、継続的に何かを書き続ける、ということがとても苦手ということがわかりました。わがままを言ってはいけませんので、お仕事をいただけるなら喜んでやらせていただきたいとは思っていますが、ちょっとしんどいところもあったのも事実です。途中で「早く完結させたい」という思いもずっとありましたので、そこに向かって進めるということはほっとしているところでもあります。


 とりあえずは、目の前のことにしっかりと向き合って、出来ることをやっていく、というスタンスは変わらずに邁進していく所存ですので、これからもよろしくお願いします!

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