伏線を張りたいんですが……

 連載が始まった頃、Twitterでも宣伝をよくしていました。そこでもここカクヨムでお世話になった色々な方にリツイートいただいたり、感想いただいたりしました。

 その中で、一際目立っているS藤様から確かこんな感想をいただきました。


「木沢氏のことだからきっとどこかで伏線を張っているだろう」


 まさかそんな分析をされているとは。

 確かに自分が書いている短編は、ほとんどがどんでん返しや伏線回収がメイン。であれば同様のものが入ってきてもおかしくないと思うでしょう。

 自分も気づかずうちに色々伏線を張ろうとしていたのです。

 

 そしてストーリーがもし一話完結のようなものであれば、特に伏線も関係ないのでしょうが、今回のテーマは壮大なストーリーが軸になっているわけで、大きな枠の中での伏線も考えるわけです。

 

 ところが……!


 入れたいちょっとした伏線は、編集者様チェックのところでほとんどカット……。それは何故か?

 それは連載という特徴にあります。この「漂流病棟」が公開されるのは2週間に1回ですので、一気読みした人でなければ今の話を読む人は、前回の話から2週間経っています。

 すると、前回の内容でさえちょっと忘れている可能性があります。それがだいぶあと、つまり3ヶ月あとであれば細かいしぐさや、違和感はほぼ完全に消えてしまっている可能性があります。


 映画や小説、連続ドラマのような話の1話の中であれば、伏線と回収が生きてきます。しかし、もし今回の連載のようなものでちらっと違和感を出しておいても、3ヶ月後にはみんな忘れてしまうわけです。


 ということで全カットです涙


 今回のお話は謎も多く、それをちらっと出しながらやっていきたかった私としては大きな壁が立ち塞がりました。

 とはいえやるしかない。

 1話ごと、1シーズンごとでしっかり焦点を絞ってやっていけるよう日々努力しております。

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