連載開始後
多くの人が関わって作品は出来上がる
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
皆様の支えもあって、念願の連載も5月中旬より始まりました。シナリオ自体は既にこの時点で8話程度まで完成していたので、締め切りを急がなければならないというプレッシャーはありませんでした。
しかし実際に連載が始まって色々分かったことがあります。
それは「多くの人が関わっているということ」です。
まず、このことを話す前にGANMA!の規模の話からさせてください。カクヨムで作品をアップしたことがある人なら、大体自分のPVの目安ってご存知だと思います。
自分の作品はお世話になっている方が★をつけていただいて、その他そこそこヒキがいいとプラスαで★自体は50を超えたら上出来と思っています。そして多くの方が3★つけていただいているので、しっかり読んでくださっているかたは20人ほどかな、などと推測しています。
しかしこのGANMA! は連載が始まってからいきなり「いいね♡」が1.2万、となっているんです。
お世話になっている牧野様の人気作
「悪役令嬢の継母に転生したので娘を幸せにします、絶対に。王子? 騎士? 宰相? そんな権力だけの上っペラな男たちに娘は渡せません。」
https://kakuyomu.jp/works/16816452218472266922
(こちらはお一人の実力なので比べてはいけませんが、あくまで参考ということで……)
で★4602, 11229人のフォロワーですから、その規模がすごいことがわかります。
そしてこれは私の作品を見にきたというより、GANMA! さんのユーザーの多さと宣伝力、そして佐倉崎先生のファンという人も入っていると思います。
そしてここまでの規模になるためには、多くの人が関わっていて、ここカクヨムでの「一人で書いている」という状況から程遠いことがわかりました。
まずシナリオ。
ここで多くの修正などのやりとりがあることは、ここまでのエッセイで述べました。その後、作画の方が実際に漫画に落としていくのですが、そのページ数を20にあわせるために、シナリオでは書いていたシーンが削られていることがあります(実際に公開の前の校正(後程説明)の時点で気づきます)。
※https://kakuyomu.jp/users/k1sh/news/16817330660432093131
このシーンでは向阪がはっ! としているだけですが、実際のシナリオでは、
『向阪が使ってないTSWの病室(全ての病室で遠隔の画面は設置されている設定なので、患者さんがいる部屋ではない、使っていない部屋。ベッドは使用前のように綺麗にされており、処置に使う道具なども配備されているが、誰もいない。向かって正面に大画面がメインとサブの二つある)で、遠隔医療の機械をいじっている。操作はタブレット端末。何度パチパチやっても画面に「No Link Partner」と表示される。Tokyoをプルダウンで選んでも「No Link Partner」、Osakaをプルダウンで選んでも「No Link Partner」、最後にAllを選んでも「No Link Partner」と表示される。向阪(汗を垂らしながら)「(おかしい、日本中どことも繋げないなんて)」
画面、機器など、画面Networkの横に
向阪「(送受信のネットワークは問題なく動いている。なのに繋げないということは……)」
向阪、丸椅子座り、壁にもたれかかり、頭の後ろで手を組む。天井を見上げる
実際は病室にこのような椅子はないと思われたので、丸椅子で壁にもたれかかる、ということで。斜め上をぼんやり眺めている。
向阪「(全国で同時多発的に何か大きな問題が起きているか、それとも……)」
突然、ウーーーーーー、と院内放送で、けたたましい大きな音のサイレンが鳴り、向阪が立ち上がり、どこかを振り返る』
となっています。実際にこのシーンはなくても、次の5話で詳しく説明しているので、確かにこっちの方がコンパクトだな、と思いました。
また、シナリオには書いていなかったシーンやセリフが入っていることもあります。それを見て(おお、こんな流れがあったか!)と驚くこともあります。
近況ノートに貼り付けた右側は2話の最後のシーンですが、シナリオでは、
『果菜が足元の砂を握って、ぱらぱらと落とす。
果菜「何かの間違いよね。じゃなきゃこんな……」
狭間「これは、どういうことだ」
自分たちが出てきた病院の出口から3歩ほど出たところに狭間、夕凪、向阪が立っている。風景を見て驚いている。
気づいて、作り笑いをする果菜
果菜「いやー、びっくりですよね。なんか全部無くなっちゃって。ひょっとしたら何かのイベントだったりして! 明日には全部戻ってるとか」』
ですが、実際には果菜ちゃんの「開院記念でイリュージョンとか、あはは」というセリフが入っています。本当は自分もショックを受けていて潰されそうなメンタルなのに、必死にそれを隠そうとする健気さがよく表現されているなと驚きました。
そしておおまかな流れが完成したら、今度は別会社に校正に出します。小説でも出版される前に一通り他の誰かが全部目を通し、誤字やわかりにくい表現、その他「分かる→わかる」といった細かい修正が入ると聞いたことがあります。これの漫画版です。
セリフでも上記の言葉に対する校正のみならず、「そんな 一体 誰なんだ」→「そんな 一体誰なんだ」と改行の位置や、フォント、その他細かいところまで修正が入り、晴れて公開となります。
これら含めて多くの人とお金がかかって、一つの作品が出来上がるんだな、と実感しました。
次回「伏線を張らせてくれよ〜」
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