第8話 冒険者地元に帰る
僕達はサイダーの背中に乗り、地元に帰ることになった。地元は現在絶賛魔物に襲われ中だという、勇者バッチをつけた勇者たちもバッチを投げ捨て逃げ回っているという、そんなんなら勇者にならなければよかったのにと僕は思った。
地元に戻り僕の実家に行くと実家にはバリアがはられていた、人間でも通れないような強いバリアを簡単に通り抜け父を探すと呑気に書斎で本を読んでいて「戻ってきたのか」と言うと本を閉じて今の街の状況を説明した。状況はサイダーに聞いていたよりよくない状況っていうのがわかった。「お父さんは戦わないの?」と聞くと「私は負け組だ、今から出ていっても邪魔になるだけだ」というとねこが「情けないわよ」といいねこの存在に気づいた。「お前ねこと伝説のライオン連れてるのか?」というので頷くと父は「だいぶ強くなったな」と関心しまた本を読み始めたが思い出した家のように「この家のバリアの強化だけ頼む」というのでバリアの強化をして街の状況をサイダーに乗りながら見に行くと街はすごい有様で当時僕がいた街とは変わっていた、まるで今まで冒険してきた街とそんなに変わらなかった。人間は魔物に食われ廃墟となしていく道筋を辿っていく様子を見ているみたいだった。
「バースそどうする??」
「どうするって?」
「バースは勇者だ、ここで新しい仲間を作ることだって逃げることだってできる」
「ここまで来て逃げることもないし、仲間を作ることもないけど彼女はほしい」と冗談を言った。
ねこは「ここの王様はどうしてるのよ、王様が一番力をもってるはずでしょ」というので王宮に出向くと宮殿は魔物に支配されていた。王宮の近くにいた勇者に「王様はどうした?」と聞くと「王様は地下に隠した、この現状じゃあのかたでも勝利を導くことは難しいだろ」と言ったのでそんなへっぴり腰なのかと思い僕は王宮に入ろうとすると勇者に止められたが、そんな弱い勇者に止められる筋合いはないので王宮へと入って行くと魔物がうじゃううじゃといたのでお得意のパンチでふっ飛ばしていったが魔物はどんどん湧いてくるので僕は思いついた。【この宮殿じたいを燃やしてしまおう】とそうすれば弱い魔物はいなくなり、強い魔物だけになるだろうと、僕達は一回外に出るとさっきの勇者が「やっぱりダメだったか」とあざ笑うので無視をしてバースの最強魔法「大魔法ガース」で宮殿を燃やし尽くすと勇者に「なんてことをするんだ」と怒られたが無視をした。弱い魔物は火にあぶられ消えていき強そうな魔物だけが消えた宮殿に残ったが僕からしたら弱い魔物と戦闘力が変わらず、蹴りとパンチで魔物を倒すと強そうな魔物が出てきたので、剣を構えた。
魔物はねこに向かって突進してきたのでねこは大きくなり魔物を踏みつけたが魔物はびくともしないので、僕が魔物を剣で切り裂いても魔物は再生していく、この魔物を倒すにはどうしたら良いんだ?と悩んでいたら父が走って「この剣を使え」と剣を投げてきた、父から投げられた剣は前まで使っていた剣よりも少し重く使いづらかったがその剣で魔物を切り裂くと再生をしなくなった。これで僕らは勝利をしたとおもったら、そうもうまくはいかず空が雲で覆われ強そうな魔物が現れた、この魔物がこの国のボスなんだろうと思った。
ボスと僕は一対一になった、他の勇者たちは逃げていった、この国の勇者バッチを持っている勇者は弱かった。しょうがなく僕はボスと戦うことになった、一発ワンパンチをいれて倒し剣を魔物に突き刺すと魔物の魂は消えていった。
僕は「王様を出せと」と言うと父が王様を引き連れ戻ってきた。
「貴方はここの王様ですよね」
「もちろんそうだが」
「貴方は今日で王様失格だ」
「何故君がそんなことを言う権利があるのかね」
「私はこの国を強くした有力者だぞ」
「この国を強くした?笑わせないでもらっていいですか?」
「この国の勇者はみんな弱い、誰の責任かといったら王様の責任です」
王様は地雷をふまれ落胆していたが王様が怠けているからこの国はよわくなり魔物に襲われるような国になってしまった。
「じゃあ選挙をしましょう。期日は明後日に行うってことで」
街には選挙の告知が流れた、選挙には僕の父も出るという、期日の日選挙結果は圧倒的の票で父が王様になった。父の公約は【勇者制度の撤廃】だった。勇者も冒険者も関係なく街に出て冒険ができる国造りをし、今まで王様が搾取してきた宝物の返還を公約に掲げ王様となった。僕は王様が父なら大丈夫だろうと思いながら地元を後にすることにした。次はもっとも荒れているというパール地方に向かうことにした。
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