第7話 砂漠街
砂漠はとても暑かった、魔物の干からびるんじゃないかと思うほどの暑さで僕はライオンに乗ってきて正解だなと思った。砂漠街にはいるとほとんどが魔物にやられていて廃墟化していた、人間なんて何処にいるのかわからないくらいだったが「助けてー」と言う声が遠くから聞こえてくるのでライオンを蹴って声の方まで猛ダッシュさせた。ちょうど魔物が子供を食べようとしている所でそこを間に入り僕はワンパンチで魔物を倒した。「ありがとう」と子供は言った、その子供のあとをついていくと人間たちは地下に潜って生活をしていた。おばあちゃんは数十年も太陽の光をみていないともいっていた。無邪気な子どもたちは地上に上がり遊ぶが魔物にさらわれてしまうという、さっきの子供もそうだったみたいに、子供はやっぱり外で遊びたいに決まっている。一応町長に挨拶をすると僕らの噂はこんな地下の生活をしている人にまで伝わっていた。「君たちなら伝説のライオンを蘇らせるかもしれない」と言われたが「ライオンなら僕持ってますよ」というが「そんなちっぽけなライオンではなく伝説なライオンの方が良いだろ」と言われ「ついてきなさい」というので地上に上がることになった、僕からしたら乗り物に使ってるだけなのでライオンは伝説じゃなくても伝説でもどっちでもよかった。
「あそこに十字架があるだろ」と町長が指をさす、その方向には壊れかけの十字架の墓石があった、「あそこにいってみなさい」と言うので渋々行くと猫の吸盤を置くところとライオンに吸盤を置くところと剣を刺すところがありそれを同時に行うと、ライオンが【がおおおおーー】と雄たけびをあげる。
「よく私の息子を連れてきてくれた」と妖精みたいなものが現れて急に話しだした。
「この息子は伝説のライオンと呼ばれている、空も飛べるし、水の中も一緒に入れる無敵なライオンになるのだ」「息子よ、準備は良いか?」【がおおおおーー】と再び雄叫びをあげ、ライオンは神秘的な光を浴びてライオンは進化していった。
「私の名前はサイダーという」とライオンが話しだした。「御主人様のもと神様を助ける任命をうけました、宜しくおねがいします」と頭をペコリと下げた。
「サイダーよろしくな」と僕が言っていると町長が「本当の伝説のライオンが誕生したよ」と驚愕している。「町長、たんなる神話だと思ったんですか?」と聞くと
首を縦に2回頷いた。神話に突き合わせるなと思ったがこれでサイダーも強くなれたし悪いことではない。
「町長に聞きたいんですけどここの魔物のボスってどこにいるんですか?」
「あそこのピラミッドの上の方にいると聞いたことがある」
「あそこの上まで行くのに猛者な魔物が住んでいるとも聞いたことがある」
「あそこですね、じゃあ僕達はボスを倒してきます」といってサイダーに乗ってピラミッドの前まで行った。ピラミッドの中は何故かひんやりしていて薄気味悪かった、魔物が人間の血に気づいたのか大量に寄ってくるがパンチと蹴りで吹き飛ばしていく、剣を出すほど強い魔物は一階と2階にはいなかった。三階に行くと魔物の匂いがだんだんと強くなってきたような気もしたが強さはそこまでかわっていなく、そこまで強くなかったが四階へいくとさすがの僕でも剣をださないと勝てないと臭いがして剣をだして、魔物達を切り裂いていった。五階がボスのいるところらしく魔物臭がすごく強くなっていった。
「わ、わたしのへ、やにき、たものはだ、れだ」
ようやくボスらしき魔物に会えて僕は感動をした、いくらレベル400あるって言ってもボスと挑むのは緊張するものだ。ボスを見るとバースは「あ、あんなじゃないかと呟いた」と呟いた。
「魔物に知り合いでもいたのか?」
「あんなは僕の婚約者でとある日突然消えてしまったんだ」
「僕は振られたと思っていたが左手の薬指についている指輪は確かに俺が渡したものに間違いない、この戦い俺にやらせてくれないか?
「良いけど大丈夫か?」
「大丈夫だ、俺は勇者だ、こんなことじゃくたばったりしない」といって剣を持ち魔物に向かっいったがバースの剣は跳ね返され、「わ、わたしにふれるな」と魔物が言う「水魔法流山」と良い剣をかざすと魔物に水がかかる、この魔物は水に弱いらしく明らかに弱っていくが、魔物も負けじとバースに向けて反吐を吐いていく、反吐を避けながら魔物に向かっていくがなかなか刃が立たない、バースは魔物の反吐に辺り傷を負ったがそれでも魔物に向かっていく、「あんな元にもどってくれ」と言い今のバースの最強魔法「バースト」を繰り出すと魔物は怯んで反吐を出せなくなった。
そこをバースが魔物を切り裂こうとしたが「ちょっと待って」とねこが言い呪文を唱えた「これで数分だけ魔物じゃない、婚約者と話ができる、制限時間は五分くらい」
「ありがとう」とバースがねこに言い婚約者の方へ向かっていった。
婚約者とバースが何を話したかわからないが、ねこが「五分たったわよ」と言うと婚約者は魔物に戻った。バースは「ごめんな」と言いながら魔物をきりさいた。
バースの目には涙がたまっていたバースに声をかけるものはいなかった。バースの気落ちはバースにしかわからないので、ここで安ぽい言葉をかけても仕方ないと思った。砂漠街は元に戻り、祝勝会をあげたがバースは一人でピラミッドの上で飲んでいた、一人になりたかった。バースはペアリングを外し「ごめんな」と行ってピラミッドを離れた。
僕は町長とお金の話になったが長年地下に住んでたせいで報奨金が払えないという、僕はバースと婚約者の戦いを見て報奨金が全てでは無いと思い「全然気にしないでください」と言うと「あの連れの勇者にこれを渡してくれないか」と頼まれた。
町長が渡してきたのは年季のはいったシルバーリングだった、このリングをつけていると魔法力があがり特に炎魔法が強くなると言っていた。「僕がつけちゃダメなのか?」というと指輪がバースを選んだとわけのわからない事を言っていたので
バースを探してバースにこの指輪を渡すとバースは涙を流した。
バースの話によるとこの指輪は婚約者にはじめてあげた指輪で渡した時はただの指輪だったといっていた、魔物の力によって魔法の指輪となってバースの元に戻ってきた。バースはその指輪をはめ涙をふき「勇者には涙は似合わないよな」と言った。
「好きなだけ泣けば良い」と言って僕はバースの元を後にした、今日だけ好きなだけ泣いて明日から元気に冒険に出れば良いと僕はおもった。
次の目標の地、アンダーへ向かおうと思ったがサイダーが僕達が育った街へ向かえと言い出した、僕達が生まれ育った街、スイプーは今魔物に侵略される寸前だという、あれだけの勇者がいても敵わないというのが不思議だったが僕達は行き先を変更してスイプーへ向かうことにした。
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