第6話 ブルー街

ブルー街にはまだ人が住んでいた、魔物を大人しくさせる勇者が住んでいて魔物が手を出せないという噂が流れている。僕はその勇者に会いたかった、どんなに強い勇者なのか気になっていた。ブルー街につくと身分証明を見せろと言われたがそんなもの持ち歩いてるはずもなく、ブルー街に入れてもらえなかったので僕は魔法を使って、入り口にいるやつらに脳裏では身分証明を見せたことに書き換えた。

ブルー街を歩いていると「お前が最近話題の冒険者か?」と後ろから声がかかった、勇者バッチをつけてるからここを守ってる勇者なんだろうと思った。

「話題になってるかは知らないけど僕は冒険者ですよ」というと「チッ」と舌打ちをした。

「一匹目のドラゴンを復活させたのがお前なんだろ」


「それはそうですけど」


「勇者様はここを1人でお守りになってるんですか?」


「もちろんそうなんだが、俺はそこまでの魔力がない、そこでお願いがある、ここのバリアを強化してくれないだろうか」


「それはお安いご用ですよ」


「ありがとう、あとこれここで使える身分証明だ、大事にとっておいた方がいい」


「ありがとうございます」といって身分証明をみると今までの実績などが書かれていた、注意書きを読むとこれは自動的に実績は書き換えられるらしい。

「俺は南の方から強化していくから、ねこは東の方から頼む」


「了解」


「バースはあの勇者から何か探ってくれ、この中で勇者学校を出てるのはお前だけなんだ、勇者学校を卒業しているやつなら気を許して話すだろ」


「でも俺バッチ捨ててきたぞ」


「僕が拾っておいた」といって勇者バッチをバースに渡し「勇者同士じゃなきゃ話さにとかいうやつがいたら俺がなりすまそうと思ってとっておいたんだ」と言った。

バースは「ありがとう」と言って勇者を追いかけて行った、あの勇者は頭がかたそうだから僕よりバースのほうが良いと思った、僕の話なんて聞きやしないだろ、僕は南の方に行きバリアを強化していった、夕方くらいには街全域のバリアの強化が終わったが僕もねこも魔法の使いすぎでヘトヘトだった。何かを食べないと死んじゃいそうなほどお腹が空いていた、勇者が食事に誘ってくれたので勇者と一緒に食事をすることとなった、勇者とバースは打ち解けいて、僕の提案は間違っていなかったと自負した、テーブルにはすき焼きが置かれ「いっぱい食べてくれ」と言われたのでねこと一緒にすき焼きをほとんど食べたら、勇者の顔色が少し変わったように見えたがお腹が空いていたのだからしょうがない。

「ここにいた魔物はどこいいったんですか?」


「急な質問だな」


「いや、気になったんで」


「ここの魔物は行く場所が無くなって砂漠街に住んでいる」


「砂漠街の人は全員やられたんですか?」


「多分生存者はすくないだろう」と他人事もたいに言うので「ここのバリアのせいで砂漠街の人々が犠牲になったってことですか?と少し大きな声を出してしまった。


「そうだ、ここのバリアを作るだけで精一杯で砂漠街まで手が回らなかった」


「それで勇者を気取るのやめろや」と行って僕はその店を出ていくとねことバースもついてきた「僕はあんな勇者になりたくない」「俺もだ」とバースが賛同した。

ねこが「ここにもドラゴンが眠ってるって知ってる?」というので首を横に振った。

「あそこに一つだけ大きい山があるでしょ、あそこの山頂にその剣をさすのよ」


「むしゃくしゃするから今から行くわ」といって山頂を目指し山に登っていくと山には残党の魔物が暮らしていてむしゃくしゃついでに魔物をワンパンチで倒していく、ワンパンチで倒れ無さそうな魔物は蹴り飛ばしていった。山頂に着くと勇者が待っていた。

「なんですか?まだ僕達に様ですか?」


「お前らにここのドラゴンを復活させるわけにはいかない」


「何でですか?」


「おれがここの勇者だからだ」


「勇者じゃなくて冒険者がドラゴンを蘇らしたとなると俺の地位がさがる」


「あーめんどくせぇ、勇者」といって僕が勇者の目の前に立ちぶん殴ると一発で何処かへ吹っ飛んでいってしまった、魔物に比べたら人間なんて弱いものだ、僕は十字架の墓石に剣を刺すと空は暗くなり【ゴオオー】という音を立ててドラゴンが現れた。

「好きな願いを3つ聞いてやろう」というので僕は「もっと最強になりたい」といったら400レベルまであがり新しく二冊の魔法書ももらった。バースも「強くなりたい」というと100レベルまであがり、ねこは前回同様「人間に戻して」ろお願いをするがその願いは叶えてもらうことができなかった。

ライオンに乗り下山しているとさっき殴り飛ばした勇者がやってきた。

「お前ら良くもやってくれたな、これでこの街も終わりだ」

「この街は私が支配していた、なのにこんな奴らにやられるなんて」


「何を言いたいかわらないですし、砂漠街に早く行きたいのでそこどいてもらえます?間違えてライオンが食べちゃうかもしれないですよ」というとライオンが「がおおおー」と叫ぶ「そんなまやかしにはのらん」「そうですか、ライオン食っちゃえ」

といってライオンは勇者に向かって大きい口を開けて食べる姿勢を見せると勇者は

「わかった、わかった、俺がわるかった」と半べそをかいた。

「今までこの街の人から奪ってた税金ってどこにありますか?」


「そこの防空壕にしまってあるがそれがなんだ」


「それ全部もらっていくんで出してください」


「ふざけんな!!」と声をあげてみるがライオンの雄叫びに勝つことは出来ずに泣く泣く今まで集めた現金などを渡してくれた。金属類はいつものようにテレポーションで実家に飛ばし現金は山から降りたらATMにいこうと思った。

次の目的は砂漠街で生存者を見つけることだった、バースは勇者としてこの悪徳勇者を追放した、勇者が居なくなったこの街には新しい勇者がやってくることになっている。僕は悪い人じゃなければいいなぁと思いながら砂漠街を目指すことにした。

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