第2話 冒険

僕は隣町へ向かった、隣町は魔物にやられ魔物達が荒らしていた、人間は防空壕をつくり暮らしていた。もう五年は防空壕から出ていない人たちがいっぱいいた、僕は魔物から開放しようと思い隣町へ向かった、隣町は雲に覆われ魔物が住んでいるんだろうなという感じの雰囲気だった、「君はここに一人出来たの?」と話しかけてくるが誰が話しかけているのか分からなかった、周りを見ると白猫がいた。

「僕が話してるんだよ、びっくりした?」


「びっくりはしてるけどこの世界ならありそうなことだから受け入れるよ」


「それで君は一人で冒険に出て、一人でこの街にきたの?」


「そうだよ」


「じゃあ僕のことを連れて行けば良いことがあるかもしれないよ」「僕が一番最初の仲間になってあげるよ」


「それはありがとう」


僕は魔法猫が着いてきてくれるなら安心だろうと思った、僕は町につくと防空壕の中に入り情報を収集しようと思い、町長に会いにいった。

「君が魔物を倒しに来たのか?」と町長はびっくりした。


「大丈夫だよ、僕がここにいるからここの魔物も倒せるよ」という猫


「君は魔法猫を連れて歩いているのか?」とまたびっくりした。

「魔法猫を扱える冒険者は100年に一度訪れるか訪れないかと言われている」


「そうなんですね、どこに行けば魔物と戦えますか?」


「魔物のボスは山奥に住んでいる、雑魚の魔物ならその辺にもいる」


「ありがとうございます」といって防空壕を出ていった。


防空壕を出た僕は猫と一緒に魔物倒しに向かった、町はほとんど魔物に荒らされていて家という家が無かった、雑魚の魔物を倒しながら自分のレベルを上げていく、自分のレベルは父から受け継いだニューフォンで自分のレベルを確かめることが出来る、僕のレベルは8レベルで多少の強いモンスターなら倒せるレベルになっているが山奥の魔物がどんだけ強いのかわからないので雑魚モンスターでレベル上げをしていく、父の話によるとレベルが上がることに使える魔法が増えていくという、僕が使える魔法は今3つしか無い、山奥の魔物を倒すまでにレベルを10レベルまでに持って行きたかった。

「今のレベルでもここの魔物でも勝てるから早く山奥にいこうよ」と猫が言う「負けそうになったら僕が助けてあげるし、こんな雑魚の魔物ばっかり倒してたらあくびがでちゃうよ」といって猫はあくびをしていた。僕もそろそろ山奥にいこうと思っていたので雑魚の魔物を倒しながら山奥へ向かった。山を登り始めると魔力が強くなっていくのがわかった、山を登ってる途中に僕のレベルが9レベルになった、町にいる魔物より山にいる魔物の方が強いのでレベルは上がりやすいと猫は言っていた。

レベルはあくまでも目安でレベル1でもボスを倒した勇者もいるのでレベルは気にしなくていいとも猫が教えてくれた。山を登っていると「逃げろー」という言葉が聞こえ人が走ってきた。「どうしたんですか?」と聞くと強い魔物が現れたから逃げてるんだという、この逃げるやつは勇者学校を卒業しているのが一目でわかった、勇者学校を卒業するともらえバッチをつけていた、僕はその勇者を無視をして上へ登っていった。魔力は段々と強くなっていくが魔物のレベルは対して変わらない気がしていた、もしかしたら僕が魔力に鈍感なだけなのかもしれないが魔物はどんどん切り裂いていていくと山奥というのに洞窟がありそこの魔力は今にでも強そうな魔物が出そうな感じの洞窟だった。

「この洞窟にはバースという魔物が住んでいる、この町では強いと言われているが今の君では大したことないよ」と猫がいうのでそれを信じて洞窟へ入っていった。

僕がバースの所へ向かうとバースは勇者を食べようとしている所で人間の言葉が通じるかわからないが「辞めろ」と叫んだらバースはこっちを見てその人間をこっちに投げた、その人間を受け止めてその場に寝かした、僕は剣を持ちバースへ向かったがバースには剣が通用しなかった。「雷魔法 デンジャラス」と言いながら剣を地面につけるとバースに雷があたり麻痺をして動けなくなった。

猫が「ここは私に任せて」と言って猫が巨大化しバースを踏み潰した、「この魔物はもとは人間だから人間に戻してあげましょ」と猫がいうが僕には人間の戻し方を知らなかった。「魔法書の5ページ目開いてみて」と猫が言うので5ページ目を開くと読めなかった魔法書が一部読めるようになっていて、猫はそれを読んでみろというので読んでみると魔物は人間として生まれ変わった。

「倒れてる勇者は私が治癒魔法で治すね」といって猫は倒れてる勇者の方へ行ってしまった、魔物から開放されたのは一緒に勇者学校に通ってた友達だった。

「なんでお前がここにいるんだ、勇者学校から逃げ出した負け犬が」


「逆になんで勇者学校卒業したものが魔物に食われて乗っ取られてるんだよ」


「しょうが無いだろ、後ろから噛みつかれたんだから」


「お前後ろ見れないのか?」


「お前は見えるのか?後ろが」


「360度見ることができるのさ」


僕は後ろも見る事が出来た、父にはそれはお前の才能だって言われていた。

食べられそうになってた人間は女の子で勇者バッチをつけていた「ありがとうございます」とだけ言って何処かに行ってしまった。勇者学校では勇者ではない冒険者と会話をするなと言われている、それにしても助けたのに滑稽だなと思った。まだバースに食われていた勇者のほうが愛想があると思った。

「お前の仲間って猫だけか?」と勇者が言うので「そうだよ」と頷くと「俺も仲間になってやるよ」とすごい上から言われたので僕は断ると「仲間にいれてください」と土下座をしてきたが勇者学校では冒険者と旅をするのは禁止されていてそれは卒業後も適応される。

「勇者学校から冒険者とは旅をするなって言う掟があるだろう」


「そんな事気にするな」といって勇者バッチを投げ捨てた「これで俺も冒険者みたいなものだ、「俺の名前はバースよろしくな」「僕はカンタよろしく」と言って握手を交わした。「カンタ私のことも紹介しなさいよ」「はいはい」といって猫をもちあげてこの子は魔法猫、名前はまだないと紹介しバースと握手をすると「あんたまだ魔物の匂いがするね、完全に魔物の匂いを消すからここに横たわってと言い」文句を言うバースを黙らせ横たわったバースのお腹に吸盤を乗ってけなにかの呪文を唱えた。そうすると幽体離脱みたいなにかが抜けていくのが見えた。

「これで完全に人間に戻ったわ」雲から覆われていた空も太陽が見えるようになっていた、雑魚の魔物は太陽に弱いので自然と消滅していく、この町の奪還は終わった。

「バース今まで村人から奪ってた金類と紙幣など全部くれ」と言うと「後ろびある」というので見に行くと山程の金目のものがおかれていたのでテレポーションで家まで送った、紙幣は持ってて困ることはないので財布にしまったらパンパンになった。

これが勇者なら王様に献上しなければならないが僕は冒険者なので関係なかった。

これで将来は金持ちになれるぞと思いながら次の町へ向かおうとすると町長がもてなしたいから、旅に出るのを一日おくらせてくれといってきた。

僕はもてなされるのとか好きじゃなかったので、町長のちびちびお酒を飲んだ。

「これを貴方に渡そうと思って」といい古い本を町長からもらった、父からもらった魔法の書とは違ったが魔法の書に間違いなかった。

「これは炎の魔法の書になる、君が持ってるのは何にでも使える魔法の書だが炎も役に立つ、持ってて損はない」というので受け取り中身を見てみると僕には1ページしか読めるところがなかった。僕のレベルがまだこの魔法書に達してないことになる。

父からもらった魔法の書も読めないところはまだまだあるので早くレベルをあげようと思う、ちびちび飲んでたお酒に酔いその場で寝てしまった。

次の日の朝バースという新しい仲間を引き連れて旅に旅に出ることにした、次の目的地は砂漠を越えた所にある、パール地方に向かう。

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