第15話 確定ガチャ入りました~(なお、拒否できない模様)。

 

 

 ぺか~っ!


「わっ、眩しっ!?」


 カミサマからの確認通知に即YESで返したら、いきなり自分が発光しちゃったんですけど?! 聞いてないよ~。


 《申請処理は正常に完了しました。 個体名:◯◯◯◯◯ は、変更申請を受けて 個体名:パナイ へと名称変更されました。ついでにおまけも付けちゃう!》


 《おめでとうございます! 神様の粋な計らいにより、翼が授けられました♪》


 授けられました♪ じゃないっての! 私聖龍、NOTバケモン!


 いやま、今は銀灰色の毛並みとブルーサファイアな瞳の猫ですけども。


「あ~ぁ。これじゃあもうキメラだよ。……いや、この翼だと使い魔っぽい?」


 インカメラみたいに視界をぐるっと回転させて確認。背中にガッツリとコウモリみたいな翼が生えてやんの。骨格どうなってんだか。


 こそっと猫のフリして街にでも行こうとか思ってたのに。魔物扱いで討伐される未来しか視えん。まさか、それが狙い? カミサマ根性悪っ!


『……それよりも、名付けの効果が早くも出ておるぞ。泉の精気を取り込む力が俄然増しておる』


 それはまあ、光が収まった頃から感じてはいたよ。気のせいかひと回りぐらい大きくなってるし。


「翼は些細な事なのね……。これって消せたりしないかな? ほら、私って一応聖龍だし」


 この姿はエネルギーが増えるまでの前段階。変幻自在とまではいかなくても、チョイっと翼を消すぐらいだったら……。


『無理じゃな。神が啓示までして授けた物が、そう易々と外せる筈もあるまい?』


「やっぱりか~。 ………うん、なんかロックかかってるっぽい。消せないわコレ」

 

 

 

 

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