第14話 名付けだワッショイ!

 

 

『ほれ、早うせねば妾が消えてしまうやも知れんぞ? 其方そなたの名を呼べぬまま消えるなぞと云う事があらば、この大地に取り返しのつかぬ災いが……』


 なんか微妙にこじらせたツンデレ発言してるっぽいけど、こっちはそれどころじゃあ無いんスよ~。 ……なんだこのキャラ? いかん、集中せねば。


 名前、名前ねぇ……。イザミンは秒だったのに。単に前世の歴史関係から引っ張ってきただけともいうけど。


 そんな急にパパッと思いつくんなら、センスが無いなんて茶化されたりしてないって。 ……んん?


 急にパパッと思いつくんなら、センスが無いなんて……パッとセンス無い……パッセン無い……パッセンナイ……パセナイ……



 \\\パナイ!///



「パナイ! 私の名前は、パナイで決まり!」


 んな安直なとか自分でも思うけど知らん! 迷ったらいつまでも決まんなそうだし、コレで!


 《申請が受理されました! ……でもいいの、本当に?》


 《本当によろしいですか? YES/NO》


 出た、カミサマメッセージ。私にしか見えないポップアップが絶妙な位置に出現ですよ。ご丁寧にYESとNOのどっちかを選べと主張しまくってくるでやんの。


『どうした、パナイ? 虚空を睨んで…… 神の奴か』


「うん。 ……本当にその名前でいいのか? ってさ」


じかに啓示してくるか。 神は其方の事を相当気に入っておるようだの』


 声は忌々しげにしてるけど、顔がニヤけてんぞ! 私の名前を呼べたのがよっほど嬉しかったらしい。


 で、どうすんのかって? そんなもんYES一択じゃい!



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