第11話 私だって、うっすらわかってますから。

 

 

 この世界における私の生みの親(創造主って意味ね)であるカミサマに向かって、大胆不敵にも反抗宣言をぶちかましたまではいいんだけれど。


 正直に告白しよう。まったくのノープランであると。


「ま、成るようになれってね」


 そもそもが私、見た目ちんちくりんな子猫なわけで。そこからのスタートって普通なら無理ゲーなんだけど。


 この姿は聖龍イザミンの残存エネルギーで形成できるサイズ感的にちょうど良かった、程度の理由。ぶっちゃけ仮なんである。


 材料が少なかったから大きくなれなかったのなら、その材料を増やせばいいだけのこと。とりあえず直近の目標は、イザミン由来のエネルギーを増やしまくって私自身をパワーアップさせる。


 そうすれば色々な場所にも行けるようにもなるし、世界各地で起こりつつある龍脈の乱れを正せるようになる。


 龍脈を正常化させれば大地の活力が上がって世界が元気になる。元気があれば何でもできる! って寸法。


 実際は言うほど簡単じゃないです、ハイ。でもそうしろって私のが告げているのだ。


 これって、カミサマが植え付けた罠だったりしないよね? それぐらいは平気でやりそうだわ……。


『……何を考えておるかは判らんが、今後の定めは決したようじゃの?』


「とりあえずはね。 ……あ、イザミンはお姉ちゃんがいい? それともお母さん?」


『唐突じゃの。……それは何方どちらかで無ければならんのか?』


「う~ん、私にとっては両方だからね。 ……じゃあ、おねかーさんだ!」


其方そなた……。何故か前の世でが無いと云われておった姿が視えるのう』


 うっさい! 結構気にしてたんだぞ、それ!

 

 

 

 

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