第5話 ジャンと妹の使命の発動

ある日

「聡子。近々、子供を預かる事になりそうだ。」


中筒からの一言により、聡子は首をかしげる。

「私達がですか?」


中筒「いや、住吉三神でだ。社を別に構え、そこに住み込み共に一定期間育てるらしい。」


この「住吉三神」とは、「上筒男命」

「中筒男命」「底筒男命」と言う、

住吉大社で鎮座される神々とされている。


この三神様が子供を一定期間預かり育てると言うものだ。


聡子には初耳な話だった。

まさか、その子供が俺の妹とは考えもなくだ。


聡子「まぁ、どなた様のお子様なのでしょうか?」


中筒「それが、詳しくは知らされておらぬ。」


聡子「何とも不可思議なお話でありますね。」


中筒「さよう。

しかし、そなたの父上よりの話であるのだ。受けねばなるまい。」


聡子は驚く。そんな話は聞いてはいなかったからだ。

何が始まろうとしているのか。。。


中筒は暫く留守にするからと、後を聡子に頼んだ。


早速、父の元へ聡子は走る。

「いったい何をなさろうとしているのかしら?」


きっと聡子が来ると踏んでいた父達は暖かく聡子を迎える。


やっと、婚姻にも慣れつつある聡子に向け、容赦ない内容が話される事に。



聡子の前には創造神達が集っていた。

そこには俺もいる。


聡子は俺の父に促され座る事に。


「住吉三神に子供を預ける。私の娘だ。」


聡子は目を丸くしながら聞く。


「名をアレンと言う。だが、日本なのでな。本名ではなく、「りお」とする。

このりおは、息子であるジャンの妹だ。今まであちらこちらで預け、育ててもらったが、今一成果が見られない。そこで、日本の住吉三神達にお願いしたく、アメノミナカヌシ様に依頼したのだ。」


聡子「ジャンの妹様なら、私も預かり、一緒に育てとうございます。」


父は聡子からの要望を却き、あくまでも三神にと話した。

又、聡子にはその様子を見てもらいたいとした。


アメノミナカヌシ様は聡子にゆうとセリを途中より、参加させると話す。


なぜ、ゆうとセリもなのか?

なぜ、自分は行けないのか?


さっぱり理解出来ない聡子だ。



後に聡子は俺に尋ねてくる。


「何をされようとしているの?

なぜ、私はジャンの妹に会わせてはくれないの?」


俺は「さぁな。。」とした。


意図する事が全く見えない聡子だった。。。



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