第4話 幼き光の使者

中筒からの聡子の逃げ帰り以降も相変わらずな様子な二人。


そんな頃、中筒と聡子の前に現れた、少年と少女がいた。


きっかけは、中筒が少年と出逢うのである。

当時神々の育成に力を入れていた中筒は「ゆう」と言う少年に出逢う。


ゆうは、イザナキ様が我が国の為にと生みだした息子だった。

そして、少女の名は「セリ」


彼女はゆうの為にアカルヒメ様が御霊分けされし娘だった。


二人は幼馴染みであり、大変仲良く、また将来婚姻を約束されていた。


つまり、アメノミナカヌシ様からの二人への贈り物だったのだ。


中筒はゆうを大変可愛がり、お気に入りだったようだ。


それもそのはず。

ゆうもまた、中筒同様、勉強熱心であり、中筒の思想と合致する考えを持っていたからだ。

そんなゆうが中筒を慕わないわけはなく。

ちょくちょく、中筒に勉強を見てもらっていた。

そして、セリもまたゆうと同じ方向を向いており、いつも二人は共に居たのだ。


ある日、中筒は自宅へと二人を招く。


これが、聡子からは、光となるのだ。


ゆうとセリ。

二人と初対面を果たすや否や。


意気投合したのが、


そう、聡子とセリだった。


この女性同士の何とも言えない、光が花開き、学びと言うより、楽しくおしゃべりする。

正に、お茶会のようだった。


聡子からは、どのくらいぶりだろうか。楽しそうで、明るさが戻っていた。


俺は安堵する。

よかった。。。と。


中筒とゆうは、真剣な面持ちで書を片手に何やらお勉強らしい。

何かは俺には難しく、説明は無理だな。


さて、お開きとなり、ゆうとセリが帰る頃


凄く寂しく感じるのが聡子だ。


「セリちゃん、絶対にまた来てね。」


セリ「はい!是非!

私も楽しゅうございましたゆえ。

次回も楽しみにしております。」


こうして、聡子とセリはどんどんと仲良くなり、聡子は中筒から逃げ帰る事もなくなったのだ。。。



アメノミナカヌシ様はひとまずは安堵した表情を浮かべて居たのだった。。。

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