ゆめうつつ

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夢日記って面白いね。夢をすぐに楽しめるから。私、夢って好き。

さて、今日もまた眠ろうかな。

あれ？またここに居るよ。裂け目ばっかの部屋。まぁいいか、次はこの裂け目に入ろうかな。

ぽつり、ぽつり。雪が降っていて、肌寒い。吐く息が白くて、なんだか面白い。でも寒い。凍え死にそう。

サクサクと音を立てて歩いていると、鎌倉を見つけた。鎌倉の中って、暖かいかな？まぁいい、寒かったら出るだけだ。入ろう。

…暖かい。この雪だけで出来た家が崩れないのも不思議。

あれ？なんか、暑い気がする。気のせいかな…いや、暑い。間違いなく暑いっ。

あぁあもう火傷しそうで苦しい、首を飛ばされてる気がする。涙が出たけど、一瞬で蒸発しちゃった。あぁ、体が燃えてる。どうしよう、暑すぎる。蒸し暑いよ。たすけて、私なにか悪いことした？私は何も悪いこと、してないよ。なんでこんな苦しくならなきゃいけないの。

そんな事を考えていたら…別の空間に居た。

良かった。もうすでに体はボロボロで、真ん中に穴が空いている。

あれ？ここ、私の家じゃん。でもなんか変だよ。変な空気がする。

あ、何…あれ？化け物だ。あれ、なんか言ってるよ。

「うつつ、そこにいたの」

何で私の名前を知ってるの？誰？ねぇ誰か教えて。

「逃げちゃだめでしょ」

え、何を言ってるの？なんで、ねぇ？

そんな事を考えていたら、化け物に殴られた。痛いっ。

「まったく、うつつはいつもいつも」

何、なんで、なんで痛いことするの、私もうやだ、この感触はもうやだ。

「お母さんの言うこと聞かないで」

お母さん…？この化け物、お母さんなの？確かに、殴る時の感覚もお母さんに似てる。

お母さんだから、痛いことしてきたんだね。

「もっとちゃんとしなさい」

まだ殴られたっ。やめて、もうやめて、なんで殴ってくるの？楽しいの？楽しくてもやめてよ、なんでなんで。

「だからうつつはこんな子になったのよ」

ん、お母さんが持ってるのって何？ピアス？

え、何するの？

…ぎゃ。耳にピアスの針が刺さった。やめて、ピアスなんか付けたくないよ、要らないよ。

「せめてオシャレくらいしなさい」

もうやめて、耳から血が出てくる。たらたらと垂れて、ぽつりと落ちる。あれ？今度は正面に来たよ。

「ほら、こうやって」

あ”ぁぁ”ぁぁぁ”あ”っ”っ！！口に刺さないで、耳はともかく口なんてオシャレしなくていいよ、口も喜んでないはずだよ、嫌なことを喜んでって言われてやられても喜べないよ、私まだぼろぼろの見た目でいいよ。

オシャレは大人になってからするよ。

「ほらできた」

あぁ、いつの間にか合計10個くらいのピアスを刺されたみたい。もう涙も出ない。目が乾いてるのが分かるもん。

もう、この家に居たくないよ

あ、ぁあ…夢かぁ。

現実かと思った、お母さんが痛いことしてきたから。

もうあんな夢見たくない、せっかくお母さんから離れたのに。

今日はゆきのゆめ。寒かったけど、もえちゃったから暑かった。でも、もえたらお母さんがいて、お母さんリアルだったからこわかった。こわいこと、悪いことしてないのにたくさんして、満足するのもお母さんににてた。

お母さんは、わたしをだめだと思ってるから、きれいになってって、言って、ぷすぷすって、ピアス口にも刺してきた。