第5話 別れ
宝石商・ユラはタジタン王国の国境の町で関所のすぐ近くにいた。国境を越えてくる人や荷物がそこで検疫を受け、タジタン王国へと足を踏み入れる。ひっきりなしに人や荷物がやってくるが、なかなかユラの待っている荷馬車と人はやってこない。
赤髪の少年を密入国させるため、半日ほど前にわかれた。そろそろやってきてもよい頃合いなのだが、ユラの待つ場所には未だに姿を見せない。
難民を密入国させてくれる団体から言われた関所で待っているが、なかなかやって来ずユラは落ち着かない気持ちとなる。元々リスクのあることを少年にさせており、もしかしたら何らかのハプニングで遅れているのか、それとも問題を避けるために越える関所を変更したのか。それとも、密入国が見つかってしまったのか。
気が気でないが、ユラはただ待つことしか出来なかった。
一緒に行動していたラリーだが、国境を越える前に一仕事があるといい、またこの町で再開しようと姿を消した。元々お互いに仕事で様々な町を訪れており、ラリーがいなくなってもユラが困ることはなかった。
日が暮れ、関所の扉が閉められる。
夜中でも国境は越えることはできるが、警備やもろもろの関係のため夜間の入国手続きは重要事項や緊急性がなければ認められていない。
少年を載せた荷馬車が来ることなく関所が閉められてしまったため、ユラは仕方なく宿に帰る。何らかの理由で旅路が遅れているのだろうと自分に言い聞かせながら、ユラは心配で食事が喉を通らず、寝付くことも出来なかった。
翌日も早朝から関所へと行き、少年が来るのを待つ。
しかし、待てど暮らせどやってくる気配がない。何度も国境を再度越えて迎えに以降かと思ったが、入れ違いになっては意味がないと我慢し続ける。
そうして、ユラがタジタン王国へとやってきて2日が過ぎた。心配で心配で顔色が悪いユラのところへ、久しぶりの友人が現れる。
「よ、ユラ。あれ、少年は?」
仕事を終えたのか、ラリーがユラのもとを訪れる。げっそりとしたユラに驚きながらもラリーは周囲を見回す。
「ラリー、どうしよう。少年が来ない。彼らに連絡は取れないのか?」
少年を託した団体とはあれっきり連絡がとれない。元々秘密裏に動いている人たちであり、簡単に連絡を取ることすらできない。
「え・・・?まだ来てないのか?」
「ずっと待ってるし、一応この町見て回ったけど・・・。彼ら名義の荷馬車すら来ていないみたいなんだ」
心配で仕方ない状況であったが、ユラは少年を託した団体が名乗っていた会社名や名義の荷馬車がたどり着いたかどうか関所に確認していた。仕事の相手であり、その荷物が来ないと困るということも伝えてはみたが、通行履歴には記載なしとだけ返答されていた。
「マジか・・・。ちょっと情報集めてみるけど、どうだかな」
困ったようにラリーは眉間にシワを寄せ、この町や付近の町や村にいる取引相手や知り合いに情報を聞いてくれた。
その結果。
「ユラ、大変だ!どうやら荷馬車が一台、谷に落ちたらしい」
ラリーは行きを切らせながら走ってユラのもとに再度現れる。そのとなりには大柄な男が一人いており、ラリー同様に行きを切らせている。
「え・・・、まさか」
驚くユラに対し、息を切らせた大柄な男が口を開く。
「俺、よくその道使うんだけど、しょっちゅう荷馬車とか人が落ちる場所なんだ。怖いなって思いながら通ってたら、谷に荷馬車が落ちてるのみつけてさ」
男はラリーの取引相手の知り合いらしく、よくこの辺りを行き来するという。その日もいつものルートを通っていたところ、荷馬車が谷に落ちているのを見つけたという。馬車はバラバラになり、荷物が散乱していたという。知り合いや周囲の集落に応援を頼み、人命救助にあたったが落ちた衝撃で絶命したと思しき馬はいたが、人の姿は見当たらなかったという。
「どこかに放り投げ出されたか、運良く助かったかだと思う。でも、あの谷で助かったやつはほとんどいないから・・・」
固まるユラに男は「助けてやれんで悪いな」といい、一礼して去っていく。
呆然とし、現実を受け入れられないでいるユラにラリーが肩をたたく。
「悪い、俺が密入国の方法なんて見つけたから・・・」
「いや・・・」
肩をおとしたユラはそれ以上何を言うわけでもなく、よろよろと宿へと戻る。ラリーはかける言葉を失い、少しあとからユラについていき同じ宿に部屋を取る。
気落ちしたユラは部屋に閉じ籠り、ラリーはどうしようもないため自分の部屋で過ごすことにした。
宿の部屋で電気もつけず、床に座り込んだユラは激しく後悔する。こんなことなら、どんなに時間をかけても確実かつ安全に少年を助けるために、難民申請をして一緒に待てばよかったと。仕事の出張のため時間は限られていたが、そんなものはどうにか職場にいいわけをして伸ばすこともできた。
(・・・俺は、俺はっ!)
軽率な行動と無計画さゆえに一人の少年の命を奪ってしまった。たとえ、ユラが出会わなくても、手を伸ばさなくても少年の状況からいえば長くは生きられなかったかも知れなくても、それでもユラは少年の未来も何もかもを奪ってしまったという自責の念にかられる。
少年は痛かっただろうか、苦しかっただろうか。
ユラを恨んだろうか、それは別に構わない。恨まれて当然のことをしてしまっているのだから。
少年を思い、ユラは一人部屋で泣き崩れる。仕事や尽力してくれたラリーのことなど考えられないほど、ユラは少年のことを考えて思う。
そうして時間が過ぎ、日はすっかり暮れた。電気もつけていないため部屋は真っ暗であり、ユラは暗闇に身を投じていた。
(あ、ラリー)
ふと友人のことを思い出したユラは部屋を出て、同じ宿にいるラリーの部屋を訪れる。しかし、何度ノックをしてもラリーは出てこず留守のようだった。食事でもとりにいったのだろう。
ユラは気落ちしたまま夜の町へと踏み出す。国境の町は活気で溢れ、夜になると酒で気分がよくなった人間で溢れる。ガヤガヤとした空気に少し救われながらも、ユラは目的なく歩く。少年のことを思うと食欲も何もない。
人混みに紛れて歩き、気を紛らわそうとユラは周囲の雑音に耳を傾ける。ざわざわとした雑音に、人々の声が聞こえるがはっきりと聞き取れるものはない。雑多な音のなかに身をおくことで気分が少し紛る。
「それはそれは鮮やかな赤だそうですよ」
飲み屋が連なる場所で、ユラはなぜかはっきりとその声が聞こえた。特に気にも止めずに歩き進めようとしたユラの耳に、さらなる言葉が聞こえた。
「あんなに赤い髪と瞳は見たことないって、コレクターのワンド氏も言っているらしい。今夜が楽しみですな」
聞こえてきた言葉にユラは足を止める。飲み屋が連なるそこは店内だけではなく、テラス席で飲み語らう人も多い。ユラがひろった言葉は、そんな外で飲み語らっている人間のものだろう。
(鮮やかな赤い髪と瞳・・・?)
聞こえてきた言葉と、なぜか目の前にはっきりと写し出される赤い少年の姿にユラは息を飲む。ユラが知っているなかで今しがたの会話の人物は、あの少年しかいない。他にもそういう容姿の人間がいるのかもしれないが、それでもなぜかユラは今の内容があの少年のことを指していると断言できるだけの不思議な自信があった。
あの少年が生きている──それがわかっただけで、ユラの覇気が戻る。
何気なく居酒屋に入り、今しがた会話していた人たちの近くのテラス席に座る。酒を頼みつつ、耳に全神経を集中させる。
「──が、・・・で」
しかし先ほどまでの会話が鮮明に聞こえていたのが不思議なほど相手の言葉が聞こえない。雑多ななか、特定の人物の会話を聞くことは難しく、本当に運良く先ほどの言葉がひろえたのだと実感する。しばらく粘ってみるも、会話は聞こえないし、聞こえたとしても少年に関係のない内容ばかりだった。
ユラは仕方なく、彼らが動くのを待つことにした。
「今夜が楽しみ」
そう彼らは言っており、それはおそらく赤い少年を見ることが出きる機会が今日このあとにあるということだろう。
覇気を取り戻したユラは食事をたのみ、鋭気を養う。何がどうなっているのかはわからないが、ユラは少年のために出きることをしようと決意に満ちる。
やがて、赤い少年のことを口にしていたものたちが会計を済まして店を出る。ユラはゆっくりと距離をおきながら彼らをつける。尾行などしたことがないが、今はそんなことを言ってられない。不思議な自信とやる気に満ちたユラは今奈良なんでも出きる気がしていた。
彼らについていくと、町の外れへと行くようだった。さすがにばれるのではないかと緊張するが、酒が入っているからか彼らはユラの存在に気づくことなく歩いていく。静かな闇夜をしばらく進んでいくと、古びた屋敷にたどり着く。
いかにも寂れた屋敷という雰囲気だが、不思議なことに明かりがつき、馬車が止まり、多くの人間が入っていく。周囲には特に何もなく、本当に町外れの邸宅といったもののようだった。どこか不穏な活気を感じながら、ユラは屋敷の裏に回る。
観察していたところ、正面では身分証かなにかを見せているようで、おそらくそれがなければ入れない。忘れたふりも考えたが、下手に目だって身動きが取れなくなる方が困る。そのためユラは入れそうな裏口を探す。
屋敷の周囲には見張りと思われる人物が一定の距離にたっているが、不思議なことに裏口と思われるところには誰もいない。チャンスだと思いユラはこっそりと裏口の扉に手を掛ける。
(セキュリティ大丈夫か?)
侵入する側であるがユラはそう思ってしまう。鍵も何もかかっておらず、あっさりと裏口の扉が開く。入ってから廊下のみがあり、廊下の所々には荷物がおいてあるだけだった。
「持ち場はなれるなっていわれてるだろ」
「トイレぐらい行かせろよ」
廊下の先の曲がり角から声が近づき、ユラはとっさに荷物の影に隠れる。大柄なユラは荷物の影に入ることはできず、荷物を保護する布が被せてあったのでそれを失敬してかぶって隠れる。
「闇オークションなんて金持ちの道楽だな」
「ま、なかなかのバイト代出るから道楽様様だろ」
隠れるユラに気づくことなく警備の男たちは裏口から外へ出る。あまりにも事がうまくいきすぎていることに驚きが隠せないが、ユラはためらうことなく屋敷のなかを進んでいく。
不思議とユラは落ち着き、そして冴え渡っていた。なぜか関係者がくるときにはタイミングよく隠れられる場所があり見つからず、どうしてだかいくべき場所が分かっているかのように足取りに迷いがなかった。導かれているかのような感覚をおぼえながらも、ユラは焦りもためらいもなく進んでいく。
屋敷の廊下を進み、曲がり、階段をくだって地下へといく。地下は少し薄暗く湿気とカビの匂いが充満している。
その地下でユラは目的の人物を見つける。
「少年!」
思わず声をあげて近寄る。地下には鉄格子があり、なかには幾人もの人間が手錠をされてうなだれている。闇オークションという言葉から予想はしていたが、実際それを目の当たりにすると胸焼けがしてくる。
「・・・」
見慣れた赤い少年が鉄格子のなかにポツンと座っていた。ユラの声を聞いた少年は鋭い目付きでユラを睨む。刺々しいほどの敵意を感じ、ユラは息を飲む。
「今たすけ──」
ユラがそう言い鍵を探そうとしたとき、後頭部に強い衝撃を感じて地面に倒れる。
「おいおい、部外者いれちゃダメだろ」
誰かの声が聞こえ、ユラはなんとか意識を保つ。少年に気を取られ、ここの警備のことを失念していた。激しい痛みとめまいだが、ユラは立ち上がり殴ってきた相手に襲いかかる。まさか反撃を受けるとは思っていなかった相手はあっさりと倒れる。
「何事だ?!」
物音を聞きつけた関係者が集まってくる。そしてその中には・・・。
「ユラ?!」
「・・・ラリー?」
友人の姿がありユラは思わず気を抜く。こんなところにどうして・・・そう問いかける前に次々と警備員の男たちにユラは襲われる。武器を手にする彼らに対し、ユラは素手だった。しかし怯むことも、恐れることもなく勇猛果敢に彼らに反撃をする。元々体格が大きいユラは力も強く、少しなぎ払う抱けでも十分な反撃となっていた。
狭い場所で混戦となる。相手からすれば敵はユラ一人なのだが、それがまた手強かった。次々と仲間が倒れるからか、相手はユラが猛者だと思い込んだのか、少しずつ腰が引けていく。元々単発で雇われただけの人間たちであり、こうなることは予想していなかったのだろう。士気が落ちるのは容易かった。
さらに。
「火事だ!早く出せ!」
捕らわれた人々の入っている鉄格子からなぞの発火とそれに伴う火事が発生する。虜囚たちはざわめき、ラリーたちもパニックになる。
「客を逃がせ!はやく!!」
今ここにはお得意様をはじめとする富裕層が集まっている。商品はまた集めればいいが、客人はそうはいかない。勢いよく燃える火に驚き逃げ出す警備の人間と、客を逃がすためにいち早く動くラリーやその仲間はあっさりとユラたちの前から消える。
鍵を手に入れそびれたユラは一旦彼らをおうが、近くにいたものたちは誰一人として鍵を持っていなかった。おそらう主催者レベルではないと鍵の所持の可能性は低い。
(ちんたらしてられない!)
炎の勢いが強いところをみていたユラは急いで地下へ戻る。地下はすでに火の海となる一歩手前であったが、ユラはためらうことなくその中へと入っていく。燃え盛る火に怯え泣き、逃げ惑う人々のなか、少年だけは静かにその場に座っていた。
ユラは強引に鉄格子の扉を開けようと強く力をいれて扉をがむしゃらに動かす。鈍い金属音をたて扉は動くが、開くというレベルには至らない。いくら大柄で力の強い人間であっても、鍵のかかった鉄の扉を何も使わずに力だけで開けることは無理な話だった。
「くそっ!開けっ!!」
焦りながらもユラは渾身の力で扉を動かし、なんとか開けようともがく。この屋敷はみたところ寂れており、その地下となれば湿気による腐食の可能性も高い。なんとかこうして強引に開けようとするが、炎が勢いよくユラたちを襲う。
「ごめんな、少年。俺のせいで」
謝りながらもユラは力を緩めることなくひたすら、ただがむしゃら鉄の扉を開けようともがく。虜囚たちも手伝おうとするが、ユラ一人の力の方が圧倒的に大きい。
そんな必死のユラに対し少年は何も言わないし、変わらず敵意に満ちた瞳でユラをみているだけだった。そこにどんな思いや感情があるのか、それこそ少年にしか分からないほど静かだった。
火の海が広がりつつあるなか、ユラは休むことなく鉄の扉を動かし続け、寂れた屋敷の鉄の扉がついに動く。本来ならば火と一人の力どうにかなるものでもないが、なぜか扉が開いた。
虜囚たちは我先にと逃げ出すなか、少年は静かにその場に座っている。炎の海にいてもなお、少年はそんなものなど意に介していないようだった。ぽつんと残った少年のもとに走りより、ユラは少年を抱えて走って逃げる。炎の熱気で肺が焼けてしまいそうで、実際に皮膚はやけどもしている。
それでもユラは構わずに少年を強く抱えて走る。痛みも恐怖もなにもかも・・・少年が今腕のなかにいるという事実が帳消しにしてしまうほどの感情を感じていた。
寂れた屋敷から逃げ出したユラと少年は、少しはなれたところで休憩する。といっても、少年は何もせずユラだけがひたすら走っていた。
あの炎の渦のなか静かに少年はその場に座しており、そこにユラは少年の覚悟を感じていた。もうどうなってもいいと。
「少年」
息をきらせ、傷ややけどの痛みを感じ始めたユラは、自分を残して歩き出す赤い少年に声をかける。少年はユラに助けてもらった礼をいうわけでもなければ、言葉もなにもかけない。ただ敵意に満ちた視線だけを浴びせる。
「すまん、俺のせいでこんなことになって。許してくれとはいえないのは分かっている」
少年からすれば、ユラが助けてくれたかどうかなど関係ないだろう。ユラがラリーの裏家業のことを知らなかったとはいえ、ユラはラリーに加担し少年を売り飛ばし掛けていた。人に裏切られ続けてきた少年にとって、ユラの今回のこともそういう一連のことと大差はない。
少年は何もいわず、静かにユラをみる。
「少年、いくんだな」
なんの感情も宿すこともなく赤い瞳は静かにユラを見据え、少し前まで感じていた少年の暖かい視線は一切ない。言葉に出さずとも、少年がはっきりとユラとの決別を決意していることは分かった。
「すまんな、なにもしてやれんくて。すまん」
座り込み、うなだれユラは涙をながす。
助けてやりたいと願ったのに、そのために行動しようとしたのに。ユラは少年を傷つけただけで、なにもしてやれなかった。
あの小さくて細い体を支えてやることも、敵意に満ちた瞳に暖かさをともしてやることも、静かな表情の顔に笑顔を咲かせてやることもできなかった。
少年はうなだれ涙をながすユラに何をいうわけでもなく、静かに歩き出す。そして、ユラの肩に手を軽くおいて、すぐに手を離して歩き出す。
「少年!君に名前はあるのか・・・?」
置かれた手の暖かさと、少年の手の小ささにユラは思わず口を開く。
「んなもん、ない」
沈黙を貫いてきた少年が少し立ち止まり答える。驚きながらも、涙で目の前がはっきり見えないユラはぼやける視界の先の少年にひとつのものを渡そうと口を開く。
「セト・・・。もしよければ、そうこれから名乗ってくれないか」
はっきりと少年の姿が見えないなか、ユラはぼんやりと赤い少年の姿をとらえ続ける。
「俺の亡くなった子供の名前なんだ。君は俺にとって我が子みたいだった」
「あんたの勝手に付き合う義理はねぇよ」
「そうさ、だから君の勝手にするといい」
ユラは静かにうなずきそういう。
ユラが小さい子供が亡くなった、時たまあるという幼い子供の突然死であり原因も分からなければ助ける間もなかった。ユラと妻は長年子供に恵まれず、やっと授かった我が子をわずか数ヵ月で失っていた。
元々人柄のよかったユラだが、我が子を亡くしてからは一層幼い子供たちが不当な目に遭っていたり、辛い状況かにいることに心を痛めていた。
だから、少年に出会ったときに何とかしてやりたいと強く思った。そしていつのまにか、少年に亡くなった我が子を重ねてしまっていた。成長して少年ほどの歳になっていたのなら、どんな子になっていたのだろう。反抗期はこうして突き放されるのかと、全くの他人の少年を自分の子と重ね合わせていたところも多かった。
赤髪の少年は何もいわずに静かに闇夜に溶けて去っていく。
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