知らないコトの数だけ。

第1話

虹が2つあるってコト、知らないふりをしていた。

地球と太陽が引っ張りあってるコト、知らないふりをしていた。

女性（ヒト）のカラダと波の満ち引きが関係あるコト、知らないふりをしていた。

ダイビングは耳抜きができないと潜れないコト、知らないふりをしていた。

影は夕方長くなるけど、どこまでも追いつかないコト、知らないふりをしていた。

知らないふりをし続けて、沢山の知ってるを集め続けた。

君が話してくれる物語はあたたかくて、心地よかった。

だから、いつでも、いつまでも、

こうして知らないふりをしている。