第10話
退院の日になった。打撲の痛みは消えたけど、みぞおちの痛みは少し残っていた。
荷物をまとめて病室から廊下に出た瞬間、後ろから声をかけられた。
「3日だけ私を無料レンタルしてみませんかぁ」
振り向くとナース服を着た高校生くらいの女の子がニコニコしながら俺の目をじっと見上げてきた。葉子だった。
俺は頬が緩んだ。
きっとレンタル契約期間の残り3日が心残りで戻ってきたんだろう。律儀なやつだ。
もちろん俺の返事は決まってる。
「レンタルします!」
ーーおしまいーー
幽霊女子高生と幽体離脱おじさん 柏堂一(かやんどうはじめ) @teto1967
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