第23話 裸でコラボ配信

「しっかり目に焼きつけてください」


するすると、亜美は服を脱いでいく。

上も下も全部。

ピンクのブラと、白いパンツだけになった。


「かわいい下着でしょ?」

「かわいいけど……」


下着姿でコラボされたら、目のやり場に困ってしまう。

とても配信には集中できない。


「もっと喜んでよ……あの幼馴染のほうがいいの?」


亜美はうつむいてしまった。

ヤバい……このままじゃ傷つけてしまう。


「亜美ちゃんの下着、かわいいクマー♡」


俺はアル様になって喜んでみせた。


「心がこもってないですね……」

「本当にかわいいクマー♡」

「ふふ。まあいいですわ。これからもっとすごいもの、見せてあげますから」


ま、まさか。

下着を……


亜美はブラを外して、パンツを脱いだ。

一糸纏わぬ、生まれたままの姿になった。

まるで人形のような、汚れひとつない美しい身体。


女の子の身体を、リアルで全部見たのは始めてだ。

もちろんpornhu◯とか、xvide◯とか、FC2動◯とか、エロ動画で女の子の裸は毎日見ている。

だけど、亜美のきれいすぎる身体は……動画とは全然違った。


「どうです?」

「すごく……きれいだ」

「本当?」


亜美の身体はめっちゃくちゃきれいで、まるで天使のようなんだけど……

俺はどうしても、遥の裸を思い出してしまう。

遥の身体は、胸と尻が割と大きくて、とにかくエロかった。

頭から決して離れない。


「カレーを食べましょうか」


亜美は赤いレースのエプロンを着た。

いわゆる「裸エプロン」だ。

裸エプロンで、カレーを持ってきた。


「今日はこれがアル様のご飯です」


俺の好物のチキンカレーだ。


「朝からじっくり煮込んで作ったんですよ♡」


「では、配信を始めましょう」

「え?これで?」


裸エプロンの亜美の隣で、カレーを食べながら配信する。

ユニークすぎる配信環境だ。大丈夫だろうか。


配信が始まった。


アミはココロナナシに、俺はアル様になる。


同時接続は、10万人を超えている。

突発でTwitterでの宣伝をかけただけのに、大勢のリスナーが集まった。

ツイートしてから5分でハッシュタグ「#アル様」がトレンド入りした。


「おはこんチャオチャオー!皆の衆!今日は久々のゲーム配信だよ!」 


≪ココロちゃん今日も尊い≫

≪アル様かわいい♡≫

≪ゲーム配信、じゅるり≫


今日の配信は、こないだ発売したばかりのボケモンのゲーム実況をやる。

もちろんゲームをプレイするのはココロナナシだ。


一方、俺は何をしているかと言うと、


≪膝枕、うらやま≫

≪ココロちゃんの太もも、はぁはぁ≫

≪俺もアル様に転生したい≫


裸エプロンの亜美に、膝枕されていた。

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