第51話

「入れっぱなし目標、1時間30分!開始するぞぉ!」

「ほんとにするの?」

「もう年だから、自信ないんだけどぉ。」

「グダグダ言わない!。」

「じゃあ、俺もイかないように我慢するから、美来もイくの我慢してよ。」

「わかった!」

「ほんとかなぁ。」

「何するの?」

「用意。」

スポーツドリンク3本、500mlの水のペットボトル3本、と氷、バスタオルを2枚用意した。

「水と氷?氷は何に使うの?」

「後でわかるよ。」

「1時間30分もセックスしたら、ペットボトル5本は使うよ。」

「そんなに飲まないよぉ。」

「やればわかるよ。」

「おいで。美来。」

「はぁい。」

なんだかんだ言っても、ちゃんといつもどうり前戯してくれる。

さぁ、ママの記録を更新するぞ!

スマホのストップウォッチをスタートさせる。

「こっから1時間半かぁ。」

「嫌なの?」

「自信がないだけ。」


「美来。腰が動いてるよ。」

「かはっ!」

「美来。今、イったろ!」

「イってない。」

「嘘だ!かはっ!って言った。」

「言ってないし、イってない!」

「かわいいやつ!」

「熱いよぉ。」

「水飲んで。」

「みず、うまぁ!」

「氷がここで活躍します。」

氷で顔を塗り合う。

「きもちいぃぃぃぃ。」

「氷、美味しいでしょ。」

今度は氷を口移しで飲ませて来る。

「ぷはっ。」

やばい。頭ぶっ飛びそう。

「いまどれくらい?」

「やっと1時間だよ。」

「痛くなってない?」

「大丈夫。」

「頭から水かけまーす。」

「だからバスタオルひいたのね。」

「水だしね。」

「水だか汗だかわかんないね。」

「それはそうだよ。もう1時間だもん。」

「俺、疲れたよぉ。もういいじゃん。」

「ちょっと待って。」

「もう15分経ったよ、記録更新だよ!。」

「へぇ?」

「大丈夫かぁ。水飲め、水!」

水を飲まされる。

「かぁ。つめたくて目が覚めた!」

「良かった。もう終わっていい?」

「だめ、目標は1時間30分!」

「あと15分も?俺、死んじゃうよ。」

「もう1時間35分だよ!もういい?

「いいよ!」

カズくんの腰から背中にびっしりと鳥肌が走る!

これ!楽しい!

「もう疲れた。ごめん。今日は後戯、勘弁して。」

「腰痛いよ。」

「キスで許してあげる。」

「ありがと。」

ありがと。だって。

後戯しない男はたくさんいるのにね。

「新記録達成だね!お疲れ様!」

キスをしてあげた。


「ねぇ!ママ聞いて!新記録達成!」

「だめ、言っちゃだめ!」

「なんと、入れっぱなし1時間35分!」

「美来、言っちゃだめ!だったのに。」

「なんで?」


「美来ぅ。そんな事でママのマウント取ろうとは甘いな!」

「カズくん!1日最大回数を教えてあげなさい!」

「嫌だ!絶対張り合うから!」

「最大回数ぅ?」

「1時間15分の記録はね。」

「24時間以内に何回出来るか挑戦した、8回中の1回なんだよ!」

「8回!!」

「あれの8倍!」

「美来?8回と8倍は違うからね。」

「カズくん!10回に挑戦だよ!」

「無理だから。20代で8回なんだから、今、出来るわけないでしょ。」

「じゃぁ。1時間30分の8倍で12時間!」

「12時間入れっぱなしなら!」

「出来るわけないだろう!」

「お腹減って、入れたまま、ピザ食べてたからね!」

「ピザ!」

「さすがに、食べながらは出来ない。」

「ママ、負けました。」

「わかればよろしい。」


「カズくん、あとで説教だよ。」

「俺、こんなに頑張ったのに?」

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