第50話
「ママ、カズくん、ゆきちゃんの夜泣きも収まった事だし、みんなで温泉に行こうよ。」
「海の見える温泉が良いなぁ。」
「今週の土日なら良いけど。」
「今週か。急だな。」
「探したんだけど、1件しか空いて無くて、キャンセルのあった1部屋しかないって。」
「どうする?」
「私はゆきちゃんと家に居るから、2人で行ってきなさいよ。」
「嫌だよ!家族の思い出作るんだ!」
「だって、あんたたちするでしょ。」
「しないよ。だからみんなで寝よう。」
「私、3人はしないからね。」
「美来だって嫌だよ!」
「カズくん!ママに手を出したら、切り落とすからね!」
「しないよ。でも、そんな物騒な事言わないで。」
「絶対、部屋でしないでよ!」
「わかった!どっかでする!」
「今、どっかでするって言った?」
ということで、家族4人で温泉にやってきた。
海が見える温泉宿だ。
露天風呂が個室になっていて、1時間ずつ貸し切りで入れるらしい。
私とカズくんで1時間。
私とママとゆきちゃんの3人で1時間。の2回を予約した。
ママとカズくんを一緒のお風呂に入れるわけにはいかない。
「ねぇ。カズくん。」
「頭と体洗って、前戯して、1時間でイける?」
「無理だね。」
「ぷはぁ。洗いたての、うまぁ!」
「なにそれ。」
「ゆでたてのトウモロコシ食べてるみたいな言い方しないで。」
「そんな太くないじゃん。」
「あっ、美来、今、俺の細いって言った!気にしてんのに!」
「言っとくけど俺の標準。よりちょっと細いくらいだからね。」
「俺より細い人もいっぱいいるはずだからね。」
「知らないよ。私カズくんのしかまともに見てないもん!」
「そうなの?」
「そうだよ。見たくなかったし、カズくんと会うまでセックス嫌いだったもん。」
「そうなんだ。」
「ごめん。出ちゃった。」
「えーーーー!」
「ひどいよ!すぐイくとか!」
「時間内には終わったけどさぁ。美来はどうすんのさ!」
「ごめん。もう1回、予約するから。許して。」
「もう!」
「予約出来たけど、あと3時間後だって。」
「生殺しだよぉ。」
川の字で布団をひいた。
ママ、ゆきちゃん、私、カズくんの順番だ。
手は出させない。
「カズくん、時間だよ。」
「起きてるよ。」
そっと部屋から出て温泉へ。
「はやく!」
「あんな生殺し状態で寝れるか!」
「前戯は?」
「もう濡れっぱなしだよ!」
「そのまま来て!」
「ああ、いい景色だねぇ。」
「海が見えて。」
「かわいい奥さんがいる。」
「いやぁ。絶景だぁ。」
「はやく!」
「はぁい。」
「はぁ。スッキリした!」
「すごいね。1時間のほとんど、繋がりっぱなしだったよ!」
「まぁ、2回目だしね。」
「カズくん!」
「え?」
「最長で、どれぐらい入れっぱなししたの?」
「え?」
「最長で何分かって聞いてんの?」
「1時間15分です。」
「ママと?」
「俺、他にいないもん。」
「じぁあ、1時間30分、入れっぱなしして!」
「いや、あれは20代だから出来たことで。」
「ママの記録は私が塗り替える!」
「俺、変なスイッチ入れちゃった?」
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